「よかったね」  「友前」と・・・   定例会  法讃寺

昨日の東日本各地の皆さん、難儀した方も多かったでしょう。

とはいえ午後になって台風9号が去り、西の空から順次明るくなりつつある頃檀家さんとお会いした際の挨拶第一声は「よかったですね」でした。

 

ぜんぜん「よくない」「とんでもない」と思う人たちがたくさんいらっしゃる中、つい出ちゃうのです、その安堵の言葉。

台風なんてものはコースがちょいと変わるだけでその地の苦労には雲泥の差があることをあらためて知らされますね。

当初の想定コースは殆ど「我が家を直撃」するのではないかと思わせるほどのものでしたが、接近するに従って台風は東寄りに進路を変えて昨日の私の予想(神奈川県中部)をも超えて房総半島にまで達してしまいました。

 

まぁ私の予想というものは個人的に「奥の墓道氏」の横浜市港南区をターゲーット(コースの右側は被害大)としているが如くの嫌がらせこじつけの類だったのですが、彼は外に出なくてはいけない時間帯にバスは止まって徒歩で動かざるを得なくなり、吹き返しの風と雨で「かなり濡れた」とボヤいていました。

 

昨日も記しましたように私は日坂の大谷派のお寺、法讃寺の組会(そかい)に伺う予定がありました。実はその前日に提出物を届けに日坂に来ていました。何故ならば台風9号のコースが直コースだったためで、当日の行程困難を予想してのことでした。

ご住職は驚いていましたが、他に先回りして動いた人はいなかったようです。

 

沖縄で生活経験のある私としてはそれは当然のことです。

「事前に用事は済ます」、コレは台風対策の鉄則です。

「台風如きで・・」の「心配性」をも思う方も居られるとは思いますが、「台風襲来時に外に出ない」はガチで周知していることですからね。

 

私としては都内周辺のドタバタ振りは意外でした。台風慣れしていないせい?  川や下水が溢れることはコンクリート被覆社会では仕方ないにしろ線路脇のヤバそうな木ぐらいは事前に伐っておけないものでしょうか。

私は台風上陸の予報が出たら会社も学校も休みにしちまうくらいの「余裕」が必要だと思います。

気象庁も責任を問われる可能性からなのか暴風雨警報をいつまでも出していましたね。

 

見れば9号の最大勢力は975hp。

今回「強い」レベルでしたが温暖化の影響で900hp近い「猛烈な」やその中間の「非常に強い」といった勢力の台風がピンポイントで東京湾を襲ったとしたらいったいどのような被害になるのか想像するだけで恐ろしいことです。一言で「無茶苦茶」になるでしょうね。

 

私は毎度900hpに近い台風の直撃を味あわされていた時期がありますので台風に対して少々臆病になっているのでしょうか。

遠州人もその台風の驚異は比較的敏感で、台風進路が「それる」ことが即安心に繋がってつい「よかったね」になってしまうのです。東京は10年以上直撃が無かったようですね。

きっといつかは900hp前半の「猛烈な」で超大型の台風が東京湾に訪れるでしょうが、その時どうなることやら。

どうやら皆さん「来ないだろう」と少なからず慢心しているようにも見えます。

 

さて、定例会開催はまず大抵は「友引」を選択。

それがダメなら「友前」といって友引の前日にスケジュールを組むことが通例です。それは他宗にとっても同様ですね。

何故ならこの地区では友引に火葬場が開いていないからですがそれは全国的にその傾向があると思います。

 

ちなみに当流は「日の良しあし」を求めるという宗旨ではありませんが、コレ(火葬場は友引が休み)に関してはどうにもなることではありませんので逆にそれを利して予定を立てるワケですね。「絶対に葬儀は入らない」と確信できる日なのです。

 

という理由があって真面目にスケジュールをたてた生活を送られている僧侶はその日にプライベートの用事等をいれるのでした。

そんな中、主催者側として会合期日を移動することはゼロからの調整となってかなり難儀な課題となってしまいますので、「台風が来たくらい」では早々に延期順延の決断はできないでしょうね。

 

結果としてはまったく遠州地区は殆ど強い雨も風も無し。

被害地域の方々には申し訳ありませんが肩透かしでした。

結果良ければすべてよしとはいかないまでも何とか会合は終わりました。

「すべてよし」でないのは個人的理由。

あの手の会合は超苦手です・・・。私のお頭の具合も難があってちんぷんかんぷんの議題がありました。難しい話、ややこしい話、面倒な話は居眠りとの闘いとなってしまいます。

日ごろ「えいやぁ」の掛け声で「適当にやってみよう」を心得とする私には実を言えば内心あの手のミーティングは「無理」なのでした。興味分野の話なら大丈夫なのですが・・・。

 

日坂はちょうどイベントの真っ最中。

早めに終わってくれれば「ぶらついてのぞいてやろう」の意気で伺っていたのですが会議が思わず紛糾して解散したのが1700前。

イベントは終わって目論見霧散。

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コメント: 2
  • #1

    小山昭治 (火曜日, 23 8月 2016 17:15)

    お寺の会合でも「紛糾」することがあるんですね。
    真剣な証拠。?

    台風は温暖化でしょうね。この肩すかしはありがたかったけど来週は10号で
    逃げようがないかも。
    大体西を向いて進む台風なんてありえない。
    まして、それを引き返してくるなんてどうかしている。
    長期の気圧配置を見れば正当なコースをばっちりと来るなんて
    クワバラ クワバラ。それこそ肩すかしをお願いします。

  • #2

    今井一光 (水曜日, 24 8月 2016 10:37)

    ありがとうございます。あの台風はやっかいですね。
    しっかり南洋上でパワーアップ、絶対に北上してきますね。
    今度のはきっと上陸地点周辺は酷い被害となることが予想できます。
    私のところはお許しいただきたいといえば、ズルいと言われるかもしれませんが、
    自然のことはわかりません。出たとこ勝負でサイコロの出た目の如くの結果ですね。
    とにかく8月末の天気を台無しにされてプリプリしています。
    法事はまったくありませんので・・・

    尚、会はデカい声で恫喝?と思うような場もなきにしもあらず。
    気の小さい私などずっと縮み上がって過ごしています。