果たしてリオに行って大丈夫? 聖衆来迎寺墓域

父の二人の弟は戦後の拙寺の窮状から食い扶持を求め新天地としてブラジルに移住しています(一人は亡くなりました)。

苦労は大変なものだったでしょうね。渡航費は祖父が寺の掛け軸等を売り払って工面したといいます。

双方とも僧籍を取得しての活動をしていました。それぞれ結婚してその子供達(私のいとこ)はブラジルはじめ米国や日本に点在しています。

 

そこでよく聞いているのがブラジルの国内事情というかそこに住まう人々の性質。

実は私も直接ブラジルの人と仕事をしたことがありますのでそこのところはよく承知しています。どちらかブログで記したことがありました。

リーマンショック以前、ブラジルからの人たちはじめたくさんの異国の人たちが日本国内に溢れていた頃ですね。

 

ハッキリ言って彼らの所作発想と、ガチで日本社会に育まれてきた私たちの考えとは根本的にハッキリと違いがありました。

まずはそのギャップに驚かされるのですが、そこのところはまぁそれぞれの「育った環境が違う」ことによるものとして付き合うほかはありませんでしたね。

 

文字に直接表現するのは誤解を生む可能性がありますが、私なりの思い付きを端的にそして仏教に馴染んだ語で分析するという短慮に及べば・・・

一般的日本人に比して「自利利他のウェイト」に大きな差異があり、また特に「忍従の概念が希薄」ということでしょうか。

 

これは他国人の国民性を標す暴挙の如くで好ましい文言とは言えませんが、まぁ私がこれまで出会ったその国の人たちのちょっとしたイメージとしてお考えいただければと・・・。

付け加えますがすべての人々の傾向ではないとは思います。

南米の方たちの傾向とも言えますが、日本文化の中で育まれた私たちと世界のそれとの感覚の違いもありますね。

 

そしてそれをもっと嫌らしい言葉に言い換えれば、「自分主導で持続性に欠ける性質(たち)」といってしまうのはまったく失礼なことですが、天性ともいえる「楽観的国民性」という特性が加わればそれは少々恐ろしいことかも知れません。

なぜならばその国でオリンピックが開催されるということです。

 

そして危機管理というものにド素人の私が思うその危惧を大雑把に羅列すれば・・・

 

①南アメリカ大陸は陸続きで国家間の流出入に盲点が出現。

②国民の50%以上がオリンピックに反対している。

③そもそも治安が悪いので銃規制は緩やか。

④殺人事件発生率世界一。

⑤貧困富裕の格差は世界有数。

⑥低年齢化した「ルサンチマン」意識の世界的蔓延。

 

 

そのような不安要因は国の威信をかけた警備運営にて担保するものですが、私は彼の国の人々の特性がもし上記のものに尽きるとしたらハイレベルな対応は難しいというのが私の不安要因となっています。

 

①IS等不安定分子の流入が比較的安易であり管理の徹底には不

 向きなお国柄。十分に大規模テロは有りうるということで

 す。政治的アピール度の高い舞台として五輪はもってこいの

 場す。衝撃度も高く世界に与える効果の高さは周知でそこ

 をターゲットの選択として検討しないわけがありません。

②五輪がブラジルに「損害を与える」と考える人が63%に上っ

 ています。日本でも東京オリンピックに反対を表している人

 もいますがそこまで「反オリンピック」を掲げる人はいませ

 ん。歓迎ムードでのお出迎えというよりか「カモを待つ」ス

 タンスの輩もいるかと。

③銃規制に関しては時折テーマになっているようですが、殆ど野

 放し状態のよう。公園で若者が騒ぐなどというシーンを日本

 でも見かけますが場合によってはいきなりライフル銃で撃た

 れるような国です。空港の外でホールドアップなど日常茶飯

 事の「習慣」のようです。それでいて案外銃を突きつける方

 もビビっていてやたらとス撃つといいます。

④年間約6万人が銃火器による殺人で亡くなっているそう。

 警察も容赦なく街中で撃ちまくるとのこと。

⑤無理なオリンピック向けの都市開発によって割を喰っている

 スラムの貧困層の存在もあります。

⑥ドイツ国内での高校生程度の若者の単独テロの根幹は

 「ルサンチマン」意識からでしょう。これは誰にも持ちうる

 欲望未達状態のフラストレーションが生む反発的精神状態で

 すが、孤して暴走するのが最近の傾向と思います。

 「反〇×」は潜在意識に人間が持ち合わせているところですが

 若くして疎外感劣等感に包み込まれていると「暴発」してい

 くように思えます。

 その誰もが心に抱えて自覚している暴走のトリガーを引くこ

 とを手助けしようとしているのがISの方向性です。

 「抑圧されて従属させられている不本意な私の心」と錯覚し

 ている若者たちを扇動しようという情報が溢れ紛れているこ

 とが今の情報過多のネット世界の弊害だと思います。

 

また付け加えて

⑦ジカ熱未解決。

⓼7月だけでリオ五輪開会式アリーナ付近で7回の爆弾事件。

 うち半分程度は現場で爆破処理という情報にテロ未遂逮捕者

 の報も入っています。

⑨爆弾は結構カンタンに作れてしまうのです。ネット社会にも

 製法ヒントが溢れています。

 

それでもノーテンキにリオへ行きますか?

「テロに負けない」とは為政者はいうものの犠牲者は庶民ばかりです。「君子危うきに・・・」という古い言葉もありますね。

日本国内の物見遊山とは違う過度な注意と覚悟が必要です。

テロはソフトターゲットがお好きですから、政治家はターゲットから外されています。市民狙い、人が集まる場所が恐ろしい。

人ごみの都会が墓場と化すことを日々見せつけられています。

 

門前でスレ違った檀家さんからスマホをちらつかされて「お寺にもいるらぁ・・・」と言われましたが、あのゲーム画面上の拙寺の門前にも現われているようです。

さすがに境内や墓地には入り込まないでしょうね。

 

本来本邦モンスター(百鬼夜行)は夜間人気のない墓地などに出現する筈なのにおかしな世の中になりました。

真昼間に人目のつく場所に現われるなど・・・。

私はやはり墓地と城址が楽しい。

余談ですが先日、徒歩で向かった横地城でへとへとになって駐車場(奥横地側)で昼寝をしていたら通報されたようです。付近には「不審者110番」の幟が立っていました。

職質はされませんでしたがパトカーが2周していきましたが身分証の類は持ち歩きませんのでややこしいことになるところでした。

 

画像は聖衆来迎寺の墓石たち。ちょっとおかしな組み合わせなのか、オリジナルなのかよくわからない、かなりバランスの悪そうな宝塔が混ざりますが、そういった墓石との出会いも墓地歩きの醍醐味です。

お手頃なスマホタイプの年代測定ができる機器があれば嬉しいのですが。放射性炭素測定法は無機質のものはダメでした?

どこかの会社が石を削った年代(墓石として製造した時期)を測定する方法を開発してくれればありがたい。

表面についた最初の汚れや苔からではどうでしょう。

それを持って墓地をうろうろすれば逮捕されるでしょうね。