「辰巳用水」 金沢赤レンガ倉庫 噴水のオブジェ

「息があるうちに母(私の)を見舞う」と息子が3月末以来横浜からやってきました。

午後の横須賀での法事を済ませてからの出立でしたが案の定法要では墓参でズブ濡れになったそう。

まったく酷い雨でした。先週18日には新城の宇連ダムの渇水についての報を聞いたばかりです。

この大雨で三河の水事情の解消になったことでしょう。

 

地元の施設にてお世話になっている母はここのところ急激に弱くなって食事が食べられなくなりました。

この間までは好き嫌いの多い中何とか食物を摂れていたのですが、ついに「その時」を迎える時期が来たということです。

その「無常迅速」を「やはりそういうものである・・」と合点しました。

まぁもっともっと生きてガッチリ「お国に迷惑」させようとも思っていましたが、母の方は極度の貧血と栄養不足からくるだるさで「その件冗談じゃあない」というところでしょう、私も「とにかく喰え」とは思っても本人がすでにその気力も体力もなし。

なにも超高額薬を保険適用しているワケではありません。

ただ今は「生きている」のみで特に大きな「迷惑」をかけたとは言えないでしょうが今後の無意味な延命治療はヤメにしました。

 

私は「先に行ってて、向こうには親父がいるから」と意識があるうちに伝えておきましたのであとはその時を淡々と受け入れるのみ。

ちなみに現状点滴等何らの処置も検討しないということで決まっています。あとのことはすべて阿弥陀さんにおまかせです。

 

さて金沢の赤レンガ倉庫(石川県立歴史・加賀本多博物館)に行ってまずお迎えをしてくれるのが、「辰巳用水」なる加賀藩主三代「前田利常」配下にあった技師「板屋兵四郎」が手掛けた水路の導水管のオブジェです。

実際にかつてのそれを使用しているものですが、定期的に水が勢いよく出てくる(噴水)ようになっています。

⑥は殆ど止まってしまったところですが、残りの水が出ています。

 

この用水は犀川から金沢城へ引き込む防火を主にした水利(暗渠部分)ですが日本の「三大用水」(箱根用水、玉川上水)~水の文化(辰巳用水)  橋本確文堂 1997~といわれるようですね。

それなら私は「全部知ってる」と三用水完結と勝手に満足した次第です。辰巳用水は「今知った」のでしたが・・・

当初は木製だったものを腐食劣化の問題から石質に変えていったようですね。