安倍川右岸の万葉歌碑に逢いに行く 長田南中学校

インフルエンザ薬を服用した後に異常行動(突然走る、飛び降りる)をした人が昨季で72人にも上ったといいますね。

奥方に言わせれば「365日異常行動」と言われている私としてはそれを聞いて、「私は異常になりえない」と断言したのでした。

 

去年はインフルエンザで40度の高熱を味わってフラフラになりながらも受診、例のゾフルーザを処方してもらったワケですがあの時は「ただただスグに家に帰って休みたい」の一心でした。

異常といわれるような行動を起こす余力など微塵も残っていませんでしたからね。

 

72人の人が「オカシイ」というデータが残っているのですから、薬剤投与後の様子については周囲が見守る必要がありますが、少なくとも私や奥方の場合は「ただフラフラ」でその手の心配は無かったのでした。

ただ無投薬の人でもそのうち10人ほどの異常例があったといいますから、やはりただの高熱によて頭の中がオーバーヒートしているような気もします。

 

奥方は「どうかしている」というのは墓でも石碑でも「見てみたい」と思ったら時として脱法行為とも取られかねない行動をとることでしょうか。

先日も東京都区の教育委員会の方から「ブログで見た」という問い合わせをいただきました。

 

立ち入りを制限されている某墓地を隣接する空き地から身を乗り出して撮影したものを使用したのですが、その問い合わせの内容は「いつなら墓地内に入れるか」というもの。

私はその旨誤解させたことを謝ってこれは「盗撮」でしたと。

 

たくさんの画像をアップさせていただいていますがそれが続けられているのはひとえに「生身の人ではない」からでプライバシーに関しては希薄というか故人であり「墓石」だからですね。

要はお墓をこっそり「盗撮」したとしてもその墓石の権利の侵害について訴えが起こりにくいということ。

墓地が私有地であれば勿論境界侵入は違法行為になるでしょうが・・・

 

また、カメラを持ってのうろうろ歩きに「不審」を抱かせて「通報された」と思える場面は何度かありますが、職質対応等イザとなれば「本当の事」を言って名刺でも出せばOK。

ただ「変わった奴」と苦笑い程度はされるでしょうが。

 

その「苦笑い」というのは大事なのですよ。

先方さんとしては不審者といえば結構に緊張感溢れての対応となりますので、私がニッコリと自身出所と目的を表せば「ああよかった」の緊張がほぐれた「笑い」が浮かんでくるものなのです。

 

さて、昨日記した手越河原合戦址の碑のある公園の近くに長田南中学校があります(場所はこちら)。

「長田」の地名は消滅して「みずほ」が幅を利かせていますがこのかつての長田村はかなり広域で丸子の先の宇津ノ谷あたりまでがそのエリア。

そんな中、学校名にその名が残っていることは良かったです。

 

私はその学校の安倍川側の門内にこの地区のことを歌った「万葉の碑」が存在することを聞きかじっていて、そのついでということで学校に向かいました。

これまでも「学校」といえばこの御時節がら厳しいチェックがあることはこれまでブログにて記していますがその時は静岡市内の帰り道でしたので奥方が助手席にいて、「無理はよせ」の念入りのお達し。

外側からパッと見てまったく不明につき正門より正面突入しました。

玄関まで行って呼び鈴を鳴らしてその所在について問いたわけです。

 

その時のスタイルといえばアロハシャツにGパンでしたが、最初に出て来た方は屈強そうな体育系の先生。

そのあと3人の方々が同行。計4人の先生方を引き連れての万葉歌碑のご対面でした。

 

大切な時間を私の「急襲」に最後は笑顔で応えてくださり恐縮させられましたが、教師たちからすれば「得体のしれない不審な者」の突然の来訪ですからね。生徒を守るのは至上命題です。

 

奥方は「先生の迷惑も考えろ」とプリプリしながら外で待っていました。

 

画像が私が見たかった万葉歌碑。

「坂越えて  阿倍の田面(たのも)に  居(を)る鶴(たづ)の

           ともしき君は  明日さへもがも」

 

ともしき・・・心慕う

明日さへもがも・・・(鶴の如く)あしたも来てね

 

歌の「アへ」が安倍川の地を指しているかどうかは断定できないようです。

東海道手越の宿に近いこちらに「長田」との地名の通り田園風景が見られたことでしょうし「坂」を宇津ノ谷から岡部に抜ける山路から下った位置関係からもそれを推測できますが、聞き手からすれば阿倍仲麻呂ほか「阿倍」は中央に多くいたようですからね。

私は安倍川、長田、そして東海道の坂超えの鶴の飛来を想います。

 

また、石碑には中学校が昭和44年に「広野海岸」から移設されたことが記されていました。

 

最後の画像が戦前の古地図の安倍川右岸の様子。

水害頻発の昨今、古地図と現在のものさらにはハザードマップを比較してリスクをあぶりだすことが流行っています。

ただしここ相良辺りの古地図はまだ参照用に出回っていないよう。

この図を見て安倍川もそうですが丸子川の方もケアが大事と思ったところです。