丸子宿と近年の堤防決壊の歴史 時を経て痛みを忘れる

昨日は朝から凄まじい炎の状況を見て気分を悪くした方がたくさんあったでしょうね。

酷い有様で特に沖縄の皆さんの心中を思うとどうにもならないことながらこと悔やまれる事必至。

何せ、あの戦争で米軍の侵攻の際本土の「堤防」となって焦土と化した沖縄の第一のシンボル的建築物でしたから。

 

その悲運の城郭については世界中に発信されて各方面から温かいコメントが入っていましたが単純に世界の人の心中は「日本とは特異的に災害の多い国」のイメージでしょうね。

以前の地震津波に原発のメルトダウン、昨今の台風、水害の被災を見て単純に思うに「行っても大丈夫かよ」・・・です。

まったく関連性のない合理性に欠く感覚ですが、人のイメージとはそういうものですね。

 

灼熱地獄のオリンピックに「人命」についてハッと気づいたIOCの決定事項にダダをこねているあの知事殿は見苦しいこと甚だしいかと。

次の都知事選のパフォーマンスという評価もあるようですが、札幌では実は冬季オリンピックの招致活動を控えていますね。

ここでのゴタゴタはカンベンして欲しいところでしょう。

 

決まったこと、決められたことに「イヤイヤ」をする日本人をイメージづければ「日本人に何かやらせるとゆくゆく面倒なことになるかも知れない」ので「できるだけ日本での開催はやめておこう」という図式になるということに気付くべきですね。

 

次回の集票を期待しての「ヒステリックなわからずや」を演じているのか実は本心なのか知りませんが、これ以上粘ってしこりを残せば世界の日本への印象はすこぶるダウンするでしょうね。「ルール度外視の人情論をたらたらと」の面倒くさい人種の烙印を押されるということです。

 

そもそも東京都はIOCとつるんで「ひと儲け」図るべくIOCの規約にのっとり「是非やりたい」と招致したのですから。

このオリンピックには「2億円送って買収招致成功した」という噂は世界周知のこと(それを指摘された日本の責任者は辞めてしまいましたね)。

そんな裏の事情をよく知るIOCを正攻法の理でもって非難しても始まらないことでしょう。「そもそも論」を持ち出されたらぐーの音も出ないのでは・・・

知事殿は「そんなの関係ねぇ・・・」でしょうがね。

 

札幌に「びた一文出さない」風の知事殿コメントは「財布」の件を超えてとことんケチな性分なのだということがわかりました。

あーいやだいやだ・・・結局どうでもいいけど・・・。

 

しかしここはひとつ沖縄の人たちの気持ちを汲んでトライアスロン等のスイムをド汚くてドブ臭満載の東京湾での開催をあきらめて宮古島にお願いした方が絶妙と思います。

その件しつこく拙ブログにて記していますがアレを開催することが東京、それどころか日本のマイナス要因になると思います。

 

トライアスロン開催に経費はそうかからないでしょう。

沖縄は国内で一番にトライアスロン経験のある場所です。

日本の美しい海を宣伝することにもなりますね。

「排水溝」(ドブ)の中で泳がすことに躊躇しないのはその中に入る選手の気持ちがわかっていないからなのでは? 

 

知事殿も花道ばかりを歩きたがるのではなくあの吐き気のする水の中に入ってそれを飲み込みよく味わってその気持ちを体感すべきですね。

それこそ「アスリートファースト」とやらでしょうよ。

IOCも選手の健康を言うのならトライアスロンを東京湾で行うのは危険であること、開催地変更の余地があることを再考していただきたいもの。

沖縄から北海道まで日本中が関与するオリンピック、素晴らしいじゃあないですか。

「都民ファースト」とやらでは選手や他の地方の「民」のことは考えられないのかも知れませんがね。

 

さて、本日も丸子(鞠子)宿から。

昨日は「名もなき人の苦難」のような記述をしましたが、それは「記録にも残っていない水害」を想像するに・・・ということです。

たくさんの水害が安倍川、丸子川でかつてあったという事は耳で聞いて漠然とは知っていますが、こちらの看板「丸子宿年表」

にさりげなくその後半部分に3件ほど記されていてあらためて「ほぉ・・・」と。

それが

①大正11 丸子川氾濫 柳橋付近決壊

②昭和16 丸子川堤防決壊

③昭和49 丸子川堤防決壊

 

一つの川で約100年の間(実際には1922~1974)に地元の歴史に刻まれるほどの水害が3度も。

それ以前の無数に起こったであろう水害とその苦痛を被った人々が隠れて「ある」ことが想像できるということです。

 

年表に記述があってもなくても重大な警告がそこにあるのですが・・・日本全国。