大人の都合見え見え 不都合あったら訴訟へGO

私の埼玉在住の叔母(父の妹)は今、杖をつきながら足を引きずって歩いています。

必然歩くことが嫌いになりますので運動不足がち、体重も増えてますます動作が緩慢、気の毒ですが見苦しいことです。

「どこか神経が切れている」と言っていますが治療方法は無くて私が気が付いた頃には既にそんな感じでした。

 

原因は、40年以上前に自転車の小学生に激突されて転倒したことだそうです。

歩道を歩行中に「うっかりぼんやり」で路地から出てきたその子の自転車が衝突したとのこと。

 

痛みに悶絶しながらも謝罪する小学生に対して名まえと連絡先を聞いて別れたそうです。

小学生のことだから「しょうがないだろう」と半ば許し、痛みは我慢してその子を帰したとのこと。

そして翌日より通院、治療が始まったそう。

一向に痛みは消えず、後遺症が残ることを医師に宣告されたので、あの小学生がメモ紙に残した連絡先に問い合わせてみたところ・・・まったくのデタラメだったと。

地団太を踏んでも既に遅し、以後半世紀近くを足を引きずっての人生を送っています。

時たま叔母と会えば未だその件についてボヤかれますので内容も「嫌な話」ということもあって、気分が悪くなります。

 

そんなことがありましたので、私は息子には自転車傷害保険を掛けて毎年更新することは忘れません。

どんなに注意していても事故は起こるものですから。

事故とは往々にして人さまの権利を奪うということに繋がりますがそれを難しい言葉で記せば民事事件です。

同時に刑事事件に発展する場合もありますが、その「民事」とはまず「おカネで解決」することをいいますね。

そのための負担を少しでも・・・という親心です。

 

さて、今携帯端末(スマホ)にダウンロードして歩きスマホを推奨するゲームが流布されようとしています。

現実の画像の中に出現した「モンスター」を「ゲット」(私が特に嫌悪する言葉)して・・・なんやらかんやら・・・のゲームだそう。先行したアメリカでは爆発的に流行って各所で問題を提起していることは最近のニュースで御承知の通り。

 

「バーチャル&現実」の混乱はますます子供たちの精神を病的にするのではないかと危惧していますが、そのゲーム肯定派は「家に引きこもってゲームをするのではなく、必然的に表に出なくてはならないので健全である」といいます。

 

そもそもがスマホ画面を見ながらの歩行となり「歩きスマホ」をすることがそのゲームの醍醐味になりますので、叔母さんの被った如くの事故は頻発するのではないかと思っています。

私は車での走行がありますので、ひょっこりゲーム中の輩が道に飛び出して私が加害者になるという状況はまったく御免したいところです。

 

製造元のN社は起死回生のゲームソフトであることはわかりますし大当たりを予想させますが、それに便乗した企業が名乗りをあげているのは如何にも嫌らしい大人の思惑。

 

ハンバーガー屋で先頃の凋落ぶりが目立っていたあのM社が店内でその「モンスター」が現われるように権利を買ったようです。「提携」とはいいますが・・・

要は大人たちが一儲け企んでいるということなのですね。

 

集客を期待した観光地でもその権利を購入しようという動きが広がっているとのこと。

アメリカ辺りでは「教会」がその集会参加に使おうなどと検討しているなどの噂を聞きましたが、私はそこの線は確りと引かせていただきます。

が「わっと」来ればイイという話ではないでしょう。

モンスターゲットの小僧が寺に大挙したとしても何も喜ばしいことではありません。

に「ゲット」(自利)のみではなく「利他」の尊さを反論したいところ。バーチャル(機械による映像)ではなく「血の流れた人間」との交流を重ねて体験することを「説教」するのがいいかも知れません。

 

しかしまた、公共施設にそのモンスターは出現するそうですが、もし私の寺に出現するようなことがあって境内にスマホ片手の輩が訪れたとしてそれが参拝目的でなく、そのゲームの存在を認めたとしたら「住居への不法侵入」で110番することも選択肢にいれておきたいところ。

 

歩きスマホによって加害行為(業務上過失致傷)があり、そのゲームをしていたことが分かった場合、同時にそのゲーム屋を「製造物責任法」で訴えることも考慮しなくてはなりません。

法事の邪魔になった場合は勿論ですね。「売りっぱなし」は許容できません。

 

ゲームは子供の麻薬です。ストップが効かないのです。それは大人も同じ。

関与する大人たちはタバコや酒の如く「自己責任」と言い放つでしょうが、その件しこたま儲けている嫌らしい大人が裏に居ることだけは頭に入れておきましょう。

 

まったく、これから危なくて外も歩けなくなりそうです。

昨日はアメリカでそれが原因という自動車事故について報道がありましたね。

 

私は家に居る現実世界の「モンスター」たちと日々温和に過ごしたいですね。

「仮想非現実の楽」に慣れた脳は「現実社会の苦痛」からますます逃避傾向になるでしょう。

この事は少子化晩婚化に関係があると思うのですがねぇ。

儲け話に何を言ってもダメですが・・・。

ああ、やだやだ・・・。

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コメント: 2
  • #1

    小山昭治 (金曜日, 22 7月 2016 10:04)

    テレビで見る、あのゲームをしている大人、子供。
    世も末ですね。駅でもスマホ、ベンチでもスマホ。
    自己満足でしかないと思うけど、どこか違っている。
    ゲームを通してのコミュニケーション。
    世界でも自分さえよければ、自分の国さえよければ・・・
    まさかトランプが大統領にはならないと思うけど
    そんなジコチューが多くなりました。
    末恐ろしい。

  • #2

    今井一光 (金曜日, 22 7月 2016 20:11)

    ありがとうございます。
    新人類との共存不可の烙印を自分で押しているようなものですが
    もはやそれでもイイような・・・まったく付き合いきれないというか
    もう私もそろそろ「おさらば」の時間が迫っていることすら感じます。
    あとのことは「御勝手にどうぞ」の心境ですね。
    若い衆もますます「暖簾に腕押し」状態を感じてしまいます。
    コレも私の対応力に問題があるのでしょうが。