徒労はない  いつかは来る 台風対策は真面目に

先日ある檀家さんに「いやぁ、大澤寺の息子がああなるのが心配だ」との言葉を。

一般的にイキナリその手の御指摘は「ちょっと失礼じゃね?」とは思うところでしょう。その方は要は「歯に衣着せぬ」型の方で、結構ざっくばらんに会話する人。まぁ言われてみればなるほどと思う点でもあります。

今民放系では台風10号情報に次いで華やかに放映されているあの件ですね。息子より2歳ほど年上です。

 

二世タレントの起こした破廉恥事件にスポットが当たり同類の二世議員、父親の七光り、そして「親ばか」の類の事を同時に御指摘されているのではと思いますが、なるほど私の息子はドップリ当家の流儀とレールに乗った跡継ぎでありそれも十六世、その意味では450年の超大バカの家です。

「適当に」若い時は過ごして寺に戻れば「住職」として「家」を継承することになっています。

 

「甘やかす」とは「苦労をさせない」ことだと思いますがその意味ではあの者(当家)はそれほどの「苦労」はしていませんね。

ということで私と同じADHD的性質を受け継ぎ、もしやあの民放各局で超有名人になった彼(私はそれまでその存在すら存じ上げていませんでした)と同様の事をしでかしたとしたら・・・檀家さんとしても面倒なことになることは確かです。

 

何より「みっともない」ですね。その語源は「見とうもない」です。檀家として寺のその様な醜態は「見たくない!!」というお達しで私はそれを有り難く受け取って自宅にて息子に檀家さんより「そのように言われた」と釘を刺しておきました。

 

基本的に御開祖の

「さるべき業縁のもよおせばいかなるふるまいもすべし」

            『歎異抄』(真宗聖典 p.634)」

ですから・・・

 

「お寺の息子さんに限って・・・」の如くの耳にやさしい言葉よりもずっと切実な世相と寺への思いを感じました。

①20歳を過ぎたらすべて自身の責任として多くを任せるのか

②あの被告人となった(今は厳密に容疑者?)芸人の親の如く「バカ親」に徹するか・・・

俄かに今時のテーマとなりましたが、私は法的には20歳を過ぎた段階で親の責任は無いのではありますが、バカ親の部分は腹に隠して(これは所詮親ですから)、子供に対しては「言うべき事は言う事」は必要だと思っています。

 

20代のバカ(息子もそう 私も今でさえかなりの・・・)に何を言っても聞こえてこないところはあるものですが、ねちねちと潜在意識に刻み込もうと順法意識だけは繰り返し伝えています。

その意味では家族の中で会話というものが存在していますので今のところ少しは安堵しています。何よりも「仕送りを断絶する」の強硬手段を示唆、駆使しているせいか、雑用などはこなしてくれています。

 

さて、またも申し訳ないというか台風10号の遠州直撃は免れたようです。

前回の台風の勢力は985、10号は945で格段にその破壊力の恐怖は10号の方がありました。

予報コースは早くから遠州への転進はないように感じましたがその迷走振りから念のために本堂裏の足場を撤去しています。

 

やはり台風はコース次第。

ここ相良の一昨日はずっと晴れ、昨日は午前中は曇っていたものの昼前から真夏状態でした。ただし風があがってきて植木鉢が転びだしたため前回同様退避作業を済ませました。台風が来る度に出したり仕舞ったり厄介なことです。

また風は挿し木したばかりの幼木には致命的です。

根が張りつつある時に風が吹けば葉が羽の役目をして茎を中心に回転しますので根が切れてしまいます。いくつかダメージを受けました。

 

足場は本堂裏壁のクラックを漆喰で埋め、ついでに木枠を塗装してやろうと息子と二人で設置しましたが、それを見た檀家さんの左官屋さんがボランティアにてあっという間にクラックを埋めてくれて、大工さんからも「塗装はまだ不要」というアドバイスがありました。

よって以後ずっと足場は放ったらかしにしていました。

 

しかし墓石という「高額な品物」が脇に並ぶ場所にこんなものが立っていて、もしやぶっ倒れるなどはあってはならないことです。その件「どうしようか」と悶々としていたところでした。各所で風による足場の倒壊画像を見ていますしね。

ということでこの10号の迷走による脅しは私にとって踏ん切りよく撤去を促しましたので結果的に「よかった」のかも知れません。

 

ただしこの撤去はさすがに一人では厳しいものがありましたので、人手を待っていたというところです。

帰省中の息子には色々仕事を言いつけてはやらせていますが、この撤去は家族総出(・・・3人)での作業となりますのでタイミングも必要でした。

バカ親とバカ息子の関係をこれからも何とか円満に続けられればそれは有り難いことです。

 

最後の画像は最近殆ど居ついている「クロちゃん」。

台風の大雨があっても平気のよう。本堂の下から出てきます。小さい子供達が来るとさっさと退散しますが、まずは私たちをからかいにやってきます。

足場を転倒予防のため縛っていたロープにちょっかいを出して息子と綱引きをしている図です。

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コメント: 2
  • #1

    小山昭治 (火曜日, 30 8月 2016 08:39)

    ご苦労様でした。くれぐれも怪我の無いように注意してください。

  • #2

    今井一光 (火曜日, 30 8月 2016 11:05)

    ありがとうございます。
    おかげさまで無事に解体が済みました。
    長い間見苦しい様子を晒して申し訳ありませんでした。