蚊野のもう一つの軽野神社も春日神社

ギャンブル依存症と思われる患者は日本に320万人もいるそうです。アルコール依存症患者と同じようなものとのこと。

昨日のNHKのイーテレにてその患者さんについて放映されていましたが、私の知っているそれとは違ってまさに若者たち。

「パチンコと酒と万引き」の生活と言っていたその人は23歳の学生でした。

勿論学校にも行かず、借金は500万円に上り日々万引きをして食いつなぎホールに通っていたとのこと。

アル中でギャンブル依存というのはいやはや。

私が衝撃的に感じたのは回復施設に入所している人たちの年齢が比較的若いということ。

 

この件一つとってもこの国は病んでいますね。

いや私の指摘しているところはこういった病状を発現する人たちがいて彼らとその家族の悲痛の声が聞こえてこないかのような国の施策です。

その方向性が問われていますが本年度中にはその指針ができあがります。

それへの不安について拙ブログで先日も触れさせていただきましたが企業の儲け主義優先の「自己責任」の言葉での責任回避はヤメにして欲しいものです。

 

ブログでは「蚊野」なる字面の不思議な近江の地名について記しました。

その際は「軽野」という神社について記しましたが、実は近隣にもそれよりもスケールアップした軽野神社があります。

 

この神社の正式名称は「堅井之大宮軽野神社」(場所はこちら)。

ただし地番としては蚊野ではなく愛知神社や目加田の集落を突っ切る岩倉川の元、「岩倉」になります。

世間喧騒との隔絶感が優れてまさに「森」の如く独特の静寂空間を楽しめます。

耳に入ってくるものといえば鳥たちの囀りと風の音が主体ですね。

やはり先の軽野神社と同様、先週あたりに春の祭礼が催されたのでしょう。

やはり元の名は春日神社で

「貞治六年佐々木道誉は甲良荘東方の地を造営料所として寄進さる。応永二十五年佐々木京極時高は武運長久を祈願され金口一口を寄進す。文明二年九月多賀豊後守高忠は神領安堵状を寄せられ明応六年我孫子日向守実綱は武運長久祈願のため宗家より拝領せし剣及び薙刀御供田を献る。万治三年勧修寺宮良尚法親王は親書を修め給い、元禄三年井伊直興公は金灯籠一対寄進」とあります。

歴史の古さとそれぞれ時代の有力者の保護を感じます。

 

最後の鳥居前に広がる田園風景を見れば「治田治水」や「五穀豊穣」の守護神という語になるほどと思うばかりです。

ところで「堅井」とは・・・姓氏地名ではなく「ガチで水が溢れる」というイメージがしますが。