自己都合 主に生きる? 呆気にとられる現実   薩埵峠

2日の夜は、いわゆる「ハナキン」。

福島から避難している子供にそのクラスメイトやら先生までも「〇〇キン」と嗤ったというニュースがありましたがそちらのキンは「菌」のことだそうで、一言でそれを「いじめ」といいます。

 

教師もクラスの大勢主流に迎合することによって何とかコントロールしている姿を見た思いで「大変だな」とは思いつつもそれは弱者や「個」の人格抹殺の思いがして「とんでもないムラ(教室)」の現状・・という気持ちがいっぱいでした。

 

あの憲法草案からも「個人」の「個」が消えていましたがそのあたりのニュアンンスの変化ともつながっているような気も・・・

いわばその傾向こそ今のお国の傾向(・・・大衆迎合)といってもいいかも知れませんね。

 

まぁその手の「余計な事」は各方面より「書かない方がイイ」「連絡先を晒しているのだからなおさら」とご指摘を受けていますのでほどほどにします。

よってご興味のある方は各お調べいただきますよう。

 

さて「ハナキン」に戻ります。

警察は全国2600カ所で2日(金)夜~3日(土)朝にかけて、飲酒運転の一斉取り締まりを行ったというニュースがありました。

酒酔いと酒気帯びで240件の摘発、20人が逮捕されたとのこと。昨年比摘発は29件増、逮捕者も3人増えたそう。

 

12月最初の週末狙いは「ポイントを衝いている」と感心させられましたが取り締まられちゃった人は今頃酷く後悔しているでしょうね。

今どきヘタをすればまともな会社でしたらクビになりますからね。そうなれば今後の人生が台無しに陥るというケースもありましょう。

ですから私がこの数字を見て「懲りてねぇなぁ」を想うのです。

 

そもそも警察もこの取り締まりは恒例で「安全」のためとはいいながらいわゆる効果としては「見せしめ」の方に有効性を求めているでしょうね。

もっともその「見せしめ」を公開することによってハンドルを握る者を「振るいあがらせ」ること(お仕置き)によって結果、飲酒+運転の非合理を訴えますので大きい意味では「安全」確保を意図することはわかります。

 

しかしながら驚かされるのはこの恒例この「見せしめ」の件、まったく減っていかないというところ。

「飲酒運転撲滅」なるスローガンは耳にタコで、見せしめ(懲戒免職等社会的制裁含む)も厳しく普及して、現状誰もが承知していることですよね。

 

これは先般もどこかの交通課の警察官が飲酒運転で事故っていましたが、これは基本自己都合というものにつきるということで何しろ自分の力量は鉄板の如く固く安心であるという考えが絶対的に深層心理「ある」ということなのでしょう。

 

仏教的にいえばそんなものは「ない」に尽きるという教えでありますから、そのような考え方が心の底に蔓延しているということこそが末法世界を示唆しているということができましょう。

この前提は無神論者の蔓延、「自分教」の跋扈ですね。

 

ここで大矛盾に行き当たるのです。

世の風潮は「個」を無視する傾向にあるのに人々は「自己」という「個人」に無性にこだわるのです。

まぁその風潮を作ったベースは私たち本来の仏教を流布すべき寺と坊主が胡坐をかいて居眠りしていたからなのでしょう。

現状どうあがいても取り戻せそうにないような気がしますが・・。私の深層心理は「勝手にしやがれ」です。

 

最近、暴走事故や逆走事故の頻発が問題になっています。

高齢ドライバーに「あなたは大丈夫?」というアンケートを行ったところ90%の人が「大丈夫!!」と応えるとのこと。

それでいて検査で「認知症の恐れがある」と判断されると・・

データでは約54000人のうち、実際に医師の診断を受けた人は1650人程度だといいます。

みんな誰も自分は「大丈夫」「特別」なのです。

 

そこで「異常走行」に対して車そのものがそれを感知してコントロールできないかという発想がありますね。

センサーとナビが連動して異常行動を察して電子制御、車両をコントロール(減速したり静止)しようというものです。

 

それには精度の高いナビとセンサーの開発が必至でまたさらに車両の価格が高くなることも。

〇〇歳以上はそのシステムが付いていない車以外乗れません等々・・・ややこしい新法も出てきそう。

 

先日は由比から薩埵峠の狭い急坂を上りました。

駿河の歴史的要害であり景勝地。

夏以来で、この日は富士山の眺望がよさそうでしたので寄道してみました。

 

前回の軽自動車とは違う車(4WD)での道行はごく「楽ちん」でしたが、この車には一般的ナビとは別にスピード違反を警告するナビが付いています。そのナビがうるさいことこのうえなし。

 

壊れたと思うほど「逆行お知らせ」を連呼していました。

なぜにあの細い農道でそのセンサーが働くかというと・・・

真下を走る東名高速下り線の本線を「逆行している」と判断していたようです。

 

ナビとしては「空」から見ているので致し方ないと思ったところです。こういうシチュエーションは滅多にないでしょうからね。

相当の精度を上げて行かないと正確なコントロールを差配させることはできないですね。