繖山観音寺城登城は別コース 瓜生川 乾徳寺宝篋印塔

今年の夏のちょっとした異常性を少々。

「クマゼミ居すぎ」の感。

彼らの夜明けとともに一斉に大合唱が始まるのはいつもの夏と変わりありませんが、それが今年は大量このうえないのです。

 

朝から強烈な騒ぎとなって頭も朦朧としてくるわけですが、今季特に「凄い」と思わせるのが夜間のひと悶着。

懐中電灯を持って境内をうろつくだけで「朝」を勘違いしたセミたちがその明かり目がけてすっ飛んで来ます。まさに常軌を逸したハチャメチャ状態。

 

あの大騒音は特筆モノです。

ピークとなる朝7時~10時に是非体感してほしいところ。

木々にビッシリと鈴なりのクマゼミを見て法事参列の皆さんも仰天していました。

そこで私は蝉取り小僧など今や「100%来ない」と断言しておきました。まぁ少年たちは冷房の効いた部屋で「指の訓練」(ゲーム)に夢中になっていることでしょう。今からボケ防止のトレーニングとは・・・いやはや

 

昨日も一滴の雨もなかったワケで水やりは欠かせませんでした。ハイビスカスはあまりの高温多湿で省エネぎみ、「盛夏」は好きではないよう。

 

昨日の法要のご挨拶、「本日はこれより『暑い』と言わないようにしましょう」などと涼しい顔をしていなければいけない私からゲーム感覚で一言。一同苦笑いしていました。

まぁ境内での挨拶といえば「暑い」オンリーですからね。

 

法要後は地頭方港にでも行ってザブンと飛び込みたいところですが、やはり自粛しておきました。

どちらにしろ海に行って純粋に「水泳」などはしたことがありませんが、台風が3発もできている今、のんびりした雰囲気は味わえませんからね。

 

余談ですが「泳ぐ」といえば質問されるたびに伊達眼鏡の奥の「目が」泳いでいた防衛相の御仁はお辞めになったよう。

恋々と「お大臣さま」の地位にしがみついていた方でしたが、その他今色々な所でその手の人種はお見受けしています。

 

あの二重婚議員のオッサンが「身を粉にして」働くと仰っていましたが、そもそもその語、「二重」指向なだけに

①二枚舌じゃねーの?思うのが第一、そして②当流の「恩徳讃」の一節じゃねぇか・・・という絶対的違和感を覚えてしまいました。

 

「♬ 如来大悲の恩徳は 身を粉にしても報ずべし~」です。

阿弥陀さんに対しての感謝の表現、絶妙なスタンス(私が今有る)を「慶んで」記されたものです。私ども小僧の頃よりその語彙は「重たい」言葉でした。

軽々しく口から出せるものではなかったワケですね。

ちなみに上記に続くものが

「♬ 師主知識の恩徳も 骨を砕きても謝すべし」です。

う~ん、重たい。

 

さて重々しい湿気と高温がつづきますが、このブログのタイトルの通り「純粋に」墓の画像をアップします。

夏の墓場は実際は暑くて痒みが伴いますが、画像で見れば涼しく感じますからね。

こちらは古式正攻法(鎌倉時代)の宝篋印塔の「カタチ」です。

ただち相輪を失っていますので完璧な姿ではありませんが。

 

それが標記、乾徳寺の宝篋印塔です。

このお寺は観音寺城で名のある繖山の麓に近い中腹にあります(場所はこちら)。

標記タイトル通りこの瓜生川沿いの登城はお辞めになった方が得策。以前は登城口としてあったようですが・・・他にもっと整備された道はありますので。

 

こちらの石塔は近年になってその存在が表に出て来たそうですが、在銘が確認できるところに価値があります。

「右為慈父沙弥西仏 永仁五(1297)丁酉七 十三□□安□」

 

例によって川勝政太郎氏の評価を。詳細観察の様子がうかがわれます。

「基礎側面は輪郭を巻き格狭間を作り、四方ともその中に古風な三茎蓮を刻出する。塔身は舟形ほりくぼめの中に四方仏の坐像を半肉彫し、基礎上は二段、傘下も二段とし、笠上は六段、隅飾は三弧輪郭つきで、内部の陽刻の小月輪は四方八面とも梵字「ア」とする。」

 

相輪に代わる石材は後補のもの。そこいら辺にあった材をうまいこと載せただけです。隅飾りの月輪の梵字「ア」については大日如来の種子。真言系ということが見てとれます。

繖山の鬱蒼とした森の中のお寺ですが、参道から境内にぶつかった個所⑦図、石積みが為されていて城郭の遺構の如くです。

観音寺城は石垣が各所に見られますからね。果たして・・・

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コメント: 2
  • #1

    小山昭治 (月曜日, 31 7月 2017 10:54)

    朝6時半頃墓参りに行くとすごい蝉の声ですね。
    本堂の前に立つと、右左の木々から
    ステレオで聞こえる声(音)で頭の芯がジーンとしてきます。
    ある種 煩悩さえも感じなくなる声ですね。
    私の自宅も朝から蝉の声がうるさいですが、
    お寺ほどではありません。
    あの声に負けずに読経するのは大変でしょうね。
    もう少しの辛抱です。

  • #2

    今井 一光 (月曜日, 31 7月 2017 11:26)

    ありがとうございます。
    法事の際は今やマイクを通しますので皆さんの耳に達していると思いますが
    独りだけなら最初からぼそぼそ声にして彼らに張りあう気などはおこりません。
    喉の質が悪いので一日の発生量が大体決まっているのです。
    よって法事の予定がある時は「声」を大事にしまっておきます。

    しかしなぜか午前10時過ぎると寺のクマゼミはトーンダウンし
    11~13時は完全にお昼休み状態。セミの婚活タイムかもしれません。
    オスたちが命の限り鳴きまくってメスを呼び寄せているのでしょうね。
    アレでは相良じゅうのクマゼミのメスがお寺に飛んで来そうな勢いです。
    それで彼らが年々増えているような気がします。