3℃と9℃は雲泥の差  尻尾を撒いて退散  柏原

天気予報を聞けば「今季最強寒波」の声が。

日本海側は降雪で難儀しているという報せが入っています。

 

京都帰りに近江で寄り道、「お多賀さん」周辺に時間をかけましたが実は当初は湖北木之元に向かう予定でした。

まだまだあの地は歩き足りませんし興味尽きる事がありません。

 

一昨日は標高160mの山を二往復の七転八倒をやらかしてしまい(詳細は次回)大きく時間をロスしたことと疲労から帰宅する気になれずに近江にて投宿。

夜間は悪寒がしたため朝方コンビニで買ったバターピーナッツとポカリで300円弱の「夕食」を済ませました。

近くに飲食店はありましたが、頭痛も併発、外は寒すぎてさらさら表に出る気にはなりませんでした。

久し振りに体が震えて歯がガチガチと鳴りました。

 

おかげさまで朝起きれば体調は回復して(ただし筋肉痛は残る!)意外にスッキリしていましたので午前中は多賀の青龍山333mを登頂。

そのあとはやはり木之元に向かおうとはしていましたが朝からずっと小雨交じり。

小雨でも予報では「曇りまたは晴れ」と伝えているくらいで、比較的雨が止んでいる時間もありハイキング気分の山ならば「どうってことない」レベル。しかし体調不完全のままということで登りはかなり痺れました(こちらも次回)。

 

実は年明けに亡くなった檀家さんのお婆さんの直接のその原因は「風邪による肺炎」とのことでした。ご家族全員が風邪に罹患した中で感染してしまったとのことです。

そういうことも「ある」ということでそれは致し方ないことです。南無阿弥陀仏。

通夜の前日の枕経は暖房が効いた拙寺の会館の狭い一室で執り行いましたが、出席者は全員「風邪ひいてます」状態。

私は汗だくです。

その中私一人が声帯を露出、振るわせしているわけで、このシチュエーションで体調がおかしくならない理由はないですね。

 

風邪をひきやすいのは「そもそも体が弱いのでは?不摂生が過ぎるのでは?」とのご指摘も少しは心に響きますが私が風邪の症状を発現するのは100%法事のあとです。

 

その枕経のあと、就寝前に案の定「喉に違和感」を覚えました。

経験上それは風邪の前兆です。よって翌朝即、医者にかかりました。

幸いインフルエンザではありませんでしたので、薬を3種処方されて対応し何とかそのまま法事を済ませました(それから通夜3件葬儀2件)。

もう1件の葬儀は前年末からの「時間調整」でした。こればっかりはまた致し方ないですね。

 

やはり早期に医者にかかればその後の「咳」の苦痛は免れることができますので「喉の違和感」には「即医者」ということを再認識したところ。

完全復調に至らぬ前に、息子を送り届けるという理由づけでの近江行脚は少々ハードなものになりました。

 

話は飛びますがあの時、外出せずに「ピーナッツとポカリ」の選択は絶妙だったのかも知れません。昨晩の「ためして・・」ではピーナッツ1日20粒で血管系の死亡率が20%ダウンの効能とハイカロリーの件。

20粒でご飯茶碗半分にあたるといいます。一袋食べちゃいましたから御飯2杯分以上でした。

 

さて、しかし近江の天気というものはまったくわかりません。

東海地区に育った私としてはあれだけ天気予報の外れる場所とはいったい何ぞや・・・とつくづく考えてしまいます。

湖南・湖東・湖北と大雑把に言うと南から北に晴れ・曇り・雨などと極端に予報が分かれることもありますし、まったく空の様子を信用できないという例は多々ありますね。

昨日記した「お多賀さん」の門前が雨も降っていないのに水浸しだったのは道路に融雪用?の噴水設備があるからですね。

うっかり歩けばびしょびしょになりそうでした。そのくらい天気が悪く変わる可能性があるということでしょう。

 

冬季は山城攻めにうってつけの季節ではありますが、案外近江に関しては天候が不順でうっかりするとアテが外れます。

日本海側からの湿った空気を遮る高い山がないということにつきますが、ほとんど近江から関ケ原の冬場の天気は良くないですね。当地の好天つづきの予報に調子にのって近江行脚は博打同然と思わせます。

山の頂上に立って晴れている場所が分かるくらいでこの地区の天候は猫の目状態です。

琵琶湖という湿原の存在もあるかとは思います。夏の快晴時でもぼんやりした景色が多いような気がします。

 

青龍山を下山したあとは湖北行脚は中止して帰路につくことにしました。その後ラジオからは「降雨」ということでしたので正解でした。

ただ帰宅するのも勿体ないということで彦根市内を通過し関ケ原方面へ。以前行って通過してしまった「柏原宿歴史館」に立ち寄りました。こちらはかつてブログ(こちらも)。

入館料300円。私一人だけの入館者。16分の柏原宿の紹介ビデオを見てその場の空気を独占させていただきました。

 

そのビデオでどう、お勉強させていただいたかといえば・・・

①「柏原」は「かしわばら」と読む

②中山道六十九次の60番目

③今も宿場町の面影を残し、残していこうとの努力が見られる

④「柏原」は古来より「葉広(はびろ)」と呼ばれ地元では

 「はびろ」読みは当然 柏の葉は大きく広いことから

⑤「福助」はこの地の発祥

⑥伊吹山の麓はお灸の材料「もぐさ(艾)」の産地

⑦福助はもぐさ屋伊吹堂「亀屋」の番頭の名前

⑧うどんの名「やいとうどん」の「やいと」とは「灸」のこと

 

もちろん歴史館に併設されたその店に入って「やいとうどん」を注文。かといって「やいと」に見立てた具がのっているだけなのですが450円は懐に優しい。かつお出汁でスンナリ昨日のピーナツ以来の食事。物足りないので五平餅100円も所望。

その五平餅の味噌がこれまたおいしい。私のこれまで食したものの中で1、2のおいしさ。やはり味噌で決まりますね。

100円というのもすばらしい。

私の後から客が4人入ってきましたが、あと二人でそのうどんは終了でした。

 

外に出ると雨は雪に変わっていましたので、のんびりできずと関ケ原から東名高速に。気温は3℃でした。

外気3℃を割ると私の車は気温を点滅させて警告してきます。

雨が雪に変わり路面が凍結するということですね。

かつての地理の勉強通り、悪天はこちらだけ。愛知県に入るにしたがって青空が見えはじめ静岡県に入った頃には9℃になっていました。勿論空は青空。

 

近江の3℃の寒さと遠州の9℃の心地よさ。

その6℃は「雲泥の差」です。私たちのご先祖様たちが厳しくコロコロ変わる天気のうえ寒さ厳しい近江から温暖な遠州にやってきて感動し、親類たちをも呼び寄せたということは大いに頷けるところです。

 

最後の画像は帰りのS.A.で購入した五平餅。

5個で1300円弱は悩みましたがあのおいしさを連想してチャレンジしてみました。

 

できれば柏原を天気の良い日にゆっくりと歩きたいものです。

歴史館のお隣のお店(うどんの店)で購入したお灸は自分のため。

イタズラをすると昔から祖母や母から尻に「お灸をすえる」とおどされていましたが。

ただし今のお灸はちょうど「熱い!」と思った頃に消えるように出来ているとのこと。実は「お灸」を知らない私としても興味をそそるところ。