行く気にならないと思っていたら・・・金閣寺

昨日はようやく息子が京都から戻るというので、土産を所望。

最近は少々飽きも来つつありましたがやはり昔から我が家の好物は阿闍梨もち。

ただしそれはそこいらじゅうで売っているものではなく、指定された場所のみです。それは繁華街の大手百貨店の地下か京都駅構内ということになりますが、車での京都行脚の帰り途などそのような人混みには行く気にはさらさらなれません。

かといって時間のあるうち、事前に購入することもできません。特に夏場の移動の管理には気をつかいますね。

 

よって新幹線でのんびりの帰省時であるならば「京都駅でついに買ってきて」と気安く言えるのです。

ところが昨日の出立は明らかに遅すぎました。

強烈な人混みでこちらの店に辿りついたらこのザマだと画像を送ってきました。他の販売所にも廻れとの指示出して待つも、「店をぐるりと約50mの行列」との画像が届き、「諦めてくれ」

と懇願されてしまいました。ちなみに京都からの新幹線上り列車はガラガラだったそう。

 

何しろお盆時期の京都駅は殺人的混雑なのでしょう。

渋滞と人混みにはことさら嫌悪感を抱いてしまうというか忍耐力が欠乏している私には無理な話です。

檀家さんで大谷祖廟の脇の東大谷万灯会(ひがしおおたにまんとうえ)に「今年こそ行く」という方が2家ほどありますが、相当の忍耐が必要になるでしょう。

私も実の本音としては8月16日の京都の夜には興味があるのですが・・・。

 

さて、私が未だかつて行く気になれず門前すら通過するのも嫌なくらいの混雑極まりないお寺があります。外国人のガイド誌必掲また、「修学旅行といえばコレ」というお寺「金閣寺」です。

降雪で観光には絶対的不向きという日でさえ、その金と白が冴えたカットを求めて人が大挙するくらいです。

 

北大路通にある学校に通う息子と飯でも喰おうと時間調整する時も金閣寺前交差点からこの道に入るのだけは避けたいですね。「木辻通」と呼ぶようですが、金閣寺前から嵯峨野方面に抜けるにはナビにまかせれば当然に金閣寺前のT字路を通過させられますので、そこでは曲がらずもう一つ二つ進んでから右折すれば観光バスの滞留と書生さんたち、外国人観光客の流れに揉まれることから回避できましょう。勿論帰り道も同様です。

金閣寺・天龍寺・稲荷・・・あげればキリがありませんが、近寄るとつまらないことになりそうな予感がしてなりません。

 

しかしながら、近頃金閣寺の発掘調査に関して「ほおっ」と思わせる記事がありました。

どうやら「出た」というのです。

もちろん出たのは発掘調査によってですが、「北山殿」にあったといわれる「北山大塔」の先端部、「相輪」の「宝輪」と思われる残骸です。

文献上塔の存在は知られていたのですが、その確証が無かったところこれが発掘されたというものです。

 

資料によるとその宝塔は木造建築でありながら高さは何と110mの七重の塔。現存高僧建造物といえば東寺の五重塔の55mですから、まさにその×2の高さです。

想像を絶するとはこのことで室町幕府最盛期を迎える足利義満の「権力」というものの大きさもうかがうことができます。

 

②はかつて金閣寺前の交差点を曲がり後悔しながら大文字山を撮影した図。16日の主役でしょうか。噂では男山を通してアベノハルカスからも見られるとも言います。

③は記事からのコピペ。

「北山大塔の原形ともされる相国寺七重塔の復元図(復元考証・冨島義幸 CG作成・竹川浩平)」と記されていました。

 

落雷によって焼失したものを再建する最中に再度落雷にあって消失したといいます。