サプライズ 大石学氏 拙寺本堂に来られる

黙っていれば春が来て桜が咲くというものですが、最近はやたらと「桜は(梅ではなく)咲いたかまだかいな~」の報道が喧しい。どちらの桜が何輪・・・とか変な決まりの開花の「宣言」があるなどそもそもそんな宣言「いらねーよ」なんて考えるのもへそ曲がりか。

 

日本人は祭り好きなのはわかります。

この時期桜の名所なる場所が各名乗りをあげて、桜をネタに集客、町おこしや一儲けを企図してはいるものの、逆に花見客のマナーが悪いなど人は集まった人たちによる新しい問題が発生したりクレームが持ち上がったりで、傍から見ていると結構に滑稽ですね。

 

京都や奈良の町の中もしかり、外国からのお客様の来訪はよろしい事ながら、地元にいる人たちからすればそろそろパンク状態のよう・・・悲鳴が聞こえてきます。

 

外部にいる私など京都や奈良の有名どころの寺社など近寄りがたいところ多々ありますね。

 

さて、一昨日は「何でこんなに寒いんだ」と大石学氏の講演会から帰ってストーブの前で「ブーたれて」いたワケですが、しばらく経って玄関に来客の呼び鈴。

 

なんと大石学氏でした。

史料館学芸員の長谷川氏がお連れしたのですが拙寺本堂の装飾と田沼相良城遺構を見ていただきました。

時代考証学会の会長でもある大石氏は「時代劇メディアと地域の歴史」という観点でそのストーリーなどの進行を思考しているそうでやはり田沼意次という人をドラマにて扱うにこの相良の地と関係のありそうな場所を積極的に肌で触れようと動かれているのでしょう。

午前中、開会の前には平田寺に参ったといいます。

 

先生に紹介いただいたかつてのドラマには意外に多くの田沼意次親子の件(殿中刃傷事案)が扱われていましたので驚きました。

テレビ小僧を自負する私も相当数見落としていたのですね。

 

やはり松平定信陰謀説(悪役)のストーリー、日本における先進的文化と経済を取り入れようとした名宰相としての田沼を描いた「原作」が欲しいものです。

「お前が書け?」やはりそれも無理でございます。

私ができるのは・・・日々のボヤキだけ。

 

以前小和田先生に拙寺本堂で講演を行っていただきましたが、おかげさま。これで戦国と江戸の二大時代考証の権威が来られたということ。

私は一人でこのサプライズを喜んでいます。

 

それにしてもあの寒い中の御足労、有難く存じます。