1度カモられると2度目目もある 原野商法part2

以前「押し売り」ならぬ「押し買い」というお年寄りから貴金属等を言葉巧みに二束三文で買いたたくという輩が横行していた件、了解していますが、年配者ばかり集めての催眠商法など当地でも枚挙にいとまがありません。昨日のつづき世に蔓延する「銭の病」です。

 

最近また耳に懐かしいと思った言葉がお年寄をカモにしようと暗躍しているようです。

そのようにカモがネギを背負ってやってくるようなうまい話はある筈もなく、結局はカモはそのお年寄りだったというオチですね。

 

これが「原野商法part2」。

原野商法はお馴染みバブル期に流行った不動産投資ですが、投資というくらいですから購入者は将来の見返りを期待してハンコを捺くわけですね。

売り手の口上としては「将来値上がり確実」です。ありもしない未来のお花畑を語っておカネを巻き上げるのですから詐欺ですね。

 

実はその土地は家も建てられないような土地(原野)で現在の処分価格としても当時購入した金額の1/10程度というのがまたぞろのよう。

騙されたとはいえ、そういった「負の遺産」はできれば自分の代で処分し、子供達には残したくないもの。

若き時の失敗ではありますが、厳然と我が遺産として残り続けますからね。

 

その「原野商法part2」はそういった原野商法の一次被害者をターゲットとしています。

「負」の所有者のリストが出回っていて日頃そのお荷物と考えている土地について「高く買い取ります」という(ありえない)「ムシのいい話」が再び蒸し返され、また騙されてしまうというのがそれですね。

 

やはり「詐欺」ですので買い取り仲介をするために「これが必要です」と色々な項目で手数料、印紙代だのを徴収し挙句他の原野まで売買契約させたり、現在の持ち家の売却手続きまでさせてしまうというもの。

どこかでその無茶苦茶に気が付いて「おカネを返して」となったとしても会社は架空で責任者ナシ・・・が判明する程度ですね。

 

オレオレ詐欺なども1度詐欺にあうとまた引っかけやすいという傾向があるのでしょう、度々狙われると聞きます。

結局はちょっとした投資心から老後資金から住宅まですべてを失うという皮肉に陥るのですが、獲る方も獲られる方も「銭の病」おそるべし。

 

以前も記しましたがその手の「うまい話」は1本の電話からですね。

年配の方々は昔からの自宅電話番号にこだわる傾向がありますが、携帯電話全盛の時代、有線電話をなくすことはコストカットにも繋がりますのでお勧めします。

私も自宅にいて「0120と0800」の発信先は放置していますが、最近はそういった電話番号ではない何かのセールス勧誘の着信があって不愉快な思いをすることが多々あります。

本音は「電話機いらない」ですね。

 

そして最近よく耳にする警鐘の言葉に

「不審な電話、不審な人」を見かけた場合は「スグにお知らせください」風のものがあります。警察の広報やショッピングセンターでよく聞くようになりました。

 

警察、消費生活センターはじめ近親者への通報を促そうというものですが、そもそも詐欺をやらかす者は当初から不審を醸し出さないことがモットーで親身ですから引っかかってしまうものなのですがねぇ。

最初から怪しいワケがないのですよ。

 

画像は先日見た「怪しいもの」の処理訓練の図。