盂蘭盆会法要とそれ以降の予定 今年の報恩講

今週末はいよいよ盂蘭盆会法要についての世話人会が開催されます。

まぁ各告知以外にも事後報告的なものも含まれますが、どうしても「終わったこと」よりもこれからの予定に力が入ります。

特に外からお客さんを招くイベントがある場合は、告知をしっかりしておきたいところです。

 

まず盂蘭盆会については恒例の変則全3回。

7月9日土曜日の①午前10時と②午後7時の2回。

そして日時がスティックされた8月15日午後2時です。

 

8月15日の法要後は昨年同様にSBS学苑のヨガ教室を開いている羽根田三生さんをお招きして、昨年からの「体を動かす」ポイントの継続、実践を交えた講習をしていただきます。

羽根田氏は私の叔母で気軽に依頼することができますが、教室を複数抱えているためスケジュール的に調整が難しく、今年は8月15日にお願いすることになりました。

 

7月9日土曜日の2回の法要のあとのお話しは私のチャレンジです。

初めての試みでして少々不安ではありますがそのタイトルは「メンタル念佛のすすめ」です。

副題の「マインドフルネス」と併せて、「おいおい真宗的とは思えないし胡散臭いんじゃね?」とご指摘も受けそうです。

「マインドコントロール」という嫌らしい語やまるで空中浮揚でもしちまうかのようなイメージもありますからね。

 

しかし、今私の考え方というか方向は「」の持ち方に傾注しているところでして、当流にもそういう考え方が「あってもいいのかな?」と思うところがあります。

 

というか、これはもともとの当流の「行としての心の専修」=「一向専念無量寿仏」(一心一向)でありますので、トータルとして蓮如さんの考え方はさておいて、御開祖の親鸞さんあたりの今でいうメディテーション的試行(六角堂・・・)は集中力を高めることと精神の安定に繋がるのではないかと思います。

 

蓮如さんは布教としてわかりやすく念佛とその効果結論を説きました。しかし合理性的思考に重点が置かれる現代にその導き出される結果への参加型導入部分への配慮は是非に必要と思っています。

 

拙寺ではこれまで体を動かすことによって健康寿命を延ばそうというキャンペーンの如く各分野より講師を招いてご教授いただいており、実際にその「動き」についても一緒に実践してきました。そんな中、最近出会った「ケネス田中」氏のお話を通していよいよ健康は「体だけじゃあない」ということに大いに合点がいったところです。

 

私がそれを頭の中で描いていても仕方がありませんのでとにかく皆さまの前でその「精神的安定」を試みる「念仏」について語らせていただこうと思った次第です。

 

たとえばそれを「真宗的でない」と断じる方がいらっしゃるとすれば、きっとそれは「座禅」を思い浮かぶことからでしょう。

または新興宗教にありがちなトレーニング(「行」)をイメージするかも知れません。

 

しかしよく考えてみれば、「念仏」の「念」のもともとの意とは念想でありそして「称名念仏」に対して「観想念仏」という言葉もあるくらいです。

私はそちらで大きな阿弥陀如来の作用をイメージしていただくという感覚と呼吸についてのお話をしたいと思います。

それには人それぞれ違う体力的な差異は考慮する必要はなく、皆さんに姿勢体位の強制をしその矯正を試みることもありません。

主眼は「心を開いて楽にしてみよう」の試行です。

 

そんなおり、今週末、18日19日NHK総合でその「心」に関連する番組が放送されます。医学、健康長寿の観点からも「マインドフルネス」は重要なテーマになっているようです。

18日の世話人会に回文として配布しますので、檀家さん全員には間に合わないでしょうが、再放送がありますので世話人会で宣伝します。

 

ちなみに放送時間は

 

※NHK総合 シリーズ  「キラーストレス」 

1回 6月18日(土)よる9時

 再放送 6/22(水) 午前0時10分(21日火曜の深夜)

 「あなたを蝕むストレスの正体~こうして命を守れ~」

2回 6月19日(日)よる9時

 再放送 6/25(土)  午前0時10分(24日金曜の深夜)

 「ストレスから脳を守れ~最新科学で迫る対処法~」

 

これは私が思うにこれからのお寺のテーマとなるもので、常に念頭にいれておかねばならないと思っています。

存在しているだけで人のストレスとならない坊さんを目指す意味でもありますね。

また坊さんは無常を説きますがせめてそれを説く自らの心は普遍性を求めたいと思います。