ドタバタ「春の法要」法話一言 しかし充実感

一昨日以上に晴れ渡り無風の昨日は、本年の「春の法要」。

おかげさまで未だかつてないほどの穏やかな好天に恵まれ賑やかな境内となりました。

その日は婦人部より寄進いただいたテントを初披露。私はいろいろな種類のテントをこれまで立てましたが、これは屈強なスチール製にもかかわらずで少々重たくはありますが、大人二人でなんとか立てることができる便利な作り。無風でしたからシートを縛って固定する手間が省けました。片側を階段の上に設置したいため足の伸縮性の有無についてはこだわりました。

色は勿論「勝色」で私が選んだものです。濃紺は何にでも合いますね。

婦人部より、「もう一本寄進できる」と打診されましたが、それは10月30日の報恩講直前に「お願いできれば・・・」と返しておきました。一番頭が痛いのは、テントの保管場所です。

2つ3つとあれば確かに有り難いのですが、増えれば増えるほど管理に頭を痛めることになります。

 

近くにテントを無料で貸し出してくれる施設がありますので、今のところは何とか対応できていますが、早い者勝ち的予約制ですので、どちらかでイベントが重なると、テント無しでの開催もあり得るわけです。

当然に返却時にちゃっかり半年先の予約をしていますので、今年の10/30は安泰ですが・・・。

しかし今回の報恩講は11月初旬土曜日にスティックされていたものを変更し、10月の最終日曜日にしたのですが、案外他所でのイベントが複数重なっているよう。スタッフも多様な場面に顔を出している方がいて、もしそちらの方のお役に流れてしまうことがあるとすると結構厳しいことになりそうです。

 

雨が降らずまた風も吹かず、好天に一番に安堵したのは野点の傘と緋毛氈を設置したことです。

檀家さんの茶道先生と門下の皆さんにお願いした、茶屋演出のためのグッズは昨年の報恩講に揃えていましたが、あの際は荒天につき出番はなしでした。

やはり今度の野点茶屋形式は「客入り」も良く、先生曰く、「2点セットのインパクトが強かった」とのこと。

天候がすぐれなかった際は、会館か本堂でお抹茶会を催していましたが、「靴を脱いで部屋にあがってまで・・・」というところか今一つ「入店」は伸びませんでした。しかし今度の「1杯300円お菓子付き」は予定数完売。

その他境内の状況は「これまでで最高」ではなかったかと思う次第でした。

 

ところが本堂内の私ときたら散々でしたね。今回は時間の制約がより厳しく設定されていましたので・・・。

先般の葬儀式も開式から45分で葬儀・初七日(御文含む)を終了させるという、「お別れお花入れ式」化した葬儀を、難なく完遂することができましたが、昨日の法要の段取りは進行とまったく段取ができていなかったことと、法要後の法縁としてお客様を呼んでいましたのでそちらの来訪に気持ちが行きまくってしまったからです。

 

その「お客様たち」にはミニ講習会の依頼をしていましたが、到着時間と終了時間、ドタキャンの連絡について、常に私が管理していたため、携帯電話の音量をオンにしたままで法要を始めていました。

よりによって別件の電話が入ってしまい大顰蹙を買ったのは当然。非常にバタバタした状況を見せてしまいました。

 

お客様は静岡消防局の牧之原消防署員の皆さんで、講習は心肺蘇生とAEDの使用方法です。隊員6名、出場体制スタンバイしたままでの来訪となり、消防車1台、救急車1台のセットで、駐車場確保も気を使いました。

ということで「ドタキャン」とは救急事案が入った場合のことを言っています。そしてまた彼らの拘束時間もかなり厳密ですので、これはいつもの調子の「イイ加減さ」は通用するものではありません。

 

本堂でのこの手の開催は初めてで、「皆さん傍観?」あるいは「早々に退出」の状況も想像しましたが、ふたを開けてびっくり「自発的参加型の盛況」を見させていただきました。

私の一言法話(時間制約のためカタチだけ)は

 

『如来様にすくわれる命の私たち、私たちはその「救う命」を他者に向けるべき それは自身が現場で主体的に動くことです』

 

70名の参加者ご一同はそれに応えてくれたのか、他人事ではない一大事の件を察してくださったかダメダメの私の進行にもかかわらず、率先して心肺蘇生とAEDの実演に参加していました。

ただしこういった実演は「その時」に遭遇した場合大抵の人が「頭が真っ白」になりますので、度重ねての講習が必要とのこと。

 

個人的には失意後悔も多少ありましたが、おかげさまで盛況に仕舞うことができた春の法要でした。ありがとうございました。

 

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コメント: 2
  • #1

    小山昭治 (日曜日, 10 4月 2016 09:49)

    盛況で良かったですね。
    私は思い立って吉野の桜を見に出かけました。楽市は欠席でした。
    本日の中日新聞に東海百城に高天神城が選ばれていました。
    こちらも良かったですね。

  • #2

    今井一光 (日曜日, 10 4月 2016 21:51)

    ありがとうございます。
    吉野往復日帰りは一気の行動力、まだまだお若いですね。
    紹介いただいて東海百城の記事を見ました。
    それぞれの先生方の意向が入って面白い「ベスト5」
    の選出もありましたね。
    最近露出度が高い磯田先生の、5つのうち4つが静岡県内というのも
    面白いところでした。