先に往った友人の母の顔を見に行く 喜んでくれた

昨晩の相良の夜はどういうイベントかは知りませんが、何発かの花火が打ち上げられていました。

おかげでネコたちが各避難場所に逃げ込むべく走り回って気が気ではありませんでした。

 

環境にイイわけがないはずですしどうもアレは苦手です。

夜は静かにしていたい人もいるワケでそのあたりの件はやはり一方的「良かれ」のイケイケなのでしょうね。人によっては艦砲射撃を「思い出す」という人もありました。

 

昨晩は仏教会からのメールで灯籠流しイベントについで秋の老人施設への慰問法要も中止になったと連絡がありました。

夏祭りに盆踊りの季節ですが、今年は中止か縮小ばかりのよう。

祭りといえば子供のころに母が「姉さん」と慕っていたおばさんに連れて行ってもらった小田原板橋の「お地蔵さん」。

神輿を担いだり引き回したりするのではなく屋台の買い食いが何よりも楽しかったですね。

 

その人の父親は南方で戦死していて、そのずっとあとになって私が沖縄にいる際「戦跡を案内してほしい」と来沖し私が車で南部各所を連れまわした思い出もありましたが、当時祭りといえばまず必ず傷痍軍人のグループがいて、軍の帽子のほか白装束、手の先が鍵フックになっていたり片足だったり膝をついて殆ど物乞い同等の姿、健常そうの人はといえばアコーデオンを奏でて物悲しい雰囲気を醸し出していました。

しかし最近はまずそれらの人たちを見かけることはなくなりました。

当たり前といっては当たり前、かなりの時間が経過してしまいましたからね。それを伝える人もいなくなるわけです。

 

子供心にいつもそんな屋台の品々が陳列される楽しさの中に「戦争」の厳しさというものにちょっとしたショックを感じて育ったのでしたが、今の子供たちにはこの満たされた時代、違和感というものを抱くチャンスは皆無なのでしょう。

何らの疑問を抱かず育っていく子供たちの存在に私は違和感がありますが・・・

 

8月15日に各地で催される75年の追悼イベントはさすがに中止にすることはできません。たくさんの辛苦に対して私たちは手を合わせることしかできないわけで、その機会さえなくしてしまったら僅か残る遺族と苦慮実体験した皆様の切実な思いを踏みにじることになってしまいますからね。

主催者も参加者も今年は大変だと思います。

拙寺では「深い反省」のために檀家さんに鐘を衝いていただきます。

 

さて、昨日8月14日といえば毎度横浜の「奥の墓道」氏と一緒に地頭方の友人宅にお邪魔することになっている日。

そちらのお内仏に向かって焼香、合掌させていただき当家の墓地で手を合わせるというのが恒例になっていました。

しかし、「奥の墓道」氏は帰省が叶わなくなりましたので昨日は私一人でお邪魔させていただきました。

友人の母親はやはり今年は誰も来れなくて(友人には妹が首都圏に嫁いでいます)「寂しいお盆」だと、それだけに私が「忘れずに来てくれてうれしい・・・」と喜んでくれました。

 

この日の午前も子に先立たれた父母の催す回忌法要を執り行ったばかりでしたが、母の子への思いは永遠です。

毎度墓道氏とは墓参のあとは地頭方の海を見に行くというのが恒例で、その日も私一人でブラついてきました。

飛び込みで遊ぶ子供たちの世代交代もあって知らない顔ぶれでした。

 

衝動に駆られるのは三点セット(マスク・シュノーケル・足ひれ)を持参してテトラ周辺を潜ること。

行けばサザエがゴロゴロあるでしょうがそれを見れば獲りたくなるのは必定、しかしその心に負ければ新聞沙汰「住職が御用」の文字が躍るでしょうね。

一昔前は悪気もなくどちらでも収穫しましたがね・・・

まぁ「お盆だからやめとけ」が今は基本です。

 

海と言えば今モーリシャスでの海洋汚染の件は心が痛みます。

日本の看板を背負っての船の航行上の大ミスが惹起させた大事件で、世界での日本のネガティブイメージを一気に増幅させてしまいました。

 

現地ではボランティアの人海戦術で除去作業に当たっている様子が報じられていますがこの件、おカネによる賠償責任の存在もありますが、人を出さなくてどうする・・・という気持ちが沸き起こります。

観光気分の役人が少人数で調査・・・(キレイな仕事をして)帰ってくるのなら無意味。後ろ指を指されるだけでしょう。

企業レベルで対応できるのならそれでいいのですが、このまま適当な対応しかできないのでしたら日本人そのものに対して非難の目が向けられかねませんよ。

自衛隊を数千人レベルで出すなり、国内から有志を募集して大量投入するくらいではないと誠意としてみなされないでしょう。

 

この事案も後手後手対応があればガッカリです。

民間企業レベルで対応できるのか・・・大疑問の事案です。企業は甘く見ている節がありますが、致命的なことに発展するかも知れません。

企業だけでなく国そのものの存在まで危うくしますよ・・・

世界の自然保護の感覚を見誤れば、今後わが国が「環境」について語るなどチャンチャラものです。

 

相良の海はとてもキレイでした。まぁ大雑把に・・・

子の父、母の子を吸い込んだ南の海に彼らは何を思うのでしょう。 横浜の息子にも墓道氏にもこの画像を送りました。

 

数日前、原を歩いている時はゴーゴーいうほどの風が吹いていましたが、昨日は風もなく遠州はHOTです。

①青は圧巻の美しさを感じましたが実は富士山が見えていないのです。夏の水蒸気の問題なのでしょうね。

②は90℃右に振った景色。

③は地頭方港の入口で以前地頭方プールがあった場所。

プールが廃止された理由は画像にある津波対策?防波堤。

プールの維持メンテが大変だったのかも知れませんが・・・

昨日の防波堤同様、意味があるものか疑問です。