魚鱗鶴翼War Cry 名のり 罵り 私は南無阿弥陀仏

昨日のお楽しみは勿論、RWCニュージーランド×イングランド。

試合は戦前の予想に反してイングランドの勝利でした。

イングランドの守備陣の「圧」に圧巻でしたね。

まぁオールブラックスらしからぬ凡ミスも目立ちましたが・・・

 

まさかと思ったのが試合直前の「War Cry」。

お馴染みニュージーランドの鬼気迫る「ハカ」でしたが受け手のイングランド陣のカタチはいつも見る「整列」ではなくニュージーランドのハカの陣形を包み込むように広がってV型の図。

前回の試合、ニュージーランドのその時間はアイルランドのファンが大騒ぎして彼らのハカをかき消していました。

よって今回も何かあるのではと思っていたところでそれも含めてそのハカに期待していました。

 

あの構図を見て「ほぉ」っと思わなかった人はいなかったのでは・・・実際ハーフラインをも超えてVの字型に広がったイングランド選手に審判が「引っ込みなさい」と注意していましたね。

私の「ほぉっ」・・・は「まるで三方ケ原」の連想からきたものでした。

 

ニュージーランドのハカはまさに陣形でいえば「魚鱗」ですがそれを本来なら整列して見守る儀礼があるはず。ところがイングランドといえば何と「鶴翼の陣形」。

知ってか知らずが「鶴翼」は大軍系、相手を飲み込んで封じる力関係を戦前にアピールするカタチ。逆にハカを挑発しているかの如く。

 

三方ヶ原では鶴翼をとった家康軍は魚鱗の武田に粉砕されましたのでこれを見た際ニュージーランドの突破力に勝利を推ったのでしたが・・・。

 

前の日本代表ヘッドコーチのエディー・ジョーンズはそれ以前からも「日本」との関わりが深く、日本の文化にも多く触れていたであろう人。もしかしてそれら戦闘の陣形について知っていて一つここ大一番にシャレてみようとでも思ったのでしょうか。

その際、イングランドの主将の顔には笑みが浮かんでいましたね。結果からもイングランドの強さを見せつけられてあらためてエディの凄さを知ったのでした。

少々考えすぎか・・・

 

「War Cry」といえばオールブラックスほか、南太平洋国々、トンガ・サモア・フィジーのRWC御常連の国々でも有名で、今年は日本国内各所でもその人気と気合にあやかろうとしてか、それを集団で行う様子がうかがえます。

奇異に思うこと、異文化を物まねしながら吸収しその本質を学ぶことはよろしいことですね。

 

ただし「War Cry」はそのまま訳せば「戦争」という語が。

最近はそれを何かに採用、肯定すべく「相手への敬意」とか言い訳じみた事をわざわざアナウンスしたりすることが常になったようですがアレはどう見ても自ら力の鼓舞と挑発に罵り、宣戦布告のご挨拶ですね。

 

よく考えればとてもフェアーな精神とも思えます。

これから「トコトン精いっぱい戦います」の名刺代わりの礼を尽くしての行為。

そういえば日本の戦い方には正攻法の陣形(八陣)がありますが大抵は、といえば闇討ち、夜討ち朝駆け、風呂の中などなど奇襲系多様。それこそ機転と臨機が効いて素晴らしいというのがその伝統ですね。卑怯も反則と思われても「勝てば官軍」というヤツです。

 

しかし鎌倉期であれば武士と武士の一騎打ちともなれば「War Cry」・・・「名のり」はあったもので室町期でも鉄砲が出る前はやはり集団の「War Cry」・・・「罵り合い」という前哨があったものでした。

ラグビーのような振付があったとしたら尚面白かったでしょうね。

 

私の「War Cry」とは何事にあたるにおいてもやはり自分に気合を入れるべく称名・・・「南無阿弥陀仏」ですね。

特に目をつぶって「南無阿弥陀仏」が私のルーティーン、アンカリングです。

 

さて昨日は台風19号以来倒れてロープで起こしていた松の木を正立させるための小細工を。

当初以前の材を再利用しようと杭打ちすれば途中でポッキリ。

新たに太めの材を持ち出して何とか恰好をつけました。まだ不安が残りますのでアンカーを打って逆方向に引っ張ろうと考えています。

不安定にはアンカーこれ鉄則です。パーフェクトなものなどあり得ませんので。

 

それから、ついでに排水溝清掃。

ここのところの雨で相当量の土と草木が溜まり、排水を妨げていました。

その件、意外に盲点になるところですね。

街区の排水溝など定期的メンテナンスは必須。イザという時の排水ができず、家屋浸水の遠因となりますから。

 

松がカタチが頭でっかちになっているのは奥方が私の見ていないうちにバッサリと伐ってしまったワケで。

手の届くところだけ伐るのは反則です。アレを見てカチンときましたがそれを言ったら大変です。