放っとけ捨て置け 東海道小田原風祭の一里塚と道祖神

快晴の牧之原の最低気温は-1℃。

何もやりたくなくなる数字、そしてつい「なにコレ!」と吐き捨てたくなる冷たさでした。それでも私は殆ど外でのお仕事。

ちょこちょこと動き回っていればどうってことはないのですが、これは「無風につき」ということ。

気まぐれな遠州の空っ風が吹きだしたら尻尾を巻いて家に閉籠っていたことですね。

 

最近になって猿出没の報が立て続けにありました。

多摩川を渡って都内に入ったというニュースもありましたが、野山に食べ物が少ないのでしょうか。拙寺界隈にも以前は姿を現しましたが最近は見なくなりました。

猿まで都会に流れて行ってしまったのでしょうか。

それにしても猿が出るとなんであのような大捕り物に発展するのか甚だ不思議。

要は110番をする人が居て、メディアも振るってその捕り物劇をカメラに収めようと必死になるようです。

 

猿の遭遇率でいえば私は何と言っても小田原。

そちらに居た期間の長さもありますが、住宅地など標高の低い場所でも普通に居る時は居ましたね。群れが多かったですが。

その存在はさして驚く事でもなかったワケでその猿の存在を警察に通報しようなど、考えたこともありませんでした。

「放っておけ、捨てて置け」といったところで、見かけた人なども騒ぎ立てることなどありませんでした。

 

そんな中、私の「猿の件」最大のおもしろ記憶がありますが、その際は「人の叫び声」を聞きました。

それは私どもが小田原在住の頃、風祭の一里塚あたりに車(ワゴン車)を停めて頼まれた荷物を積み込もうと後ろのハッチを開けっ放していたのですが助手席に座っていた奥方からの絶叫が。

駆けつけると猿が車に「乗車」しようとしているところ。

私は立ちすくむというかどうしていいかわかりませんのでニヤニヤしていると奥方はますます狂気の様相。

「閉めろ」といいますが下手に閉めれば猿ゲットとはなりますが、それはそれは困るのは奥方です。

 

結局猿はその声に辟易として出ていきました。

要は笑い話、私どもはここを通過するときはいつもそれを思い出します。警察に通報する意味が今一つわかりませんね。

 

「放っておけばイイ」と言えないところ、警察官も可哀想。

私も以前の会社で施設管理の仕事をしていた時、構内でミツバチの駆除を依頼されましたが、喉元まで「捨てて置け」と言いたいところでした。結局はやらざるを得ませんでした。

問題視するしないは人それぞれ、先日も記した駐車場の要不要もそうでした。私はいつも「放っておけ、捨てて置け」ですが。

 

この一里塚跡(場所はこちら)にはよく見ると石塔残欠が積まれています。

 

かつて妹が足を脱臼したまま生まれてきたことにより、そのリハビリのために近くの箱根病院に母に連れられて3人で通ったこともありました。

この辺りは住み慣れた南町、十字町からずっと箱根湯本寄りになりますが、子供のころから慣れ親しんだ場所です。

不思議な縁なのか何なのか現在、妹の娘がこの病院でお世話になっているといいます。