山中長俊の卵塔 方広寺の北 東山五条 慈芳院再訪

ドライブレコーダーは付けておくべきですね。

昨日の東名高速新城SA近くで起こった観光バスに自家用車が空を舞うように衝突した動画を見せつけられてそう思いました。

別に特ダネを撮ろうという魂胆ではありません。

今回の件は逆車線の車が飛び込んできた事故で過失割合としては0-100%に近いことは想像できますが、通常の事故での状況や原因などなかなかつかみきれないものがあります。

要は当事者と目撃者の「やった-やらない」の論争などそういった画像によって一蹴できますからね。

 

そういう意味からして、FBIのコミー前長官が大統領に呼ばれて会食した際の会話を「メモに残した」のではなくボイスレコーダーに残していれば・・・と思うばかりです。

しかし彼ほどの人がなぜそこのところを思い浮かばなかったのか、不思議でなりません。

ひょっとしてコミ―さんのテクニック、散々「そんなこと言ってない」などと大統領に言わせておいてから「録音テープあり〼」などと後出ししてくれるかも知れません。

今後の展開を期待しています。

まぁそうなればアメリカは政治も経済も一旦は大荒れになるでしょうが・・・。しかし共和党から副大統領が昇格するだけのことですから、スグにも沈静化することは必定。

早いところあの大統領様にもお引き取り戴いた方が「世界のため」になるでしょうよ。

 

事故の件に戻りますが、バス遠足を企画して引率する機会がありますので、嫌な事故を見たという思いでいっぱいです。

それにしても道路会社は中央分離帯のあのスロープについて再検討する必要があるでしょうね。せめて同方向の車線に弾き返すような力学構造にしなければダメでしょう。

 

さて、先般方広寺界隈をブラついた際、東大路通を馬町交差点から東山五条を通りかかった際、ちょいとあの石仏にお会いしたくなってぶらっと立ち寄ったのが慈芳院でした(こちら)。

 

この辺りは邪魔な車など打ち捨ててまさに「歩くエリア」で、このお寺の近くは何度も通過しますが、あまりにもお気軽しすぎてパスしがちになります。

ということで本日は画像を少々大目にアップ。

 

というのもこちらのお寺は前回記したように山中山城守長俊の屋敷址で長俊が奥さんの菩提を弔うために建てたお寺でした。

その奥さんの法名が「慈芳院」ですね。

よって敷地としては最初から寺院として確保、設立されたものではないということで、いたってこじんまりしたお寺に思えます。山門をちょいと潜れば目の前に本堂があって、その左には覆堂(ふくどう)内から石仏薬師がこちらを呼んでいます。

 

こちらにも山中長俊の墓があります。

卵塔タイプの石塔ですから一見したところ武将のものとは思えません。しかしおそらく彼は屋敷を寺に改めたあと自身も僧となって妻を弔ったのでしょう。すると晩年は剃髪して寺に入ったと考えるのが常道。

亡き妻のために寺を建て入道・入堂とは何という妻思いの人。

 

山中長俊の卵塔に彫られた文字。

確かに没年の慶長十二年と法名の「紹春」が読めます。

卵塔とは無縫塔とも言いますが禅僧はまずこのタイプ。

こちらの「卵」が載る請花は竿部分と一体化した石材で装飾もごくシンプル。