音読と香りが前頭葉を活性・・・坊さんは健康?

昨晩のNHKのBS放送、菅原道真の「健康診断」を視聴。

学問の神と讃えられる菅原道真の「頭脳明晰」はいかにして・・・というような番組でしたが表記「音読」の習慣がその前頭葉の活性に繋がるのだといいます。

 

また、道真といえば「梅」が定番ですが、その「香り」というものが前頭葉を働かすとも。

「アロマセラピー」なる語を何となく耳にしていましたが、案外「香り」というものは前頭葉だけでなく私どもの各健康志向要素として効果があるようです。感じるところは「何となく」ではありますが。

 

その2つ、「音読と香り」について、坊さんという仕事にはつきものですので「これはドヤ顔できる」のでは・・・と思った次第です。

 

経文の拝読に関してはあまりにも漢文調につき感情や抑揚が入れにくいですね。私のお頭に効果があるのかないのかはわかりませんが(参列者が居てもまず意味は通じていないでしょうが)、御文の拝読に関して、そもそもそれは蓮如さんの手紙文ですので読みやすく聞いている方も比較的わかりやすいものがあります。

よって御文の拝読は大音声と活舌を意識、何より少々の感情移入もあります。そして大抵の御文は馴染みの深い段を選択しますので、その意味ではガッツリとその「音読」の脳みそへの効能を享受しているのだと番組を見て確信したのでした。

 

また今後も「脳みその活性化」という有難い「いただきもの」の作用を感じながら御文の拝読に力(リキ)を入れたいと思ったところです。

 

さて、私どもが日々接している「香り」といえばそのものズバリ「香」ですね。抹香と線香です。

ただしその香りはピンキリでその価格も当然に違ってきますが私の好みといえばやはり沈香がイイに決まっていますね。

ところがその手の香は高価ですから、たくさんの人が集まる場所には不向き。拙寺内のみということになります。

(携帯用の香盒は持参していますが、イザと言う時に出し忘れたりします)

まずはホールなどでは安価な香が焚かれることになりますが、そうともなると①煙い②不快③下手をすれば咳きこむといういわゆるリラクゼーションやセラピーとはかけ離れた「苦痛」に襲われることになります。

 

どちらかのお寺の住職がその「香」のことを「おがくず」と形容していましたがまさに少なからずそれは当たっています。

一体それに何が入っているのか不明ですが、健康のために良いとは言えなさそうですね。とにかく顔を洗いたくなるほどに嫌と言うほどそれを浴びることになりますからね。

 

私の好みを記せば香は勿論沈香。

あまり価格の張らないものを選んでいます。

そして今大事に使っている線香が①②。

現在市販の線香は大抵、各今風(ラベンダーから各各)香料が添加されて興ざめですが、私の線香の好みを一言で言い表せば・・・

「子供の頃に嗅いだ観音堂の線香の香り」ですね。昔懐かしい線香の香り。その頃の線香と言えばまずそれでしたね。

 

杉を原材料にした線香は安価で、どちらかといえばそれに近い感じはしますが、その「観音堂の香り」にはなりません。

 

拙寺に残るその香りの線香は数少なくなりましたが気が向くとその香りを・・・嗅ぐというか「聞き」ます。

あの香りには真に安静化させられます。

こればかりは好みの問題でしょうが。

ちなみに京都鳩居堂に赴いて同じような包装の線香を購入したことがありますが、期待の香りではありませんでした。

種類が豊富でまさか店員さんに「昔の観音堂の香り」とは言えなかったもので・・・また探しに行きます。

 

③は私のもう一つの好み。ヒノキオイルです。

京都周山の「道の駅ウッディー京北」にて購入。

コメントをお書きください

コメント: 2
  • #1

    がつお (木曜日, 10 1月 2019 21:02)

    私の好きなお線香は松栄堂の京桜
    もともとは奈良の薬師寺でお土産用に売っていた瑠璃香を買って開けてみるとその香りがとてもよく、部屋の芳香剤として利用していました。(焚いた香りは・・・)
    母が亡くなり1年間月命日のお墓参りにお線香をあげようと思いたちましたがさすがに線香のために奈良まで行くのはということで探してみるとこの京桜が同じものであるとわかり、早速自宅に一番近いお店に買いに行きました。
    沈香の香りを嗅いだことはありませんが、私はこの京桜の香りが今のところ一番好きな香りです。
    鳩居堂の線香ですが、HPでお問い合わせも出来るので聞いてみたら早いのではないでしょうか。今はこの商品が無いようなので後継というか同じ香りの商品を紹介してもらえるのでは。おせっかいになりますが。

  • #2

    今井一光 (木曜日, 10 1月 2019 22:41)

    ありがとうございます。
    松栄堂の京桜、頭に入れておきます。
    松栄堂の線香の「宗教の香り」の項目に私の所望するものがあるような気がしました。
    次回京都市内をぶらついたときに店に寄ったとき持参した線香に火をつけて
    みようかと思っています。勿論鳩居堂の店内を見て回るのも楽しみです。
    しかしたかが線香、されど線香。かなりの出費を覚悟するようですね。