天下悪事始業の張本人 朝倉孝景 一乗谷英林塚

9月10日で新コロの世界の死者数が90万人を超えたとのこと。

8月22日に80万人を超えてから少々で10万人増えました。

天下のアメリカ合衆国が断トツ約19万人でトップ。続くはブラジル12.7万、インド7.4万、メキシコ6.8万と驚きの数字。

感染者数ではインドが2位に躍り出ているよう。

ただしこの数字を見聞きしてもあまりにも大きすぎてピンときませんね。

この日本では死者数がそうは増えず、私の周囲にもこの疫癘によって死した方がいないということがその理由。

 

その件、世界の感じる最大なる不可思議であることは間違いないところなのでしょうが、いずれ科学的見地に立ったその理由が知られることになるでしょう。またこれからどう日本国内で増えるのか・・・わかりません。

 

それにしてもワクチン完成については今の最大テーマではありますが、昨日記しました通り、いくら何でも早すぎるだろ・・・と思う中国製、ロシア製のそれ・・・甚だ怪しさ満点の代物ですが、その両国のワクチン成否を求める人体実験場となっているのがブラジルですね。

その世界では完成まで「10年かかっても不思議ではない」と言われるワクチンがウィルス確認後1年も経たない今、「ハイできました」といわれてそれを信じて自国民に投与するという神経がわかりません。さすが彼の国の大統領。

 

フェイズ3というボランティア大量投与による副作用の有無についての確認を今そこでやっているのだということなのでしょうが、そんなものをさらさら打つ気にはなりませんね。

それだけ尻に火が付いているという状況かも知れませんが、得体の知れぬものの接種の反作用によって辛い思いはしたくありません。

取り返しがつかなくなることも大いにあり得るワケでそれほどのリスクを背負わせるということになります。

 

副反応とは別に「抗体できました」の朗報らしき報せも入ってきていますが、抗体については①それを維持できる期間②複数回の接種の有無③ウィルス変異によって効果はどうか・・・などなどわからないことばかり。

完成したとはいっても全人類に投与してのワクチンですから、国により地域により人種によってその投与の差があったらナンセンスね。

特に国の富裕の差によって順位に差が出ることは見えています。

庶民はマスクの買い占めに走りましたが国レベルではワクチンの買い占めを虎視眈々と狙っているのでしょうが・・・

 

さて、本日も一乗谷。昨日の流れですが英林塚の墓所を。

「英林」とは義景(朝倉家11代)の父、10代孝景のことではなく7代目の孝景です。

朝倉家の家風なのでしょうが、父や祖父と同じ名を名乗ることがあって紛らわしいものがありますがこの7代孝景は戒名「一乗寺殿英林宗雄居士」から。

英林の孝景、英林孝景と呼んで区別します。

 

この孝景こそ越前朝倉の戦国大名としての全盛期を築いた「当家初代」の如くの人です。

何より応仁・文明の乱で名をあげた人ですが、寺社本所領の押領についても縦横に行って各方面、中央公家からの恨みを買っていたよう。

 

ある公卿も日記で「天下悪事始行の張本人」と最大限に評し、孝景が亡くなった際には「近年まれに見る慶事」とまで。

私はそこまでの評価を頂けることに、一種の憧れのようなものを感じます。

そこまで憎まれるというのは逆に一種の歓びに変えられるかも。

 

朝倉家最後の当主となってしまった義景がその勢いをそのまま継承していれば、やはりタラレバですが信長に本拠を蹂躙されることはなかったのでは・・・などと思います。

かわいいばかりに子供を甘やかして育てれば行く末、家を潰す・・・などとも。

 

墓所へは屋敷跡から一乗谷城側の丘を上がります。

コンクリート製の覆堂らしき建屋が「英林塚」。

 

最期の画像。

前回記した南陽寺跡庭園の記念碑の文言を今一度。

今の一乗谷が枝垂れ桜に拘る理由がコレですね。

「義秋」は興福寺塔頭一条院門跡「覚慶」が還俗しての名のりでその後「義昭」と一字変え足利義昭(15代将軍)。

一乗谷で義景にフラれた義秋はこちらを去って信長の元に。

義景は上洛して将軍補佐役(実質号令者)となるチャンスをみすみす逃したということです。

 

ここでの別れは義秋にとっても義景にとっても不幸の途へのキーポイント、ひいては日本史というものを変えた事案かも知れません。