「ちょっとコレおかしい」の感 古物ネット売買の件

昨日の法事は午後2時からの一周忌。

ご挨拶で「あの時棺に入れられたモンブランケーキがとてもおいしそうだった 栗の季節です」と触れるとご一同笑顔で一気に和んでくださいました。

 

奥様を昨年亡くした施主の口からぶっちゃけ話風、お気軽さ満点で出た言葉が「私、肝臓がん宣告されて6年目」と・・・

話のきっかけは「最近はやたらと疲れやすくなっちゃって・・・」と仰いましたので私は「ちゃんと食べてます? お肉もしっかり食べなきゃダメですよ・・・」などと説教染みた事を放言していただけに思わず絶句してしまいました。

 

その病の宣告をされていたこと、それも6年もその病とお付き合いしていたこと、それでいて頻繁にグランドゴルフの大会に参加されていること、現状変わりない元気さにです。

病数ある中でそれは命に係わる病であると私は理解していますが何しろ凄いことだと感じ入りました。尚切開手術はしなかったそうです。

 

人によって病によって年齢によってそれぞれ人体に対するインパクトの軽重と発現の仕方が違い、また大いに精神的ダメージ(ストレス)が重なって健全性損失の連鎖に陥ってしまうことは分りますが、その方のお元気な様子は、「ちょっとばかり病になったからといって落ち込むな」と若い愚僧を叱咤しているようにも感じました。

 

さて、先般熊本発のニュースで「用水路に石仏」の標題がありました。今のところ「盗難等の届けは出ていない」ということでしたが公開手配して持ち主を探すということで画像が公開されていました。

「石仏」と言われて私はまじまじとその画像を拝見しました。かわいらしい仏さんが肉彫されていますが、よくあるタイプではあります。

しかし道標と一緒に寄進奉納されるものではなさそう。

そうです、あれは墓石ですね。

なぜなら法名が記されていることでわかります。

それも「釋」付きですから、真宗系が思い浮かびます。

まぁその件は断定することはできませんが、寺の変遷経緯、受け入れの状況で宗旨とは違う仏もままあるからです。

 

また石仏・墓石だからといって寺の墓地にあるとは限りません。

一番に私が思いつく事は売買を目的としたコレクターの盗品の件。何かの不都合があってまたは仮置きのつもりでそちらに放置したのではないかということが思い浮かびました。

 

買いたいという需要があるから盗品を売る輩が出現するのですが、以前からネット上での石仏等の出品が目に付きます。

嫌な時代だと思いますね。

 

最近はなんでもかんでも売りさばけるネット上のサイトが幅を利かせていますが、あれは「ぬすっと・かっぱらいの類」の輩の為にあるような感じがしてなりません。

 

ネット上では相手が見えず盗品横領が見抜けませんし、殆ど無規制野放し状態ですね。

日本には古物営業法という法律があって名目しっかりと規制されているのですが・・・。

お相手は不特定多数の善意にあって盗品販売者の区別はつきようがありませんね。

若い連中も安直な「品物の手配」によって小遣い稼ぎに手を出しそうでこれはいわゆる「犯罪の温床」といってもいいかも知れません。

イイ加減あの御商売はお国から規制していただく方がよろしいかと。うかつにモノを置けばスグ無くなってあっという間に売っぱわられる時代になってしまいそうです。

オレオレ詐欺全盛時代、社会が信じられない・・・これも「政治が悪い」と一喝したいところです。

 

①がニュースにあった石仏。②③は袋井岡崎の宗有寺覆堂の石仏。