「教科書も自分も信じるな」 ケガをするぞ(私)

24号台風は風台風でしたね。

一夜明けてみれば案の定、私の作った木塀は倒れて道を塞いでいましたね。どうせ「やられる」と覚悟のうえ就寝しましたのでショックはまったくなし。

これでアレを取っ払う踏ん切りがついたというものです。

 

しかしあの台風は特に静岡県内の電線に被害を及ぼしています。色々な場所で断線して当市内も周辺地域もまたぞろ停電が続いています。

現状回復していない地域もあってそれはそれは気の毒な事です。中にはもう数日続くかも・・・なる情報もあります。

 

夕方になって浜岡の叔母の事を思い出し急いで尋ねれば薄暗い部屋から懐中電灯片手に出てきたくらいです。

檀家さんには生鮮食品を扱う店が何件かありますが何故かそういう方の住むエリアに限って停電が続いていました。まったくあの台風は厄介者、大きな損害は可哀そう。

拙寺の住むエリアは夜間何度か停電はありましたが朝の段階では完全に復帰していましたので何らの不便もありませんでしたから。

 

特に御前崎は停電だらけで復旧が遅れていました。

停電が続く店はコンビニはじめショッピングセンターなどは閉店。電気が通じている場所は大繁盛の様で恐ろしかったのは信号機の殆どが無灯となって交差点は無茶苦茶だったところ。

他に看板が落ちカーブミラーが倒れるなど散見、屋根瓦の飛んでブルーシートが掛けられた家が各所に見受けられました。

 

牧之原市内の被害といえば看板落下と静波・相良両海岸の砂の堆積が顕著のよう。御前崎上岬の如く突風の通り道にはありませんので家屋への直接被害は少なかったようです。

次に25号が追っかけて来るといいますのでご注意を。

 

予定では2日に土蔵の瓦を下ろすことにしていましたが台風一過のスカ晴れのもと「えいやぁ」と二連梯子を掛けました。

お参りに来られる方は誰もが強風の被害について声をかけてきましたがまぁ紛らわしいことでした。

殆どこの瓦下ろしは強行です。予定をかなり押してしまいましたから。

体調不良の中、咳をしながら瓦剥がしての仕事は相当きついものがありましたし、あの土ぼこりを吸い込んで再発は必定でしょうね。「どうにでもナレ」で上がったのですがやはり体力が落ちたせいでしょう、下りる際、梯子の一段目を踏み外しました。

 

初めての凡ミス。普通なら有り得ないと思うイージーミスをやらかしてしまいました。ただし予めロープを固定してかけていてそれをたよりに降りていたため足を梯子にすりぬけて逆さになった所でしたが何とかセーフ。

下に居た奥方に梯子を保持してもらって何とか危機を脱出。

こういう事故は梯子にはしがみつけますが大抵は梯子といっしょに転倒落下するものですからね。

 

ということで私の座右の銘の一つ「自分を信じるな」を。

昨晩のノーベル医学生理学賞を受賞した本庶氏は「教科書に書いてある事を信じるな」「疑ってかかれ」と仰っていました。

 

私は高い所は嫌いではありませんが高い所に上がれば落下と言うリスクを伴いますので「慣れ」というものは一番の禁物と心得ています。何度も致命的寸前のポカをやらかす自分がありますのでその「信じるな」はいつも念頭に入れやることなす事すべて疑ってかかっています。

 

よって上記の如くまず確保用ロープを左右に渡すという段取りが肝要。そのロープを荷下ろし用にも使用します。

それに何より独りで仕事をせず、奥方を無理やりにつき合わせるということも大事。

奥方も気管支炎療養中でしたが。

あと1/4残っていますが、高い所から発見、庫裏の屋根のトタン部分が剥がれていましたので明日はそちらから。

 

高所仕事はクライミンググッズが使用できるのが楽しい。

③図は「アッセンダー」なる器具。

その手のものでは一番簡易のものですがスグレモノです。

カムが付いていて下降(落ちる)する力にはロックして固定、上方には回るという器具でこのおかげで体を固定して両手が使用できるというもの。

これら器具の扱いも慣れは必要ですが、その慣れを持った自分を信じてはいけないのです。

 

偉そうなことを記しましたが咳の具合は悪化しました。勿論体も筋肉痛でガタガタです。これは齢のせい。

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コメント: 2
  • #1

    小山昭治 (火曜日, 02 10月 2018 09:31)

    気をつけてくださいよ。「やるな!」とは言いませんが
    十二分にご注意を。
    「アッセンダー」いいものがあるんですね。
    高いところの作業はロープが大事。命綱とはよく言ったものです。
    停電も、たまには電気のありがたみがわかっていいものですね。
    但し 損害は困りますが。
    都会の混雑もひどいものですね。
    一極集中がすでに飽和状態です。高血圧でどうにか動いているところに
    血栓ができればこんなものです。 
    本気で考えなければ直りませんね。

  • #2

    今井一光 (火曜日, 02 10月 2018 10:42)

    ありがとうございます。
    本日も朝からお会いした檀家さんから、信号の消えた交差点ほど怖いものはないと。
    渋滞も発生して迂回路を探したそうです。
    停電がまだ続いている場所があるといいますので支障のない生活が送れている私は
    幸運です。