美味しいことはステキなこと ワンダフル牧之原えーる

家の中が暑いと奥方の機嫌が悪い。

「食卓に着くばかりの人間(私のこと)はイイがコンロの前に立つ身を考えろ」ですがこれは一理ありますね。

お腹減った~などとぼーっとしていて「ちょっと寒いからエアコンを止める・・・」などと口走ったりすれば血管をキレさせるところ。

言動には気を付けなくてはなりません。

よく「夏はソーメン」とばかりに「ソーメンでいいよ、できれば天ぷらがあれば・・・」などと口に出せば退場モノですよ。

あの食べ物は調理する者にとっては相当暑さが応えるようです。

 

よって朝食はともかくとして昼や夜の食事について時間があれば「外食は如何」などと声掛けをしようと努力しています。

そうは言っても奥方は殆どヤケクソになって台所で「熱」と格闘していますが・・・。

 

新コロ怖さで客足は遠のいているところ時間を少々ズラせば各店舗は殆ど「密」にはなっていません。

新コロ流行時代にあって、当初はビクついていたものの今や慣れというものが生じて私自身相当緩みが発生、これは致し方ないでしょうね。

ということで先日の夕食は焼き肉屋へGO。

17時開店に合わせて入店すればガラガラでコロナ感染心配無用の快適さ。

 

メニューを見ていろいろな物が食べたくなります。

いわゆる「目が食べたい」わけで、お調子にのって注文するワケにはいきませんが、網に載せられた肉を見ていていつも思うことは「我はなんたる仕合せ者であるか」ですね。

肉を焼いて食べてそれがおいしくてお腹が一杯にさせていただけることですが、ここに食べられる側のこと・・・、生き物の命を頂いていることもそうですが何より十分に食べて満足して自分の意思で帰宅することのできる私があるということに「やっぱり うれしい」ものだと再認識します。

 

私はたくさんの病で亡くなったみなさんの食について見たり聞いたり体感していますが、人が亡くなる前、終末期といえばだれもが最大の好物であっても「もう結構」「もうたくさん」となります。体の方が受け付けてくれなくなりますね。

カンタンに「食が細くなる」(死を目前として)とはいいますが、本当に食欲というものも減衰して食べられなくなってしまうのです。

そういうことによって周囲の者としては「目で見てもらって楽しませる」こともアリで、そんな時「食べられないのに勿体ない」と思うのはタブーなのかも知れません。

どちらの皆さんもそういったシチュエーションが必ずあると思いますが、なにかイベントの食事会を設定した場合、その方にはたくさんの料理を出してあげてください。

「人の仕合せとは満腹にある」が奥方の座右の銘ですが、ネコどももお腹がいっぱいになると静かにそして満足そうに寝ていますね。生き物共通の幸福は「糧」があることでしょうね。

 

以前、「ステキな金縛り」という日本映画がありましたが「笠原新六郎」を推測させる「更科六兵衛」が劇中ファミレスでやたらくたら注文した挙句何も口にしませんでしたね。

幽霊の役柄で「食べられない」ことは当然なのかも知れませんが、その場面に死というものを前にして人は物を口にできなくなるということを連想してしまい私は素直に笑っていられない寂しさをも感じました。

 

また、人は「食べられなくなったらオシマイ」と言いますが、その言葉は「人間は(生き物はすべてそうですが)本当にそうである」ことを私は承知しているだけにその「本当」の件は厳しすぎる断定に聞こえ、それを「性(さが)である」こととはわかっていてもどうも嫌な言回しのように感じてしまいます。

 

おかげさまで私は(いまのところ)美味しく食事を頂くことができます。いつかはそれが叶わなくなるのでしょうが、できるだけそれが長く続けられるよう、また美味しすぎて過食し逆に害毒が出現しないよう、強くそれができることに感謝しこれからもお念仏してすごすことができればいいな~と思っています。

 

①は先日行ったファミレスの小さなポスターのカット。

「やっぱり うれしいね」・・・これはお酒の宣伝コピーで、私はお酒は飲みませんがこの語が痛く気に入りました。

食事が美味しいことに代えて素敵なことだと合点しています。

それこそ健康の証ともいえるかも知れませんね。

 

②③は本通り池田屋酒店の地ビールークラフトビールと呼ぶようです-「牧之原えーる」をPRする動画から。

春の法要や報恩講の境内、寺楽市でこのビール店を開いていただくことになっていましたが春は中止、報恩講もまだ怪しいところです。

暑い夏が一番なのでしょうが・・・。

そういう意味からするとこのコロナはいかにもタイミングが悪すぎました。

また次にうまいことやりましょう。

 

私はこっち、昨日は今一度「愛宕下」へ。

どうしても「今食べたい」の欲求から逃れることができませんでした。

私はいつもの「一口羊羹」400円。奥方は栗羊羹800円。

盛り上がって吉祥寺の叔父と妹に送りたいとも思いましたが時節柄敬遠しました。

お店に聞けば通常3日、冷蔵庫に入れれば2,3カ月OKとのことでしたが。

 

奥方に呆れられたのは夕刻までにその一口羊羹を完食したこと。

「糖尿病で死ぬぞ」と脅されて少々凹みました。

最後の画像が岐阜の土産。

私は甘いもののみイケる口で祖父も父も母も親戚一同アルコール類無縁、小豆系命の家系です。

ある意味うまくできていますが糖分過多はやはりリスキー。

法事が終わったらどこか歩きに出かけましょう。