少し憂鬱な小夜越え22日 Living in America

3連発の台風のうち直コースを懸念していた9号がいよいよ伊豆半島をめがけて北上中。

21日午後10時にはまだ風雨無しでしたが暴風雨警報が出ています。

それほどの勢力はないもの上陸が自分の居場所の西側ときたら被害は何かしらありそうです。どの台風もしまいには北海道に集まっているようにも見え、今年は彼の地は苦難の年になっています。気圧配置と海水の影響でコースもその年の特徴が出るようです。

今南下している関係の無さそうに見える11号もいずれは反転して列島をうかがうことになるでしょうし、さらに南にも熱低が控えているようです。くれぐれもご油断召されることなきよう。

 

22日月曜日はたまたま東海道の難所、「小夜の中山」の向こうの日坂宿で地域お寺の会合が予定されています。

9号の予報圏にモロに入っている時間帯で嫌な感じです。

今のところ伊豆半島が「ビンゴ!!」の様に見えますが東よりに進路を変えて神奈川県大磯から茅ケ崎辺りが上陸地になりそうですね。拙寺は既に雨戸を閉めて、植木鉢を風当りの少ない場所に寄せています。

 

私は今年「黄色」のハイビスカスの挿し木を10鉢以上は作っていますがそのうちの一つが花を咲かせました。嬉しくなって親鸞さんの前にお供えしてパシリ。

枝を切って挿し木し、3週間程度経ったものですね。

この手のものを冬季は部屋の中に入れて他の大きな鉢たちと一緒に面倒を見ることになります。

 

何度か記していますが「黄色」は平和を表わす色とも言いますが、先日、フランスの報道機関のどなたかの評した日本の女子体操選手を形容した言葉が物議を醸していました。

これは日本人の知らない場所でのちょっとした論争だったようですがその問題となった語は「ピカチューみたい」でした。

ポケモンの「ピカチュー」みたいな人間がいたとしたらさぞかし気持ち悪いですが、同じフランス人からは「それって黄色人種への差別発言では・・・」と別の意味でのクレームが入ったということでした。

元の発言者は慌てて「可愛いという意味ですよ」との反論でその論議の収拾を得たようですが、当の我々としては「ふ~ん そんなものか」との受け流しスタンス。白だ黒だ黄色だと分けることに注意を向けるという思想の存在を垣間見ました。

 

男子マラソンも終了して、盛り上がりを見せたリオもいよいよ お終いの様。どうやら大規模テロの発生も杞憂に終わった感、なによりテレビ小僧に成り果てて、ちょっとした夜更かしの毎日からは解放されることになりました。

 

先日の陸上競技アリーナの様子。たしかリレーの何かでアメリカチームが金メダルを獲ったレースのあと、バックに競技場に流れていた曲は「James Brown」の「 Living in America」のように聞こえました。

リオなのにその楽曲タイトルは粋だなと思いました。

これはチャンピオンがアメリカだったからなのか、脈略なく流しているのか不明ではありますがこういうノリノリの曲はテンションが上がるというもの、いつ聞いてもいいですね。

詳細はユーチューブにて検索ください。

 

その「James Brown」はご存知の通り上記「いろいろ」のうちでは「白」ではないですね。

父親がアメリカ原住民で母親がアフリカ系とアジア系の混血といいますから、いわゆるチャキチャキの被差別グループ。

しかしアメリカでは貧困家系から歌唱力一つでのし上がり「ファンクの帝王」と呼ばれた人。今の若手が「神」とあがめるようなエンターティナ―たちがさらに「神」と奉るようなミュージシャンでした。

 

国レベルでは差別意識は未だ残るものの(黄色同士でいがみ合ったり)その「いろいろ」を認めて共存していこうというのがオリンピックです。

次回日本のオリンピック開催まで果たして私たち自身の命があるものかなど誰もわからないこと。ただし思うことはその時その精神で「James Brown」が流れていることを期待します。

ノリノリでハッピーというのもイイのです。

 

①は親鸞さんと挿し木で咲いたハイビスカスの鉢。

②退避させた鉢たち。③機嫌よく咲いてくれた蘭。かなり前に花を落としていましたが再び開花。

④南側水盤に増えまくったメダカたち。雨で溢れてしまうのが心配です。