あっしには関わりのない事でござんす  いろいろ

お酒好きとアルコール飲料メーカー、特に後者にとって死活問題となりましょうが、現在アメリカ医療の学会では「アルコールの健康」についての疑義を発する動きがあると聞きます。

大量飲酒が身体にいろいろな影響がでることは知られていますが要は「嗜む程度なら、むしろ健康にイイ」という飲酒することを肯定する言をぶちのめすかの如くの論です。

飲酒の不健康に対する意見に昔から反論の如くなされる言葉ですし私もよく耳にしてきました。

それですら完全否定した研究結果のようです。

 

「嗜む程度」であってもアルコール飲料の発癌等健康リスクからは逃れられないというのがその説です。

酒を飲めばたとえ少量であってもリスキーであるということですから、世のお酒好きとただでさえ飲酒人口の減りつつある今、アルコール飲料メーカーにとっては耳が痛い話でしょう。

きっとメーカーたちはその論文の発表をしないよう働きかけ活動するでしょうし、同時にその論文への専門家の反論を模索している最中でしょう。

 

これはあくまでも人々の健康よりも経済を重要視する傾向のある我が国としては、やはりメーカーを保護する動きとして歪んだ施策が想像できます。

その健康か経済かの論議において御常連の如く矢面に立たされてきたタバコについても当初は「憩い」だの「安らぎ」だの「精神安定によろしい」くらいに幅を効かせた嗜好品でしたが医学界からは「100%身体に悪い」と言われるようになり、それが国民に周知されてからは喫煙者やメーカーは肩身を狭くしています。国に入るおカネもかなり減少したことが推察できます。

 

これらは所詮、国に承認されているものは何をしようが個人の自由・勝手的範疇なので、エライ人が特に使う「自己責任」の世界です。

当人が自由に選んだ道であるのだから当方には「関わりのないこと」ということですね。

むしろ飲料メーカーがへたればこれも税収減のダメージがありますからね。

 

お酒をこれまで嗜んできて直接の健康被害も出現してこられなかった方からはせいぜい「ニヤ」っと笑って「もう一杯 !」程度の取るに足らない忠告ではあるでしょうが子供達(飲酒大量消費の予備軍)への影響を考えるとその未知数は深刻かも知れません。ヘビースモーカーで大量飲酒に暴食を重ねた健康体の方をいろいろと存じ上げていますが元気でご長寿も多し。何かの発病要因も個人によっていろいろあるということですね。不思議なことです。

 

メーカーは健康ブームもほどほどにしてもらいたいというのが本音でしょう。

これだけは他人がとやかく言うことではなく人の嗜好も健康の度合いもそれぞれですからね。

 

本日は酒盛りをする犯罪行為に走る子供達のニュースを見聞きしアルコール飲料のコマーシャルの「多すぎ」を思ってあらためて憎まれ口を記しました。

自由な経済活動は結構ですが、メーカーにお願いしたいことは法を順守させる努力をさらにしていただき、健康被害---特に子供達---についても注意を促すという優しさも表わすことが必要でしょうね。売りっぱなしはいけないでしょう。

とりあえず業界で飲酒運転の被害者を救済するような基金を作るなどの配慮を持つことが社会的責任と思います。

 

売るだけで責任なし、「あっしには関わりのないことでござんす」(「木枯らし紋次郎」の台詞)では冷たすぎます。

アルコールさえなければ家が崩壊したり、事故を起こしたり起こされたり、重い病気を患うことが無かったという人もいる筈です。タバコもしかり、ポケモン等ゲームもしかり、公営ギャンブルなどお国承認博打もその類ですね。

 

「いろいろ」であるのも行政の施策。

コレだけはお国がしっかり面倒を見るものと思いきや、全然違っていろいろあることを思わせる事案。

浜松は街中のお寺の殆どは戦後に建てられたものが多いですね。それは戦時下艦砲の嵐で街が壊滅したからですね。

戦後も不発弾回収処理に時折その件を思い出させられますが先日も浜松のJR工場内で爆弾が発見されていました。現在どうするか検討中だそうですが、いつものように海まで運んで処理するという算段でしょう。

 

ではその処理の件、その費用の出どころはいったいどうなっているのかというと場所によって「いろいろ」のよう。

てっきりお国が面倒を見てくれると思っていたのですが驚きです。

大阪市のお話ですが、一般民家から見つかった不発弾(アメリカ製1トン爆弾)の件、国ではなく土地所有者の責任ということで、自衛隊作業以外の設備・防護壁設置工事に関してはバッチリ自治体から請求(576万円)されたそうです。

現在裁判になっているので今後が注目ですが、このようなふざけた話は初めて聞きました。

自治体によって対応が違うようです。浜松なら市が負担することになっているとのことですがそもそも自治体にやらせること?

戦争もやったきり、時間が経ったのであとの処理は国民で・・・というの現状です。裁判の行方を見守りましょう。

 

拙寺も戦時下、陸軍に進駐接収されていた時期がありますので、裏の庭をやたらと掘っている時など、「まさか爆弾などが出てこやしないだろうな・・・」などとビクビクしています。

もし出てきたとしたら牧之原市はまさか「所有者責任につき市には関わりの無い事」とか仰られませんよねぇ。

大抵の自治体ではそのことはハナから「ないこと」として「決めていない」というのが実情のよう。

まぁ国が国民のために責任をもって動くというスタンスが欠けているという現われですね。

 

画像は品川周辺を散策した際、東海寺の大山墓地(場所はここ)をブラついて遭遇した国民的歌手「お千代さん」(島倉千代子)の墓。

「人生いろいろ」は歌謡曲を聞くことが無い私でも知っています。墓は形が奇怪。何しろデカくてピカピカ。そして威圧感があります。

「どなたですか・・・?」と背後に廻ってその名を拝見して気づきました。新しくてキレイな花が大量に供えられていました。

その死を悼む人達の参拝が絶えないということでしょう。