選択肢として僧籍を 大谷専修学院 文化とは

フランスのマクロン大統領の「年金改革案」に反対してフランス全土にストが広がっているといいます。

大まかにそれを解せば「年金を一律に」というものらしく、私たちの如く外の人間が聞けばさも「当然の事だろう」と思うところです。

しかしそこでお国変われば色々な文化があるものだと驚かされたのです。

 

その改革の件、オペラ座のバレリーナたちが「文化が危機に直面している」と抗議の舞いを踊ったとのこと。

それはオペラ座バレエ団のダンサーにの年金改革にも及ぶからですが何とその職業には42歳から年金を全額受け取る権利があってそれが17世紀に始まった特別年金制度だといいます。

 

凄いの一言です。私たち日本人が60→65とか、たくさんやるから75から・・・等「餌と難題」を突き付けられている中「42歳」というのはさすがに驚かされました。

まぁ踊り子の健康被害と後遺症についてはエジプトミイラからも検証済ですがバレリーナも若いうちに特に脊椎系の損傷は顕著だそうですね。

 

さて、拙寺の大晦日の檀家さんたちによる一大イベントとなりつつある「除夕の鐘」については時折メディアにて取り上げられては各方面から評価を頂いていますが、違和感がある、文化を壊す・・・のネガティブ意見も頂戴しています。

ご意見はそれは結構なことですが、今更夜間に戻そうなど言う気はさらさらなし。

 

まぁ何度かブログでも記していますが、「除夜の鐘の文化・・・」についてはその「文化」の範囲は色々でしょうがその根拠というものは薄弱で、私としては夜間静寂の中にお寺の梵鐘が響き渡るその伝統的文化といっていい(それも今は廃れた)「時鐘」(→「六時」そして「娘道成寺~鐘にうらみは数々ござる~」)の響きがその残存イメージだと思っていますし、先日は江戸文化の一例として木戸と門番―門限の存在―・・・「松竹梅湯島掛額」のストーリーの中から記しました。

 

また一つ付け加えますが鐘とは喚鐘含めて時を伝える以外にみだらに打てば首が飛ぶとも言いますね。

それは鐘というものの役目として火災発生の報せを兼ねていたからです。

戦国期ではそれに敵襲来の危急を拡散させる重大な役目を担ったもの。要は撞き方によっては緊急事態を喚起する代物だったわけで・・・。

半世紀以上前にたしかそれは報恩講だったと思いますが、たまたま相良に来ていた私に祖父が鐘を撞かせてくれました。

その時「くれぐれも早打ちはしないよう」と言い聞かされたことを思い出します

「火事と間違えて近所の人たちが飛び出すぞ」と。

 

画像⑤は先日地元静岡の放送局「オレンジ」という夕方の放送番組で報じられた時の画像キャプチャー。

牧之原市の前市長西原氏が出演している番組です。

私の言葉、どちらかブログで記した文言を見つけてくれたようです。

 

①は「えらばず、きらわず、見すてず」の学校、大谷専修学院のパンフレット。

寺族、門徒関係なし。人生、社会に想うところのある老若男女、こちらに1年間缶詰めになってみるという選択は如何?

全寮制で1年間お勉強すれば真宗大谷派教師資格が取れます。

教師資格がいわゆる僧侶というものになります。

私は学生時代、東京本願寺内の専修学院の夜学(今はありません)に通って教師資格を取りました。

 

尚、当流に修行という概念はありませんよ。

他宗から比較したとしたら無茶苦茶「緩い」といわれるかも知れませんがその「比較」という考え方も捨てなくてはならないのが仏法というもの。

 

学院は山科大谷別院境内(下段サイトマップからキーボードの「ctrl+F」で「山科」で検索すると過去周辺ブログにあたります)にあります②③④。

休みの日に京都廻りができるという好立地というのがいい。

そろそろ来期学生を募集するはずです。

詳細は

〒607-8087 

京都市山科区竹鼻サイカシ町13-17

075-501-5888