江尻の浄土「江浄寺」阿弥陀如来 岡崎信康の五輪塔

週末12/9は岐阜は金華山麓の「信長の庭園」発掘調査の現地説明会があるとのこと(サイト)。

小和田先生のブログで知りました。

岐阜ならちょうど手頃な場所ですから食指は動きますが、日にちが悪い。残るのは未練だけ。

この地は先般のブラタモリで紹介されていました。

信長は「平和を愛する・・・」風のイイ人風描き方で絶賛の躰でした。これは現状大河ドラマでの信長の描き方がおどろおどろしく不気味な悪役となっていますのでそれを相殺するような意図もありましょう。

再三ブログでも記していますが私ども真宗(というか私も)では信長のイメージは「仏敵」の「殺戮者」であることは間違いないところです。

よって決して「平和を愛する」などという形容は常軌を逸している他はありませんね。

 

常軌を逸しているなどの件、人間世界では珍しい事でもなく日々常に見聞していてさして驚くことではありませんが~そうなると、はてさて「常軌」とは何かというテーマが思い浮かんできたり・・・。つまるところ当流の示す「悪人」について一講釈したくなるところですが、それについては本日も割愛~何が起こったとしてもさして「戦慄」まではいかなくなってしまいましたね。

むしろ慣れの感覚こそが戦慄ではありますが。

考えてみれば今も昔も人の心はそうは変わっていないということ。

 

次節大河ドラマタイトルは既報の通り「本能寺が変」。

既にぶっ壊れたというかのりしろの部分で遊んでる感となっていますが信長による家康の安土城ご招待の件、実は信長から明智光秀に家康暗殺の指令が出ていたという仕立てですね。

そこを光秀が逆転、信長を「殺す」段取りをぶっちゃけるというスジ。

「殺す」の台詞に違和感がありましたが、だいたい家康にその手の計略を事前にリークさせていたなど、甚だ首を傾げる展開となっています。どうお話を纏めるのがその「変な本能寺」、視聴してみなくてはわかりません。

 

さて、「高天神兼明」のところでも大河ドラマについて「時間稼ぎ」風ダラダラ感について記しましたが、そちらでも信康事件についてちょいと触れました。

信康は二俣城で腹を斬ってそちらの近くの清瀧寺に葬られたのではありますが、榊原康政の兄の清政が江尻(今の清水市)の江浄寺に信康の遺髪を納める五輪塔を建立しています(場所はこちら)。

榊原清康については久能の照久寺のところで記していますのでこれも割愛。

詳細もお寺の掲示板をどうぞ。

信康の傅役を務めていた清政にはその常軌を逸したという他は形容できない天下の無常は受け入れることはできなかったはずで、彼は息を引き取る間際まで信康の件をひきづっていたことでしょう。