人の常識というもの 痛恨の柵(しがらみ) 設楽原

「こんなことは初めての経験だ」「いまだかつて一度もなかった」「大丈夫と思っていたが間違いだった」の声が。

連日伝えられている西日本水害の被災者の言葉です。

一言で私たちの常識というものが通じない、または自然との関わりへの非常識というものを認識したのですが、ここは一つ異常気象というものがいよいよ頻発するということを了見しなくてはなりませんね。

これは私が将来の悲惨を語っても高が知れていますので子供たちに伝えていかなくてはなりません。

 

それは何より驚懼することだと思います。

昔から人は「おそれ」そのものを嫌い、おそれを抱く者たちを臆病者として蔑む傾向がありました(鳥居忠広と成瀬正義・・・「湯水の行水」のおはなし)。

コレは作り話ですが「おそれ」をネガティブ意見として抹殺するのは大きな誤りですね。太平洋各地で粉砕された日本軍の司令官の精神論と同様です。

「恐懼」することは冷静な立場であって何よりそれは人の生き方として肝要なるものです。

 

何事も「云何安然不驚懼・・・」日没無常偈」が思い出されます。

刹那の「安然」は幻を見せつけられているだけなのかも。

 

「地球温暖化はウソ」と吹聴するアホな米大統領トランプがいますが、昨今の高温化=低気圧の発達=大量降雨の図式はその過度にCO2を排出するようになったが故というのがまず違いないところ。

国内では数日中に40℃超えの地域が出るという予想がありますね。ちなみに私の子供の頃は夏の気温は30℃というのが常識でした。

 

大統領殿は自分の再選のための国内票集めを狙った口先だけの姿を各所で見せつけています。貿易戦争、関税up upしかり。

自分だけ良ければそれでイイという風潮を容認するならばアメリカへの嫌悪がいよいよ増幅します(結局国内産業に跳ね返ってくることがわかっていないのが愚かなこと)。

 

私なりの抵抗はアメリカ製品は買わないことなのですが、奥方はコストコに息子はアマゾンが好き・・・まぁ我が家に限ったことではなさそうですが日本国内のサービスというものがショボいということなのでしょう。しかしこれは自分の首を絞めているようなものですね。

貿易戦争がホントの戦争に繋がるというのが世界の辿った歴史。それを一番に驚懼します。

 

「自分だけ」(他者はどうでもイイ)という思想は「自分は大丈夫・安然」であって仏教的「不安然の驚懼」とは明らかに違います。

これも私たちの常識が破られたという思いがします。

 

幸福・・・天国と浄土の考え方の違いなのでしょうか。

そんな教えなのでしょうかねぇキリスト教って・・・。よくわからなくなりました。アメリカ人の自浄を願ってやみません・・・中間選挙。

 

画像は設楽原馬防柵。土屋昌次戦死地石標。