藤原頼長 墓を暴かれることはまず失政の咎

昨日も境内で庫裏との間を行ったり来たり。

私は比較的汗をかかない体質ですが、10分も外に出て動いていれば顔から汗が滴るほどでした。風が通り抜けない塀の内側でイライラしながらの仕事は体に良くないですね。

何度かヤメにして海にでもひとっ走り、飛び込みたくなる衝動にかられました。

 

その前日の浜松、39℃オーバーに引き続きなんと40.9℃の今季最高気温は前夜からその予想があってその予想がドンピシャ当たったこととやはり「40」という現実の数字には驚かされます。これでは沖縄以上、沖縄ではそのような数字は見たこともありません。フェーン現象おそるべしですね。

海の中は沖縄と同じような魚が北上、繁殖していたりして。

 

この日もNHKの番組。「アウシュビッツ 死者たちの告白」でした。「ゾンダーコマンド」なるユダヤ人によるドイツによるユダヤ人殺害の手伝いをさせられた人々の手記でした。

口封じのために殺されたゾンダーコマンドがほとんどですがそのメモをガス室の周囲に瓶詰して埋めていたものが掘り出されて解読されました。

 

当時のドイツのユダヤ人抹殺計画の「システム」(ゲシュタポは手を汚さない)とは違いますが他者の痛みに無関心でいられるか、いやそれを無視してまでして自分が生きるのか、その大元であるいずれの戦争の命令系「上意下達」というものの恐ろしさを感じます。

 

さて、本日も奈良般若寺。

戦争と言っても平安末期、保元の乱によって敗死した藤原頼長の五輪塔があります。

敗走失意のうちに自害した(保元物語)遺体は「般若野」に埋葬されたといいます。

墓は一旦掘り出されて辱めを受けたあとこの般若寺近くに埋め戻されたようです。

よってこちらにあるのはその供養塔ということで。

 

「墓を暴かれる」また遺骸を加工して何度も辱めを受けるなどその失政の咎と恨みを問われること歴史上見聞しますが、今のおエライさんほど「生死の苦海からの度脱」は難しいと感じますので(地位への執着心)その墓というもはどうでしょうね。

死んだらオシマイだ・・・という人ばかりか・・・

 

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コメント: 2
  • #1

    くりくり (月曜日, 17 8月 2020 21:49)

    加害者は誰でもなりうるんでしょうね。一度進み出したら個人では止められないのか。

  • #2

    今井一光 (月曜日, 17 8月 2020 21:58)

    ありがとうございます。
    一人一人ではどうにもならなかったことでしょうね。
    そのレベルに行きつく前にストップがかけられるよう、個々それぞれがアンテナを張って
    為政者の思い通り「見ざる言わざる聞かざる」にならないようしなくてなりませんね。
    為政者はキレイごとと詐術をもって少しづつ強権を振るえるよう画策します。