盂蘭盆会法要(7月) かぼちゃを喰って健康長寿

「暑いなんて泣き言を言っていたら被災地の皆さんに申し訳ない」と仰るのは檀家さんの御年配者。

拙寺盂蘭盆会法要に見えました。

まさにその通り、悲惨過酷の上に炎熱の過酷が重なっての非日常の日々、私たちがいつも通りに生かされて、予定通りの法要がお勤めできることに感謝しなくてはなりません。

真に有り難い御縁です。

 

酷暑が予想されていたためアドバイスをいただき、前日から容器とペットボトルのお茶を用意、朝から漁港に氷を取りに行ってもらって冷やしておきました。

終了時に炎天下を帰宅するに水分補給をしてもらおうという算段でした。御年配の方が多いためこちらとしても少しでも安心を得られるというものですが、なかなか好評で皆さん持ち帰るどころかその場で口にしている方もいらっしゃいました。

 

奥方が外でそのあたりの件、差配していましたが終了時に「何事も無くて良かった」と言わせたほど、近年にない暑い本堂でした。

法要後のご挨拶のテーマは「寿命に辿り着くまでの健康を維持」ということで、「食と運動と呼吸」についてざっと。

勿論、教行信証の「たまたま行信を獲ば 遠く宿縁を慶べ」などの法語を添えていますので、お寺の法話としての躰は保っていたかと・・・

そのどちらの語も毎度お馴染みでかねてから法話と言えばコレというくらいに口を酸っぱくしながらのものです。復習をかねてざっと・・・でした。

 

少しばかり重点を置いたのが「かぼちゃ」です。

当地遠州の長寿率の高さについて緑茶・ダイコンそしてウコン(ターメリック・・・カレー)と農家が手がけられている名産の名をあげ、その他お寺でいただくことが多い「かぼちゃ」の効能について「それこそ喰べて健康長寿」と。

画像③は「電子紙芝居」(パワーポイント)に羅列提示しましたが、あらためてそれを眺めて「何という素晴らしい食べものか」と再認識。特にタネは無駄にせずに使いたいと。重要な効果が隠れています。

 

この日は布施氏から「かぼちゃ」の提供を受け、「重さ当てクイズ」を同時開催。

「かぼちゃ」のお話では京都鹿ケ谷の住蓮山安楽寺にて7月25日に行われる「かぼちゃ供養」についてのお話も付け加えました。「中風除け」ということは「脳いっ血」・・・血管を強くしそうです。京都では冬の風物詩「大根炊」、当流では京都了徳寺の報恩講のそれが有名でした。大根も「ヘスペリジン」が含まれて毛細血管を増やしたり老化の防止にベストな食材ですからね。

お寺の掲げる「食」の素材には何らかの理由があるのでした。

 

①②は一昨晩に夜間パトロール中、街灯の下にてひっくりかえっていたカブトムシのオスとメス。

ご招待して僅かながらのご接待、そののち外に返しました。