盗品偽物(ぎぶつ)蔓延のオークション 真贋不詳 

梅雨時よりもクセの悪い雨続きの感。

天気予報もこの先一週間は晴れ間なし。

すでに私は就寝時には首にタオルを巻いて朝方の冷えに対応していますが油断できませんね。

つくづく感じますが、寒風の中墓場や山の中を歩いていて風邪などはひいたことがありませんが、夏であっても人混みの中を歩けばカンタンに罹患します。

いかに街中、人中が不健康な環境にあるかがわかります。

未だ墓場は不気味と仰る声が聞こえてきますが、生きている人の中ほど怖い場所はありません。

 

「この齢になると風邪をひいたら即死ぬ」と瀬戸内寂聴氏が仰っていましたが、まさにその通り、あの感染症は若い人の体の中で培養されたヤツはより強靭化しているでしょうからね。

まぁ抵抗力というものが加齢によって落ち込むのは当然の事。

以前は2週間もあれば完治したものが、風邪とは別に、肺炎を併発しますからね。喘息の気があったりしたら酷い苦しみを伴います。

ちなみに肺炎でも風邪とは関係なく誤嚥性肺炎が年配者の死亡事案にあがるようになりましたがこの予防はどちらかでも記しましたが「カプサイシン」(唐辛子)で嚥下反射を良くすることができるといいますね。案外年配者ご一同「ワシは好かん」という声が聞こえてきますが、アルツハイマー予防も兼ねて「辛めのカレーライス」ほどいいものはないのですがね。

 

昨日の法事で伺ったのですが、20年ほど前にウコンの栽培が農家で流行ったそうで知らぬ間に廃れて「やめちゃった」と。

温暖な気候につきウコンは育てやすいそうですね。

今はその名残でやたらと蔓延って「そこら中に生えている」とのこと。ほったらかしでもどんどん増えるとも。

何がどう流行るかわかりませんので、「もう一旗あげよう」と言って別れました。

 

その際は「二日酔い」解消にイイということでの栽培だったのでしょうが、薬事法に引っかかりますのでなんとなく「アルツハイマーにいいかも・・・」的サプリメントとして「お寺から売り出す」と申せば、皆さん案の定呆れていました。

 

さて、面白いオークションがあると友人から連絡がありました。

檄文で差出し人は本願寺の「顕如」さん。受け手が「鈴木源右衛門尉」という人でした。

内容は、「信長侵攻の危機迫る状況(羽檄-急ぎの檄-)、本願寺のために兵卒を率いて(石山本願寺に)登山(とうざん)して欲しい」というものでした。

特に、顕如さんがこの檄文に添えたのか、別の言上の使いの者(「別使」)に持たせたか「備前清光之太刀」の名があります。

こちらは勿論「長船」ですね。

当家にある一番の太刀が「長船清光」ですので、偶然とはいえこの軸に大いに興味がいきました。

 

そこで古文書に詳しい叔父と数日間検討した結果・・・

やはり「手出し無用」というところで収拾。

私たちは結論として偽物という判断をしたワケですが(ホンモノの可能性も十分あります)理由は

①鈴木源右衛門なる人物について、一見紀伊門徒風の名で、雑賀党の鈴木孫一を連想する名ではありますがイマイチ、ピンとこない。

②拙寺には顕如さんの署名のものが二つありますが、その二つには「釋」付で法名になっていますが出品物は「顕如」だけ(坊さんですからね・・・法名に「釋」は忘れない筈 ただし「釋」無し例の有無について未調査)。

③署名の「如」の書き方が違う。私どもに残るものは「如」は小さ目で「顕」の下に「お印程度」なのに対して、出品物は「如」が存在感を主張しています。

④花押も少々違いますね。

まぁ祐筆がサインまですることはあるにしろ、疑問が残ることは違いないところ。

 

最終的に叔父と決論にいたった理由は、ホンモノだとすれば「この手のモノはだいたい両本願寺内研究員のお歴々が放っておくワケがない」こととそもそも提示されているような金額で売買される筈はないだろうということ。

 

ホンモノだったらごめんなさい。

私どもの目が甘かったということ。

それにしても抜群にワクワクするような中身で偽物だとしたらコレを記した人は相当のプロ。

当初は遊び心だったのでしょうが、人の手に渡ると・・・。

まぁ「わかりません」ということで・・・。

 

以下叔父による読み下し文。

 

羽檄染毫候今般

織田勢向当山

危難在爰一宗之

存亡難斗貴将

有登山希軍配

委曲別使可伸

備前清光之太刀

令進之畢

    顕如

八月七日

鈴木源右衛門尉殿

 

①②とも拙寺初代今井権七(郎)釋浄了が顕如さんからからいただいたもの。①阿弥陀如来軸の裏書②は御文の添え。

③④がオークションの品物。