カネカネカネ 梵鐘はいつ聞いてもイイ たっぷり静岡

昨日の続き。

高齢者の車の運転について。

父親の晩年、私が父から「何と親不孝な息子だ」と思われているだろうこと、関係が一層ぎくしゃくしだした要因の一つといえばやはり父親から車を奪った事であることは間違いないところ。

 

母親の指令もありましたが鍵を隠したり靴を隠したり色々試しました。奥方が買い物用にその車を使用している様子を見た父は「オレの車を乗り回していやがる」と罵っていましたが、まぁ奥方はそんな言葉には「微動だにしない大丈夫」でそれを聞いても「ふん」と鼻であしらっていました。

ただし今、息子に嫁が来てくれたとしてそんな「暴言」を吐いたとしたら即刻「実家へGO」されるでしょうね。

 

父親は当初「それでは車を買いに行く」とまるでコンビニにおにぎりでも所望するかの如く近所のディーラーに行ってカタログを持ち帰っていましたが、それを見て私はあれこれ手をまわしてこまめにその希望を断っていました。

今考えると、少々気の毒だったとは感じますが、おそらくあのまま車を運転させていたらかなり酷い事故を起こしていたことは想像できますので、あれも致し方ないことでした。

目視なしのバックによる物損を幾度となく起こしました。任意保険の支払いはうなぎのぼり。

私がもはや運転続行容認できないと判断したのは車幅の考慮をせずに進行、停車している車に接触し大いに自車と相手の車を壊したあげく「あんなところに停めているヤツが悪い」と自己の責任を放棄するような言葉を吐いたからです。

 

おそらくあの父の息子ですので私も同じ道を歩むのでしょうが、できるだけハッキリと自分自身の衰えくらいは認識していたいと思っています。

そうそう、それには「カレーのターメリック」でしたね。

 

おじいさんの事故が立て続けにありましたが、昨日記した85歳の方ではなく91歳の方の件。

 

最近は「ヤバそうな方」の免許証の自主返納流行りではありますが、それって「ちょっと待った方が」という主張を聞いた事があります。

まずは自動車の運転こそ「高度な社会生活」を後押しするもので頭の中の各スイッチングはじめ痴呆の防止には一役買うものですからね。

そういう意味でもその社会に居ることを実感できる最良のグッズといえるのが自動車の運転。それを取り上げてしまうことは「痴呆へGO」を尻押ししているようなもの。

難しい事ですね。

しかし結局はどこかの時点で車の運転をやめなくてはならないのはやはり社会への責任でもあります。

 

ところが前述の方は、そうであったとしてもできるだけ「返納はするな」といいます。

それは痴呆症状が出ている方は「免許証を返納(あるいは失効)したことすら忘却している」ので(ただし車の運転に関してはしっかり覚えている)、時に思いついたように車に乗り込んで出かけてしまうことが多々発生しているといいます。

 

そこで事故を起こした場合、何が違ってくるか・・・

 その91歳の方は免許証は既に失効(6年前)していたそうでその事故ともなって罪状は「無免許過失傷害」となりました。

老人性の判断不良(痴呆症含む)にて運転し(勿論免許所は有り)

事故を起こしてしまったら保険で何とか対応できましょうが、その「無免許」という事案ともなれば・・・その対処力は雲泥の差。

免許ナシに保険などは使えませんね。

 

現状裁判ともなれば人一人の命の値段(民事はカネで解決するしか方法はありません)はまずは1億円というのが相場で、現状任意保険は「対人無制限」になっています。

その「無制限」に請求されるかも知れない保険が「ゼロ」としてしまうのは相当に恐ろしい。

 

結局「免許証」の有無ではなく、当人の判断力理解力があれば安泰なのです。

要はあの「紙っ切れ」の有無は雲泥の差を生むほど重要。

そしてそれを「返納」するとことは車との隔絶ではあるもののもしその事忘れて車に乗れば計り知れないペナルティがありうることを考えていただきたいとその方は仰っておりました。

 

「免許証が有るので車に乗れる」ワケではないですからね。

ご家族の皆さんは法律的に違法でも「乗れちゃう」ということを忘れてはいけません。その時は鬼にならなくては・・・

そういう意味では私は「鬼」になりきりました。

 

①木之本明楽寺鐘楼②赤尾西徳寺梵鐘④と⑤木之元大澤寺の梵鐘。拙寺と同じ名前ということもありますが比較的古くて謂れもなかなか・・・地味な場所ながら私の一番推奨の梵鐘。

 

こちらは近江でも和田山城の麓光明寺の梵鐘です。

和田山城は忘れもしない頂上にスマホを落として七転八倒した思い出がありました。

梵鐘には黄色い線の如く「再鋳」とありますね。

詳細は不明ながら、こちらの以前の梵鐘が拙寺と同様の運命(戦時下の徴収)を辿ったことが推測できます。

今回記した鐘たちはブログで記した場所で再アップのものも含まれます。

 

「たっぷり静岡」は当地NHKローカルで放送日は平日の午後6時10分~です。先般紙屋さんから「早朝より放送局が来てた」との御指摘がありましたが、大晦日の除夕の鐘について少々ですがその放送の中で触れていただけるとのことです。

日にちは1月16日(火)[直近16日に変更するとの連絡がありました]。

尚1月15日(月)は名古屋放送局から放映(時間帯は同じ)されるようでそちらですと愛知・三重・岐阜地区に流れるようです。ひょっとして北陸も?その辺りについては詳細はわかりません。

何しろ友人からは「醜態をまた曝す・・・」と苦笑されています。