近江の山中で出会った方と立ち話いろいろ

どこでもそうですが山城などをほっつき歩いていて人とすれ違うことなど殆どありませんね。よって藪から突然ガサガサ音などがすれば肝を冷やすのです。

雉が大騒ぎして飛び立つ時などは一瞬驚きはしますが安堵します。「鳥でよかった」というところですね。

猪との遭遇が厄介なのです。闇雲に突進してきますので。

先日も小田原城御用米曲輪で猪が出て駆除騒ぎがありました。猪は最近町うちに出没するという報をやたらと聞きますがそのおかげで野山は歩きやすいのかも。最近は何故か目撃しなくなりました。しかし⑤は明らかに猪が地面を掘ったあとですね。

 

獣の突進もそうですが猟師の鉄砲で撃たれるのも結構気がかりですので、ということで「あー」だの「うー」だの「疲れた、痛い」などと独り言や時に念仏をあげたりで大騒ぎしながら歩きます。

先日は知らない土地の山の中を巡っていて予定通り下に降りられるのか不安な心地になって歩いていれば前方の林の中に脚立の上で枝打ちをしている人を発見しました。

独り言を言いながら道を降りてきていますので、それを「聞かれていたら?」と思うと物凄く照れくさく感じてこちらから声をかけていました。

 

するとその方は脚立の上で飛び上がって驚いていました。

私の恥ずかしい独り言は聞こえていなかったようで少し安心。

「なにせここには猿と猪と鹿しかいないから・・・」と驚いてしまったそうです。何よりその方は空中を見上げて枝切鋸を捌いていましたので他に気がまわらなかったはずです。

 

立ち話は盛り上がりました。

枝打ちは林に陽を入れて明るくしてやるため。自身がやらないと誰もやる者もいず、森は荒れるだけ。できるだけ息子らの代に楽をさせてあげたいため休めないと。息子さんは公務員で孫がいるが果たしてこの山の管理ができうるものかわからないと一抹の寂しさを匂わしていました。

話が盛り上がったのは私が静岡から来たということ。「彦根城にはずっとつきあいがあって浜松龍潭寺には3回も行ったことがある」と。「直虎」繋がりでした。

 

森の直下に名神高速道路が走っていますが高速道路敷設が決まった時「この山を売ってくれ」と担当者がやって来たそうです。

あまり気が進まなかったそうですが「公共のために」と説得されて「1反15万円で2反を売った」とのこと。あまりの安さに驚きました。しかし昔のことですからね。

また下の平地に工業団地がありますが、以前はそちらに田んぼを所有していたそうです。工場を誘致した町内のお偉いさんがやはり訪れて「町のために」と言われ一部手放したとも。

後悔は残ったが「買ってくれる人がいるうちが花」とも。

農業・林業で食べていくのは難しい時代ですからね。

ただし空いた土地にはしっかり植林したとのことで若い木が見えました③④。

将来子供達が何かに利することもありましょう。

 

さて、世の中の事物はどんどん変わり動き、ついていくのがやっとのこと。「チェンジ」のオバマさんの次はあまりの「チェンジ」に呆然。

案の定アメリカの次期大統領はこれまでその職に就かれた先人たちの様子とはまったく違っていて、やれやれ度満載というかまともじゃあない雰囲気。

あの調子で4年間続けられるのかまったく不思議です。

「意味不明の男」に振り回されている日本の各お偉いさんたちも滑稽ですね。ゴマすり外交そのもの。

見ものといっちゃあ見ものですが、まずあの初会見は「ぶっ壊れてる」の感。

米国民の大多数がアレを選んだのですから致し方ありませんが、衆愚の典型、お寒いことですね。まったくやっきりしちゃいます。

所詮私には関係ない人ですし、これまた「勝手にしやがれ」の心境でございます。

 

年末に「ほうっ・・・」という記事がありました。

紙・バルブは林業世界のうち建築用材木、素材以外での需要業界ですね。当地近隣、大井川や富士川周辺にはその手の工場が多数稼働しています。匂いがスゴイですが・・・。

前年末に日本製紙という会社が富士の工場に、「CNF強化樹脂の実証生産設備の設置を決定」(2017年6月稼働)とありました。

CNF強化樹脂」の「CNF」とは「ルロース ァイバー」の略、植物繊維を化学的、機械的にナノレベルに解きほぐして合成した素材のこと。「重さは鉄の1/5で強度が5倍」という夢のような素材だそうです。

つい最近までは鉄に代わる素材としてカーボンファイバーが名乗りをあげていましたがもはやその座は植物繊維に奪われようとしています。繊維業界がちやほやされていましたが今度は製紙業界の出番です。

 

この素材は多様な素材と混ぜ合わせて各種品物独自のメリットを幅広い世界に派生させるのではないかといわれるまさに夢の素材と言われています。 

人類は石器・木器・骨角器から始まって青銅器、鉄器と文明を変遷させてきましたが、ここで再び「木」が文明を支える時代が来るかもしれないということですね。

極論、木の車、木の飛行機、まさか鉄道じゃなくて「木道?」木の電車の道も木?・・・まさか。

 

最後2つの画像が昨日の五平餅の中身。

真空パックで5分割と食べたいときにとりだせばイイというつくり。食べるまでに手間がありますが、のんびり手あぶりの炭であぶれば最高でしょうね。

私はがっついていますのでトースターで。

まずさっと焼いてからあの味噌をまぶして2度焼きです。

おいしかったです。岐阜は恵那市の代物でした。やはり五平餅はこの辺りが中心なのでしょう。

 

かつてそちら方面にお邪魔した際、それを食した覚えがあります。

島崎藤村の「夜明け前」にそのような件があったのですね。

中学校か高校の時にさらっと読んだだけでしたのでまったく記憶から飛んでいました。

 

世界は暗がりに入ってしまった?というオチで。