石坂周造夫妻の墓 山岡鉄舟家墓地前 全生庵 

物騒な事件のニュースが日々お茶の間に舞い込んできてはいるものの最近つくづくこの日本は「平和な国」を思わせたのは市内地頭方新庄の猿出没ニュース。

てっきり地方版のニュースと思いきや全国版でした。

何年か前に拙寺周辺にも猿が出たこともありました。小田原では奥方の車に猿が乗り込む寸前までいくほどその遭遇は普通の景色でしたからどちらかに「何とかしろ」の通報などは思いつきもしませんでした。

 

連日マスコミが張り付いて下手人探しの捕物劇。

市の方からも休日出勤なのでしょう、大分駆り出されている様。

当の猿はその人間どものあたふたをあざ笑うかの如く逃げ回っています。1枚も2枚も上手の感があります。

「放っておけばいいじゃん」じゃあダメですかねぇ?

 

彼らに齧られた方、痛い思いをした人には気の毒ですが、交通事故のようなもの。それも確率はもっと低いでしょうが。

彼らがいるということは自然豊かの裏返しですし、長閑な場所とのお墨付きをいただいたようなものでどうか許してあげてください。マスコミさんの集中取材は却って不安を煽りすぎるきらいがありますね。

彼らも生きているのですから。収穫前の作物色々なども拝借することだってあるでしょう。

 

今一つ(今のところ)「日本とは違うなぁ」と思う事はベネズエラの今年のインフレ率が100万%という殆ど、もはや笑うしかないようなお遊びの如くの数字を見て。

そちらの国民はたまったものではないのでしょうが。

ニュースでは2014年以降230万人が出国(脱出)しているようですが、それは100万円が1年で100円の価値になるということらしいです。100円ショップが100万円ショップに?

 

私にはその辺りの事情はよくわかりませんが国が紙切れを刷りまくっているのでしょうね。

日本もベネズエラの大統領と負けず劣らず、3期目とその座にしがみついているソーリが居ますし国は巨額の借金をしまくってその解法すら手掛けられない様を見せていますがあの2.0%のインフレ率が達成できないでいるほどにモノの価値は超安定的。

その良好なバランスはいつかはぶっ壊れそうな気ももしないでもありませんが今のところは「ベネズエラでなくてよかった」という気はします。

 

しかし昔からインフレ率の天文学的数字と0が限りなく並んだお札を拝見しますがいったいどういう実生活となるのか少しだけ味わってみたいという興味は少なからず起きます。

 

さて、その天文学的という表現に近い数字ではありますが明治期に巨額の借金を踏み倒された相良の布施石油の件を思い起こしました。借用書の発行者は石坂周造でした。

その借用書は相良の菅山にある油田資料館に展示されています(ブログまたはこちらそしてこちら)。

借用書にある金額の換算推定額は上記ブログに記していますが

(相当いい加減な数字ですが)事業と投資の失敗というものは色々な人に迷惑をかけるものですね。

 

石坂周造と彼の奥方桂子の墓は全生庵の山岡鉄舟の墓のスグ手前にあります。

高橋泥舟の妹が石坂桂子、桂子の姉(英子)は鉄舟の妻という関係。

とにもかくにも鉄舟と周造そして泥舟は相良の石油に目をつけて相良に滞留していました。

勿論相良に一番に長く居たのは石坂で、先日は廻船業で繁盛した小田家にも来ていたという話を伺いました。

ちなみに石坂が住んでいたのは宝泉館といいます。

今の波津コミュニティセンターの南側、以前の黄檗宗宝泉寺廃寺跡ですね。

拙寺と目と鼻の先ですので顔を出していることが考えられます。古文書の探索はまだまだ手掛けたばかり、慎重何かの痕跡を探してみます。

 

④の画像は拙寺の本堂裏から。あの赤には惹かれます。