牧之原市郷土の画家展  後期江戸時代  寺田洞仙

生活保護の給付が過去最高を更新し続けているそうです。

どなたから聞きましたが「年金よりこっち・・・」ともいいますね。

要は社会保険料の支払い実績がなくとも生活保護の申請さえ通ればそれ以上の支給が受けられる場合があるということのようです。また「贅沢さえしなければ生活保護で・・・」などという窮極の選択なども耳にしたり。

 

ちなみにその該当要件とは

①土地や貯蓄等(例外もあるが自家用車)の資産を持っていない

②三親等以内の親類に援助可能な人がいない

③年金・児童手当含む「収入」が厚労省の最低生活費の基準額を

 下回っている

④病気やケガでやむなく仕事に就けない

                  です。

 

上記の要件については今カンタンに当てはまる人が多いということがその支給増加と繋がっているのですが、この事案もこの国の人口減少と昨日も記しました「日銀の降参」(インフレ目標2%の目論見の破たん)と微妙にリンクしているように感じます。

 

今の20代の若者の私から見た衝撃的な動向・・・

1.車に興味がない

2.結婚したいと思わない

もそうですが、これらは今ささやかれ出した「若者の貧困」という背景があるのでしょう。

同時に「格差社会」の顕著化もありますね。要は「おカネがない」のです。

 

しかしその受給者の大部分(50%)は60歳以上の高齢者で、「失業」しているのは当然です。次に受給を占めているのが傷病者で30%弱。

意外に多いと思うのが母子家族で離婚後に困窮して受給開始するパターンですね。

その受給者の中でインチキやトリックにより(詐欺行為)受給している人たちも少なからずいるようです。

当地某新興宗教の信者さんたちでは率先してそのシステムを使っているとも聞きますね。

 

そのような国からの詐欺的搾取は犯罪行為ですが、それをやすやすと「利用」されてしまうシステムの脆弱性と無防備には呆れ果ててしまいます。

しかし財源も限られている中、その恩恵を届けなくてはならない本来の権利者への配分が滞ることは避けなくてはいけませんね。

それにしてもこの増え続けて留まることがない「生活保護者数」(平成26年で220万人弱)に関して、この国はどこまで耐えうるのか疑問です。

 

さて、今牧之原市では

「牧之原市史料館特別展 【郷土の画人展 前期】」

~11月1日(火)-11月20日(日)~が開催されていますが、その後期展示会が11月22日(火)―12月4日(日)に催されます。

「江戸時代のまきのはら文化」と題し寺田洞仙や板倉呂仙の図画が展示されます。

寺田洞仙は拙寺本堂格天井画を描いた人ですが、数点展示品を出す予定です。

 

格天井本堂に絵を描くことは真宗寺院では稀と聞きます。

障壁画で内陣を仕切るなど何とも粋狂。おかげさまで私は毎度楽しませていただいています。

 

天井画はさすがに雨漏りの影響で痛みがキツイものがあります。

最後の画像「老人図」板倉呂仙(市兵衛)は拙寺檀家さん近江からやってきた「なべや」板倉家の人。