蓮華王院三十三間堂の本坊 東大路通妙法院門跡

梅雨明けの宣言などというものはどうでもいいのです。しかし気象庁はその「入りとあけ」について結構気合を入れて「決定宣言」しています。天気のことですから「まぁ色々ある」ことは承知していますが、いい加減その宣言をしなくてはいけない頃合いでしょうね。今年の降雨は局地的であったために躊躇しているのでしょうか。

 

この遠州でも中南部限定なのかも知れませんが「そもそも梅雨は無かった」という感じがしないまでもありません。

1度だけ強烈な降雨はありましたが、あとはロクに雨は降っていないような・・・昨日の朝は涼しさを感じましたが、陽が登っていくにつれて気温は急上昇。

昼過ぎの境内のハイビスカスはあまりにもキツイ直射と鉢土の蒸発の速さに葉がしおれ気味になっていました。

 

意外ですが彼らはあまり暑い夏は苦手のようで7月末から8月中までは花の付きが悪くなります。

1日でも水やりを忘れたら鉢植えは全滅になりますね。

 

仏教はしばしば「人」あるいは「人とその生き方」を植物に喩えますが、まさにあの鉢植えの植物こそ私なのかも知れないと思うところがあります。

その喩えについて2つほどあげれば

日中無常偈心を弘誓の仏地に樹て ・・・でしょうか。

 

すべて自身では何もできず、提供されたベストな環境(土)と水と肥料によって生かされ成長するところ。

「挿し木」という偶然によって与えられた「生」を「生かす」ために発根しそして土に根を強く張って、ただ花を咲かせるだけなのですが・・・我が家のハイビスカスは株によってはひと夏に200以上の花を咲かせてかれます。

すべてのものに「地と水」が必須のところは五輪塔ベース部分の地輪-水輪を思います。

どんな人でも花を咲かせることができるのですが、昨日ブログの如く人の根っこがしっかりしない浮き草流行りというのも現代の風潮かも。

 

さて、先般拙寺の京都遠足のフリータイムは京都国立博物館拝観後の数時間でしたが、帰りのバス内である方に「どちらへ?」とうかがったところ「タクシーにて京都の豆腐三昧を」と。

ちょっぴりがっかりでしたが致し方なし。

周辺には見るべきところはたくさんあるエリアですが、何せ食べる場所が少ないですからね。ちなみに「お味は?」と聞き返せば「地元の味付けの方がおいしい」と。だいたいその雰囲気はわかるような気がします。

 

昼食は博物館内にもレストランがありますので、どうにかなるだろうとは思っていましたがタクシーを駆使して廻った方たちも多かったようです。

 

まぁあの辺りにはお店が少ないですが、五条東大路通周辺(画像①)まで出れば清水入口あたりには結構お店は並んでいます。

わたしが「ちょっぴり残念」と感じたのは「もっとたくさんの見どころがあったのに・・・」というところで、事前には見にくくて恐縮しましたが自作の名所地図を配布していました。

ブログで記した「秀吉 京都輪廻転生のライン」以下、能書きを記すに気合の入る場所です。

 

特にこちらの地図を見ていただければ一目瞭然、一日でも回り切れないほどで、昼食のために心と時間を割いては「勿体ない」くらいです(地図のポイントをクリックしていただければ過去ブログアップの日にちが出ますので、一番下のサイトマップから検索いただければと思います)。

 

東大路通を五条通を背にして京都国立博物館方向の東山七条方向に向かえば佐藤兄弟塔(馬町はこちら)のあった馬町の交差点(②画像)、その辺りの路地を右に見れば奥に大仏殿址の雑草地

(③画像)が見えます。

すると左前方に立派な門構えのあるお寺が目に入ってきます。

そちらが南叡山妙法院。天台宗のお寺で山号だけ見ても「比叡の南」の如く、門跡寺院としての由緒があります。

とにかく誰でも知っているあの蓮華王院三十三間堂の本坊となります。

まぁ内部については特別拝観を待たねばなりませんが、境内散策は自由(無料)、本堂(普賢堂)の御本尊、普賢菩薩を戸の奥に「垣間見る」ことができます。

左は京都国立博物館の南門入ってスグの「カフェからふね屋」のランチ。以前の画像です。

この時は息子と待ち合わせした際の時間調整でこちらに滞留しましたが、本来ならばあっちこっち歩き回らなければ気が済まないような場所です。

博物館の方(平成館)にもレストランがあります。