体験 確定申告の一部始終と会場の人々

先週末に母親の面会に来た親族より「ちょいとトークがおかしい」との連絡がありましたので「どれどれ」という具合に母のもとへ。

すると印象としてはいつもと同じの感。

昼夜逆転しているような日常(夜はハッキリ昼はうつらうつら)のうえに投薬の影響ですね。

機嫌も悪そうで口をへの字に閉ざしています。最近はお絵かきもしていないよう。

 

まぁこれを口にしてはいけないのかも知れませんがいわゆる例の健康寿命の反対、「不健康寿命」なのかもしれません。

完全に生活を管理されたうえのもの、その介護の力がなければ命の持続ができないレベルということか・・・。

 

グループ内にはよくおしゃべりする方が居て、その方は威勢がよくて大抵はデカイ声で「年金」についてを論じています。

家や金融機関に「電話を掛けさせろ」というのも口癖でその日も事務所からちょうど出てきたところでお会いしました。

要は「早く迎えに来い」ということと「カネはどうなっている」だと思います。

施設でどういう対応をしているかはわかりませんが一応ご本人が気が済むよう策をたてているのでしょう。

 

昨日つい爆笑してしてしまったのは、お迎えに来ないことへの腹立たしさからか、「オレの年金など小僧には一銭もくれてやらん。ライターで火をつけてやらぁ・・・」と罵りまくっていました。気持ちは大いにわかりますね。

 

この「小僧」という言葉ですが、勿論「寺の稚児」風の意味ではなく当地では「息子」という意が殆ど。ここいらでその語の意味するところは99%、それですね。

ところがやはり寺の者がその言葉を聞けば「一人前ではない坊さん」の意に聞こえてしまいます。

先日は法事のバックでのおしゃべりの件を記しましたがもう一つ笑い話を紹介いたします。

 

やはりある法事中、若い僧侶の読経の際、子供が駄々をこねだしたとのこと。

どこでもかしこでも子供はいやいやをしたり困らしたり時に暴れたりするもので、それに関しては無礼講ではあります。

しょうがないことですが、その保護者、親としては周囲に対してバツが悪いものがあります。

 

連れ出すのか制止させて大人しくさせるなど「努力の姿」を見せるのか、その対応は色々です。

その時にその親が取った対応といえばビシっと一言一喝したこと。ところがその「威厳」についお経を読む声が止まってしまったというオチ。

それが「オイ小僧、黙れ」でした。

 

さて、昨日の午後は掛川へ。

知り合いが確定申告に行くというので後学のため久し振りにその「特設会場」に付いていくこととしました。

 

子供が小さい頃の医療費は結構重なったものでかつて横浜にてわずかなおカネでしたが取り戻しに行って以来のこと。

かなり前の事ですが、想い出としては「ひでぇ煩雑で面倒」でその時は「駐車場で待ってる」でしたが今節世の中の「反佐川クン」への対峙姿勢というものを感じたくもありましたし・・・一言で「後学のため」ですね。

 

2時間以上の滞留でしたがその半分以上は待合室。

バカバカしい時間の流れとヒジョーに大人しく行儀よく待つ人々に感心しました。

シンプルな申告の様で相続や譲渡は一切ありませんので煩雑そうな数字と計算の記入が無かったことは助かりました。

内心「来るんじゃなかった」の後悔しきりでしたから。

 

驚いたのはズラっと端末が並んでいて、自分で入力する「イータックス」なるシステムです。

端末のあるBOXに分かれるのですがそれにも並ばされてイラっと。

そこでまず聞かれることはパソコンの経験の有無。

「ハイ」とはいっても進め方がサッパリわかりませんので備え付けのカードをあげまくり。周囲をじろじろと観察していましたが皆さんそんなものです。

それはイエローカードを出して係員のヘルプを待つというシステムですね。

苛々に、ついまた「駐車場で・・・」と言葉に出してしまいましたが「まぁまぁ」という声に我慢してすべてを体感させていただきました。

 

コレを毎年淡々とこなす皆さん、畏敬の念を抱きますね。

サラリーマン以外で所得のある皆さんの一大イベントなのでした。

ちなみに係員に喰いついて暴れるなどいう方はお目に掛かれませんでした。少々残念。静岡の人々は騒がず大人しくが常。

大阪あたりの会場ではどんなものでしょうか。

 

最後の画像は頂戴したダイコン。

今年は例年に比べて価格は高騰。毎年作りすぎて価格低迷の中畑に打ち捨てられている姿が目に焼き付いていましたので「今年はイイ」という言葉を聞いて「ああ よかったな」と思った次第です。檀家さんでダイコンを作っている農家は結構あります。

今当家ではダイコンずくめの食卓であります。