最近の流行りことば ?「コミット」の意味は

昨日は母親がお世話になっている介護施設で「家族会」が開催されました。これまでは土日開催が多く、出席は見合わせていましたので初めての出席です。

ということで皆さま方とは「はじめまして」ということになります。

介護施設の大変さをあらためて思い知らされて「おかげさま」の気持ちでいっぱいになりました。

また最後にそれぞれの所感を述べる挨拶の時間が設けられていました。

 

各人の思いが率直に吐露されてほんわかした雰囲気で終了しましたが感極まって涙もろくなってしまう人がいたりで「大変だな」の感。

どう考えても「90歳以上はみんな死ね」という風以外には感じ取ることはできない財務大臣の(批判されての)その「言い訳」が昨日のニュースにありましたが、これは国の福祉へのウェイトを軽んじていることの現れでもあり、現実の介護職員の待遇改善が進まない本質がそこにあるということを垣間見れます。

 

福祉はいわば経済発展の足かせとなっているという感覚、その苛立ちからの発言でしたね。わかってないというか、経済発展の持続など庶民はムキになって考えていないのに・・・

 

私の所感は母親の面倒を私どもに替わって見ていただく現状を素直に「感謝と反省」の語でお話ししました。本来ならば私ども家族で見て行かなくてはならない必須事項ですから。

私はその「反省」を解説するに「baggage」=「お荷物」という語を使用しました。

命の継続の作業を「お荷物」と捉える事に顔をしかめる方がいらっしゃるかと思いますが、そもそも私の考え方としてはそれぞれが抱え込む「baggage」(―肩の荷―)を降ろさせていただく事は今を考えるうえでこれも必要なことだというところでした。

 

私の仕事については特に自己紹介しませんでしたが、その人生の大きな課題をより楽な方向に向かわせていただいていることに感謝したという次第です。

「baggage」・・・難しい英単語を標したのではないので「小賢しい奴」とは思われなかったとは思います。

 

さて、昨日の報道で日銀総裁の話が紹介されていました。

2013年4月に量的金融緩和政策(バズーカ)を導入しましたが当時「2年で物価2%達成」と吹いていたことが思い出されます。

その件で「3年たったのにぜんぜんダメじゃん」「どうしてそんな無理な数値(2年)を出したの?」風の質問があったそうですが、

ダメだったけど・・・「強いcommitment(コミットメント)が必要だった」と述べたそうです。

 

この「コミット」という語、あのCMあたりから特に経営者や企業の部課長クラスでの「フレーズ」として重宝され、やたら使用頻度が上がっているようですが、今やそれだけにその言葉を使用することはちょっと恥ずかしさも感じてしまいます。

 

「commitment」の意は「かかわりあい」との訳では今の日本人がやたらと使用するその意とはイメージがちょっと違います。むしろその「かかわり」を数歩踏み込んだ「責任をもってかかわわる」・・・「約束」「公約」とその「強さ」が強調された解釈がなされています。

 

ということでクロちゃんのその言葉を今一度掲げると・・・

「強いコミットメントが必要だった」ということで、いわば「2%2年」の確実な数値を(でっち)あげるという公約が必要だったということになります。その意は本来私たちが考えている「約束」の実現よりもそれらをアピールすることに意義があったということ(トリック)を自ら顕したということですね。

 

昔からそれを日本では「大風呂敷を広げる」といいます。

仏教的救済にはそれに近い語・・・「big  tent」は必要ですがあの人がそれを言えば「話術・・・詐術」のように感じてしまうのは私だけでしょうか。

 

①②は「生々流転墓」。生きとし生きるものは流転無常。

③は先日あった研修の会場の、掛川ヤマハリゾートつま恋のホテル棟。講師が日系3世の「ケネス田中」氏(大谷派僧侶兼大学教授)でしたので今私の頭の中では少々横文字が無意味に踊っています。

④牧之原台地は2番茶収穫が終わって4~5年の割合で行う「台切り」の畑もちらほら。