而+大・・・「堧」(ぜん)はお城用語? 彦根城堀で見る

しかしJOCの竹田という人の会見を拝見しましたが、酷いものでしたね。

会見は「2億ン千万の賄賂を贈った」という疑惑に対してシロ・クロはっきりさせようという主旨のものでしたが、あのザマでは世論も世界もおそらく「クロ」の推測に傾いたことでしょう。

 

どのようなスタンスで会見を行うかというところもかなり稚拙の感。とりあえずシロの主張のみをしてただ疑惑を押し切って難局を乗り切りたいという拙速きわまりないものを感じました。

さっとコメントのみを読み上げて質疑は一切受け付けずに退場してしまいましたね。「三文芝居」はこれで幕ということになりましょうが、当人の幕引きを早くという気持ちとは裏腹に醜態ショーがいよいよ開演したかの状況でした。

 

日本では理由も述べずに「シロだ潔白だ無実だ正義だ」などの自身の主張のみで相手を無視して議論に持ち込まないというやり方は国会など官僚や議員さんの中で拝見しますが、この手法は日本だけ。

世界に向かって行うというところ、センス無しというか、「一つやらかした」と思わされました。

 

とにかく、「コンサルタント料」という語はゴーンさんのお姉さんも・・・という報道がありましたが、「何それ?」というのが私たちド素人の単純なギモン。

竹田という人が贈った「2億、ン千万」という「そのバカ高い助言」とは「それって何?」です。

そんなもの「適正な法にのっとって」と断じられたとしてもチンプンカンプンになりますよ。

 

単純に「そんなアドバイス、必要なモノなの?」です。

誰が見ても「袖の下」など「迂回」を想像する違った言い回し。そして誰のお金?・・・というのも。

スッキリには程遠いものがありました。

これから「コンサルタント」「アドバイザー契約」なる語が出てきたらすなわち=インチキを連想するでしょうね。

今度の会見であの方が「禊は済んだ」など思ったとしたら頭の中は相当なお花畑。嗚呼お目出度き人かな・・・。

 

さて、古文書頻出の「而」なる文字。

普通に文頭にあれば「しこうして」「しかれども」「すなわち」ですが、文中にあれば無視というのがその字の意でしょうか。

「而」とはそもそも象形で「顎鬚」からですが、その下に「大」が付くと城郭の堀や河川の堤を意味する構造物の名に見ることができます。

ただし普段は見かける機会はありませんね。

 

「而部」部首を検索していくと、土偏の「堧」(ぜん)で

※宮殿・廟など敷地と境界の垣、土塁や塀や壁などに付属する構

 造物。

※川沿いの土地

「𤲬」(ぜん)で

※城下空いている土地に作られた田畑

「陾」(じょう)で

※城壁を造るに大勢の人が土を運ぶさま・・・人が大勢いるさま

ちなみに「𡑂」(ぜん)で「堧」と同意でした。

また「堧」の訓読みが「すなつち」と土木を示唆しているのもしている面白い。

ヒゲがもじゃもじゃ生えるように大挙して動くというのが城づくりの基本なのでしょうか。

 

画像は昨日が梅一輪の画像でしたので桜満開の彦根城で。

彦根城はその時期を狙って向かうもの。数年前の画像ですが。

①画像堀の上、右側の比較的広い平坦地を「堧地」(ぜんち)と。

②③比較的狭いところ、石垣の下、堀の境界を「犬走」といいますね。

攻め手には一休みと横移動が可能となって防御的に不利な作りであることは違いありませんが、石垣と堀の構造耐力上必要なものです。

 

また塀や土塁の内側の通路を「武者走」と言いました。

犬走の語源は「犬が走ることができる程度の細い通路」ということです。

④⑤は拙寺の築地塀。

舞鶴殿しか歩けない細い通路ですので「猫走」。