「私は大丈夫」からの変容 マスク装着の法要

東京は189人(昨日181)で記録更新。

更新とは言っても増え方としては意外と緩く感じました。

あのモタモタ政策から見て倍々になったとしても不思議はありませんからね。

 

昨夕は某所からメールで、多摩ナンバーの外車が相良をうろついている・・・の如くのメールがあって苦笑させられましたが、今や「トーキョー差別」が発生しているのかと。

西に愛知、東に首都圏といまや危機的宣言が為された地域に挟まれて、特にのんびり系の中央部地区だった人々もピリピリの様相に変わってきたようです。

 

先般、相模原の葬祭会社の倒産のニュースがありました。

葬儀に関わる色々が縮小し経営が成り立たなくなったとのこと。 

各県指標となる今回の東京都の自粛、休業要請の業種にお寺と葬祭場は入っていませんでした。

それが指定されていても不思議はありませんし。

 

色々な業種についてこれはイイ、これはダメが細かく羅列されていましたが、そういった仕分けの理由というものを聞いてみたいですね。

 

まぁ「不要」の括りにははいらないでしょうが、宗教関係者はややこしいのが多いからか面倒な部分もあります。

「触らぬ神に祟りなし」ということでしょう。

しかし私の現場が今思う一番ヤバい「集合」だと思っています。

 

葬儀に出席される故人ご家族の場合、精神的落胆に加えて寝不足と疲労がピークになっている方たちです。

体力、免疫力が極端に低下しているのは当然のことで、そこのところは大いに配慮すへきところなのですが。

要は感染に弱い人たちが集まる場なのですね。スケジュールを「無理に」調整して遠路来られる縁者もいるハズですね。

 

しかし人を集めることが憚られる風潮に付き回忌法要の類はキャンセルが続いています。私は少々ホッとしていますが、息子のお世話になっているお寺も「軒並み」の躰のようです。

度々記していますが「不特定多数の集合体が密閉空間」そのものですから。

 

ただし相変わらず「暇になってもこっちに帰ってくるな」と私のつれない言葉は一貫しています。

もし仕事にあぶれたとしたら、彼の場合も何とかしてくれるのでしょうかね。

世間には「夜逃げしたい」と考えているお寺の話も耳にしました・・・。

 

葬儀式一連の参列も各家はギリギリまで絞り込んでの開催ですね。要は今流行りの「家族葬」の類。

これを機にいよいよ葬儀は簡素化してくるでしょうから大規模葬儀場を抱える形態の葬祭社はキツイですね。

東京では既に少人数の家族葬主体になっていますが・・・

 

ブログにて昨日は初めてマスクを着けたままの法事の件を記しました。そして昨日もまた小ホールでの通夜式に参上してのお勤めでしたが、やはりマスクを終始装着しての時間でした。

 

息子に聞けばマスクはご自宅の場合のみ着けているとのことでしたので、私はここまで来たからには「終息するまでどこへ行っても」と指示しました。

 

坊さんがマスク装着を躊躇するのは「仏を前にしておそれおおい」ということですが、それよりもまた内心「私に限って 感染などしていない」・・・「大丈夫だ」の気持ちがあるからかも知れません。きっとそうに違いありません。

そこで坊さんであっても「ちゃんとしよう・・・」と息子に訴えたのでした。

それは社会の要請。

それこそマナーであり今節それに例外などないことを伝えました。

 

大音声で御文を拝読すれば小空間に「私から発せられたウィルス」(自身陽性として)が飛びまくるはずですからね。

何度も記していますが国にしろ本山にしろ末寺の坊さんがとるべきスタンス、法要等の指針を明示してくれればそれもかなりやりやすくなるのですが。

やはりマスクを装着しての入堂場は内心躊躇してしまいます。

いっそのこと「延期要請」をしていただければ気持ちはラクです。要請すると「保証は如何に」の話で揉めるので区分広げられず結局は感染爆発の手助けとなってしまうおそれがありますね。

 

①は相良の葬場敷地内からの石灰山方向。

葉が増えてきましたがそちらでは花を愛でる時間がありました。

②は来場者への「マスク装着」の了解のお願い。

「坊さんも着けます」と記して欲しいところですね。

③④はホールにて。

 

息子はその装着は「発声しにくい」と言い返してきましたが、「慣れろ」と一蹴。

そして「増長するな 他者のため」と言い聞かせました。

「私は大丈夫」の虚しさを改めるべし。

自身が一番に「怪しい」のだから。

 

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コメント: 4
  • #1

    くりくり (土曜日, 11 4月 2020 10:51)

    テレビのコメントで
    感染には3つあって、
    一つ目は生物学的感染症、
    二つ目は人々の心の不安の感染、
    三つ目は社会的差別の感染、
    2番めと3番目はどう押しとどめますかね。

  • #2

    今井一光 (土曜日, 11 4月 2020 20:30)

    ありがとうございます。
    当地の警戒心はかなりのものに発展しています。
    今日も近隣どこそこで「コロナが出た」なる噂が飛び交っていました。
    今その病に罹ったとしたらどれだけバッシングされるかそちらの方もまた怖い。
    東京あたりからも脱出組の皆さん結構にお見受けします。

  • #3

    くりくり (土曜日, 11 4月 2020 20:44)

    本日、コロナ禍の中、就職転居のため息子が東京に旅立ちました。娘も東京で仕事をしてます。向こう6ヶ月程度は行きはするなといってあります。私自身よりも家族が心配になります。

  • #4

    今井一光 (土曜日, 11 4月 2020 21:21)

    ありがとうございます。
    しかしこの時期に出立させる親の気持ちは複雑ですね。
    あとはもしや罹患した場合、その時どうするのか、どう動けるのか頭に入れておく必要が
    あるかも知れません。
    あとは「若さの免疫力」で乗り切ってもらうしかありません。