源氏六条堀川館址 西本願寺 「左女牛井」

昨日朝のニュースで「これはナイス!」と絶賛したくなったのは京都西本願寺からのニュース。

日ごろ漠然と「何とかならないものか」と思案している電力のあれこれのうち、その計略には諸手を打ちました。

 

お西の坊さんたちが考えた新会社の立ち上げということでその名も「TERA Energy」、こちらは売電会社の様。

お東からでなくお西からこの手の斬新な方向性が示されたことは「やられた」というところですがここは一つそれに乗っかってより強力な体制として欲しいものです。

 

これはまず比較的本願寺派の寺院の多い中国地方5県にて家庭向け電気を販売するもので運用時期も寺来年4月からとかなりのスピード感がありますが「ゆくゆくは全国展開」といいますから非常に頼もしいこと。

当初は自然エネルギー事業会社から供給を受けての稼働だそうですが軌道に乗れば発電事業までヤルと意気込みを見せています。

 

当然に競合する既存電力会社より料金を2%程度安くするとのこと。売電で得た利益からは昨今の檀家さん減少と寺院整備維持等の金銭的補完も期待出来て今のところは「とらぬ狸」ではありますが私どもも「静観している場合ではない」と歓喜したニュースでした。

 

坊さんが営業マン、檀家さんのネットワークを活用すれば比較的スンナリ行きそうな・・・檀家さんも寺の維持費に関してその経費の軽減の提案があれば合点していただける要素は高いと思われます。黙っていればただ寺は痛んでいきますからね。

他の宗派も巻き込んで・・・と言いますので当然に当流や他の真宗系寺院にも声が掛かる事でしょう。

北海道なども真宗寺院は多いと聞きますのでそのシステムを道内にひろげて先般の電力会社の失策のお返しをしてあげましょう。

九州電力の太陽光発電イジメの件数日新聞紙上にありましたが、これも九州のお寺おさんたちでまとめて買い上げて面倒をいう電力からはオサラバしてしまうのがいいのですが。

 

プラのストロー会社のエライ方が「そう簡単にはプラスチックストローを無くすことはできない」とニヤついていたようですが(今のところ紙のストローのコストはプラのストローの約10倍)、世の中の流れは早いですよ。

次々にその存在を問題視する発想が生まれています。

レジ袋の有料化の動きなども将来的にはそれを無くそうという動きです。

その流れに抗う企業があるとしたら未来はありませんね。

私は飲食店で提供されているストローは使用しませんし。

直接飲めばイイ話。

 

私どもの利便性の欠落・コストアップに関しては環境重視の考え方に優るものではありませんので私として少々の不便などは「全然OK」です。

面白くなってきました(ただし国の後押しが絶対に必要です。既存電力会社を特別に守ろうとする動きはあるでしょうから)。

 

さて、西本願寺といえば六条堀川。近くには「源氏六条堀川館」があった場所ですね。

義経がその館から退去した後に焼滅したといいます。

今の堀川通の西本願寺の北側の大きな駐車場と京都東急ホテルの間辺りに「左女牛井」(さめがい)という館内にあった井戸址の碑が立っています(場所はこちら)。

戦前まで井戸は残っていたそう。

こちらの水は村田珠光(こちらに庵を構えています)・千利休などの茶人が好んで使用したとあります。

 

この「左女牛井」(さめがい)という字ですが私は近江坂田郡(米原市)の「醒ヶ井」(さめがい)の地を思い出しました(⑥画像)。

やはりこちらも「キレイな水」(地蔵川)がウリですね。

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コメント: 2
  • #1

    小山昭治 (火曜日, 16 10月 2018 09:46)

    西本願寺の件には大反対です。
    まず他にすることがあるんじゃないの。
    オウムの事件を忘れたか。既存の寺、仏教では救われないと思った若者があんなにたくさんいたのに(現在も)。その方たちを救う手立てをしないで、他のことに手を出すのは断固許しません。まして寺のネットワークを使うとは。それは檀家のことでしょう。檀家は宗教法人に付随するもの。別会社を作るなら檀家を利用するな。ある種の公私混同です。
    坊さん自身が別会社で、檀家(寺)など利用せずに経営するなら個人の自由です。大いにいいことです。 
    まあ 自由ですから。お西のことですからね。ご勝手に。

  • #2

    今井一光 (火曜日, 16 10月 2018 10:10)

    ありがとうございます。
    どちらのお寺もこの御時節壁にぶち当たってにっちもさっちも行かない状態。
    問題は山積で未来は見えてきません。
    その存在すら危ぶまれているところからの発想の転換ですね。
    これまで通りの檀家さんからのお布施だけでは経営が
    行き詰まることは目に見えていることからの打開案の一つでしょう。
    また寺としてやるべき事の模索は多岐に渡っていて当然にそれらへの教化活動も怠ってはいないはず。
    まぁ電力は自由化され、どちらの電気屋さんで電気を買うのも自由の時代。
    それは檀家さんであっても強制力はありませんので各各その判断はおまかせです。