規模は小さくとも立地と機能は有効 能ケ坂砦

東京は再び降雪予報。5㎝積るという予報も。

またこれで当分東京方面には行けなくなってしまいました。

東京だけでなく東海から西もそういった予報が出ていますのでそうともなると何処にも出向けませんね。

だいたい雰囲気的にわかりますが、今回は前回の反省をふまえて特に首都高あたりでは色々と手数を増やすことでしょうが、融雪剤をあり得ないほどに散布するはずです。

塩化カルシウム粒剤を溶かした水を散水車で散布します。

個人の自宅前など小規模な場合は粒剤をそのまま散布することが多いですが高速道路の場合はまずそれですね。

 

箱根あたりでは雪の予報が出ていなくとも「怪しい」と思えばその薬剤散水のための夜勤がシフトに入っているほどでした。要は降ろうが降るまいが撒けと指示が出れば撒きに出ました(私は助手席です)。

 

乾燥した路面に白く粉がふいているいるような箇所が目に入るでしょうが、アレですね。

あの粉を舐めたことのある友人によると、「飛びあがるほどしょっぱい」といいますね。要は「塩」なのですが、海水の辛さレベルではないようです。

 

ということで車を長持ちさせたい人はこの時節、高速道路を走らないこと。現在、静岡県内の高速道路もその散布が行われていますので、基本的に遠乗りはせず、もし高速道を利用したら帰宅後念入りにシャーシの下から洗車することが肝要です。

 その薬剤の需要切迫となるこの時期で、各自治体からの取り合いになっていると思いますが首都高に関しては今回の対策は念入りに行われるでしょう。

 

ということで叔母の家の最終段階となった荷物の搬出はまたも延期。その地は坂がキツイ場所であるというのもその理由。

私は次回そちらに行くのにワゴン車か2トンあたりのレンタカーを借りて行くべきかを検討しています。

たくさん荷物を積載できることと自分の車を傷めないということ、その両方が理由です。

 

物事の発展急の中、その鉄分を強く腐食させる物質を道路に撒くという事が少々理解に苦しむところではあります。

「氷結させない」という一見簡単そうで実は難しい課題、それがもし安価で解決できたとすれば・・・お宝の技術です。

 

さて、昨日は降雪で流通が止まった場合の籠城を想定して横浜の「奥の細道」氏にゆうパックにて兵糧入れを完了させました。

しかし凄いものです、彼の都合により午前必着にしましたが、バッチリ早い時間に到着したとの連絡が入りました。

 

兵糧を断たれれば「落城」することは必定。逆に食料と水さえあればどうにでもなるものです。 

昨日に続き、高天神城がらみ。

高天神城は2度の大きな城攻めがありずれも攻め手は包囲して兵糧断ちを試みました。

 

家康が武田方に下った高天神城を攻めるにあたってのポイントはやはり力攻めにしなかったこと。

家康の場合は「時間をかけて、よりじっくり」で、その辺りも信長、秀吉同様、城攻めの極意を踏襲しています。

家康はそれが異常なほど徹底していて高天神城周辺に夥しいほどの砦群を設けて、兵糧の出入りを完璧にシャットアウトしました。

 

その砦の中、分散した砦の情報集約と包囲戦のネックとして機能した主たる砦があります(高天神六砦)。

 そのうちの一つ高天神城の北に位置する能ケ坂砦の切通しについてかなり前に記していましたが、その場所を通過時にさらっと看板を見てそのまま行ってしまうのは当たり前、まさかあの切り立った崖の高い方(街道の西側)を登った人は滅多にいないかとは思います。

 

よく見ると、何かの調査用らしき朽ちかけた登攀路のようなものがありましたのでやはり相当前のことですがそこを通過したついでに上がってみました。まったく安全とは言えません。

冬場限定のチャレンジでしたが、ひたすら「行った」という事実のみ。自己満足にすらならないただの藪でした。

削平地を「曲輪址」、段差を「土塁」、「切岸」といえばそう見えましょうが「よくわからなかった」というのが本音。

 

ただ気持ち的に「甲州に一番近い場所」ということの緊張感、街道筋がよく見渡せ、直下をその街道が通過するということから有力な関所の存在であったことは確かです。