寒波襲来前に撤収 465回 今年も出たとこ勝負で

除夕の鐘の盛況はかつてないもので大晦日の境内は人、人、人で溢れました。

驚くことに、撞かれた鐘の回数は465回。

始まる前は「今年も300超えられるかな・・・」の不安がありました。飽きというものがありますからそろそろ沈滞期に入ることも考えられましたので。

しかし今回のその数字は驚愕。殆どこのお寺の金字塔になったかも知れないと勝手に思う次第です。

 

アンケート兼、受付用紙を見ても驚きましたが栃木、埼玉、東京、神奈川、岐阜、愛知・・・と遠方からのお客様も多数。

小さいお子さん連れが目立ちます。

昼間でなくてはこのようにはいきませんね。

 

今回は未だかつてなかったようなやはり信じられないような危機に襲われました。

昼過ぎから天気予報の通り、風が吹きまくってこれ以上のテントの耐力はムリだろうと屋根のシート部分を取り外したほどです。雨があがった夜間はとても静かで朝方の気温ときたらジャケット要らず、この上ない大晦日と感動したほどでしたが、時間が進むにしたがって風が吹きだし気温も下がり気味。

 

すると行列に並ぶ方から「アレ、やばいよ」との指摘。

その方の指さす先に目をやれば、鐘撞堂の階段の真上に強風で折れたケヤキの大振りの朽木が2本、枝に引っ掛かっていました。

落ちて落下すれば大惨事ととにかく鐘撞きを中止していただき、私は衣からジャージに着替えてその件対応すべく二連梯子を用意しました。

それより一瞬早く、布施氏が鐘楼上から伸ばしたテントの部材でそれらを引っかけ落として一件落着。

 

アレがもし枝に引っ掛かりもせず地上に落下していいたとしたら・・・など、想像するだけで身の毛がよだちます。

なぜ落ちそうで落ちなかったのか、たまたま偶然と言ってしまえばそれまでですが、よりによって皆さんが今いる頭上での出来事です。

人智を超える事象と「無事」についてやはり「なむあみだぶ」の感謝しかありませんでした。

そして「無事」ほどの幸福感は他にありません。

まるで境内インディージョーンズばりの行き当たりばったりの「出たとこ勝負」と奥方に苦虫を潰したような顔で睨まれました(以前から頭上の枝を払えとの指摘)が、金字塔(ピラミッド)にはジョーンズはつきものですからね。

 

たくさんの檀家さんたちが集まって協力し、初めて鐘を撞きに初めて来られた方々を歓待ご接待するこのカタチ、悪くないですね。

お付き合いいただいた檀家さんはもとより、遠方よりはるばると当地にお越しいただいた多くの皆様、ありがとうございました。

2020年、皆様方のご健勝を念じます。合掌。

 

尚、昨日記したお寺スタンプは拙寺の阿弥陀さんが6個、他のお寺さんが2個づつの要望がありました。

ドサクサの中、突然並べさせていただきましたが、まずまずでした。数日境内に置かせていただきます。

 

画像は早い時間帯、強風が吹きまくる前のケヤキが写っていますがまだ折れた枝は見えません。

⑦ダブルにした階段は鐘撞きの効率をあげました。

 

当日夕刻にはヤフーニュース(時事通信)の画像がアップされていましたが、 I 先生の鐘撞をフォローする姿が写っていました。

今回の第一回の鐘撞きが息子からのスタートでしたが彼の小学校時代の先生でした。

あっという間に時間が進んでいることも実感しました。