来月よりAEDの導入を決定  心肺停止3分・・・

先日記した外国人が宿泊施設に泊まった延べ日数について。

静岡県他4県で伸び率が前年実績の2倍超に増えたことを記しました。その中に三重県が入っていることに失礼ながら驚かれた方もいらっしゃるのではないでしょうか。

三重県は伊勢志摩等、古くから近畿圏のリゾート地として囃されていた地ではありますが、今後サミットも催されるなど、今後もかなり海外からの観光客誘致に気合が入っている様子。伊勢道の慢性渋滞を見てもわかるような気がします。

実はこちらには外国人世界では超有名なワンダー世界がありました。

 

「忍者」です。その語はいま英語圏でも通じる言葉になっているようですが、三重県の伊賀上野周辺ではその世界への「参加型のイベント」に外国からのお客が大挙して訪れているとのこと。日本人であれば「忍者ごっこ」など私たちの年代でさえ小学校低学年でおしまいで、まさかそんな衣装を借りて何かに成り済ますという、いわゆるコスプレがウケるとはびっくりでした。

そういえば京都辺りでは舞妓や和装して「〇△◇・・・」とどこの言葉を喋っているのかわからないような人たちがぞろぞろ歩いていましたし、一度拙寺に招いた中国からのお嬢さん方は浴衣を着させてもらって楽しんでいました。

外国人観光客を喜ばすポイントは「日本の文化のコスプレ」ということで。

 

さて標記、AED-自動体外式除細動器をお寺に置くことにしました。ちっぽけな寺ですが、時として不特定多数の方が集まる場所ではありますので、「万が一」の事態への遭遇に対応できるという「安心」を購入することにしました。近隣宅にも対応できますね。

 

購入といっても買うのは「安心」であり、機械はリース契約にしました。約5000円/月で4年契約です。

以前牧之原市に支援要請をしたら「波津区を通せ」とのお達しがあり、よって波津区会の方に検討依頼していただいたら「檀家に買ってもらえば・・・」との回答があったことを記した覚えがあります。

どなたがそれを仰ったのか不明ですが、まったく理解力が無いと呆れたものでした。寺の所有物となってしまうという狭量な考えがあったのでしょうか。

波津区民会館にはそれが設置されていることを知っていますが「会館担当不在時や夜間はどう対応するの」というのが拙寺が手を挙げた理由だったのですがね。

 

突然の心肺停止に対応するための「安心」ではありますが、この存在を皆さんに公開することによって、心肺蘇生の考え方と自主的で機敏な動作向上をアップさせてそれに触れる機会が増え、境内周辺に関わらずそれぞれの場で皆さんがその思想を発展維持することができれば、と思いました。

どこかで必ず役にたつことがあって社会の安心にも一役買うことができましょう。

 

知っておかなければいけないことは・・・

①119への通報要請

②呼吸の確認と胸骨圧迫(心臓マッサージ)

③AEDの要請・・・

ですが①②③の順序はありません。ほとんど同時進行でしょう。手分けしてもイイですし、要はそれら役割分担を冷静を保ちつつも「デカい声を出して現場を仕切る」こと。

 

いつでも「あなた(わたし)が主役」になりきれるかという心構えでしょうね。

それとも人が倒れていてるのを見て「あたふたする」か「傍観する」か「その場を立ち去る」かでしょうか・・・。

いつ私が、私の縁者が、逆の立場になるか、それを考えながら他者のピンチに大いに「手を貸したい」という意識を持ちたいものです。

 

ちなみに昏倒して心肺停止した人を救えるのは当初の、たった

「3分以内」といいます。この件は「早く早く」が基本ですので①②③は瞬時でなくてはなりません。

よって③のAEDの所在はできるだけ「近い場所」にあることが必定。拙寺周辺であればその「3分」は十分対応可能です。

その3分を外した場合の死亡率は交通事故よりも高いといわれています(90%以上)。

 

当地での救急車依頼から到着までの時間は統計最短の8分まではいかないものの10分~15分の予測、しかし世間のそれは30分以上もかかるという地もあるようです。

胸骨圧迫とAEDの存在は不可欠なのです。

 

私は近隣波津区の方に「檀家さんではないから他に行ってくれ」とは言いませんよ。勿論「檀家に・・・」と礼を失した「拒絶の談」を吐いた方であっても。

夜中でも叩き起こしてやってください。

AEDは高価なものでかつハンディで気軽なもの。

本堂ではなく庫裏玄関に置くことにします。

 

4月7日より。近隣檀家さんへの寺の新サービス。

「電話一本でAED配達OK」ということで・・・。

尚、4/9(土曜)の春の法要法事後に牧之原市消防救急の方を招いて心肺蘇生とAED講習会を開催しようと思っていましたが本年4月からは静岡市消防局へ管轄変更に。現状了解は受けていただいていますが当日の確約はできていません。

その際は私が何かお茶を濁すことになります。