またしても浜松帰り途   心底感謝さるも「自利」

暖冬のおかげで当初は当地恒例の北風ビュービューは姿を消していましたが、最近はちょくちょくイラっとするような強風に見舞われました。

御殿場からのお参りの方が「なんだここは!!」とその風の強さと朝の御殿場との体感温度の差を驚いて吐き捨てていました。

富士山お膝元でその寒さは県内でも特筆できる場所からのお客様が呆れ返るほどの寒さとは・・・しかし今年はそれほど風は吹かない日が続いて比較的過ごしやすい部類です。

私のその寒さの対応で今一番ハマっているのは車の中で昼寝をすることです。

 

家の中は好天の昼間でも深々と冷え込んでいますが、外の車の中のポカポカ感が何ともいえない心地よさ。コレは暖房費の節約にもなりますね。

当初は本の一冊も持参したものですが、あっという間に眠気におそわれてしまいます。

 

この微かな楽しみは近くの小堤山が一番手ごろなのですが、近所の人が犬の散歩などに訪れるため、口を空けて寝ているのを見られたら恥ずかしいものがあります。

かといって海岸へ向かってシートを倒すのも最近の警察の重点的巡回があって(車内自死事例があります)、時として覗き込まれます。

寺の駐車場でボケーっとしていても、一旦通り過ごしたバイクのお巡りさんが何食わぬ顔をしてUターンしてくるくらい、私は怪しいのかもしれませんが。

 

話が変わりますが最近は小堤山から下りた国道の横断歩道には歩行者横断停車義務違反を検挙しようと、パトカーが波津区公民館側に潜んでいたりします。よりによって法事中に検挙車両があったりすると、その際は「すわ何事か」と厳粛な雰囲気が台無しになってしまいます。

晴れた日、この通りはどこかしこで横断歩道の近くにはお巡りさんの姿が見えますね。

 

再び相良には空き巣等が頻発しているようです。

交通違反の検挙数をあげることに力をいれすぎるのもほどほどにしていただき、地域住民を守るため夜間巡回パトロールを重点的に行っていただきたいと思います。

財源確保のノルマだったら本末転倒でしょう。

 

さてイイ天気の昼過ぎドライブに注意しなくてはならないのは上記、お巡りさんと居眠りですね。昨日も浜松方面の街道筋には何台か「赤灯」のご指導を受けている車両を見受けました。

 

ちょい遠乗りの法事は昼食抜きですので、満腹感のそれではなく、早起きの方の睡眠不足でやはり眠たくなります。

途中S.A.で「ひっくり返ればイイ」と思っていると絶好の話し相手発見 !!。

浜松インター入口で「東京」のパネルを掲げるヒッチハイカーです。

信号待ちの窓を開けて「牧之原まで行くがどうする?」と聞けば嬉しそうに助手席に乗り込んできました。

初めてのヒッチハイクで私が最初に停まった車とのこと。

1時間以上あの交差点に立って通行車両に愛想を振りまいたそうですが悉く不発で「そろそろ挫けかかっていた頃あい」と。

 

「夜7時までに東京に着きたい」と言うので、あのやり方でインター前、特に牧之原インターなどは交通量が少なくてお話にならないだろうと思い、小笠S.A.の推奨。

走っている車で少なからず「停まってもいい」という車がある筈。しかし、あの交通量の場所で停車したり、反転して戻ってまで、という人はいないので、S.A.で休憩の済んだドライバーに直接交渉した方が確率は断然アップすると思ったからです。

 

彼は、自称「金欠フリーター」で3年務めた会社を辞めたばかりと。今のところ東京に出て営業の仕事か、競艇選手になる夢がある21歳でした。

名前はS.鈴木クン・・・。道路上の男子も鈴木姓でした。浜松はやはり鈴木姓多いですね。

別れ際に画像を・・・と撮らせてくれました。

顔は隠さないでイイとのことでしたが、もしこのブログを見て気が変わったら連絡してね。

 

最近、若者にこのように、飛び上がるように心から喜びを発せられたことは無かったですね。

歎異抄に「踊躍歓喜」という言葉がありますが、彼が車に乗り込んでくる時の様子はまさにその状態でした。

たった数十分の「協力」で大したことでもなく、偉そうに「~してやった」という気持ちはありませんが、なにしろあれだけの喜び、うれしさ、感謝の言葉を返してもらうと、自分にとっても精神的安定、清涼剤の一服となり、これこそが「利他」以上に「自利」なのだと思い返した次第です。

 

人は他者に見返りを期待しない何かを奉仕した時、むしろ気分も高揚して、充足感を得られるといいます。

最初から何かペイバックの有無を心にかけてはそれはダメですね。感謝の言葉とそれが溢れる態度もうれしいものです。

 

営業をやってみたいという彼の言葉から、「東京行きを営業して・・・」と言いながらS.A.で別れました。

若いヤツが一所懸命になって無茶ともいえることをチャレンジすることは見ていて楽しいものがあります。

自宅に帰って「無事到着できたかな?・・・」などと少々の心配までしてしまいました。

私は今後もこのようなご縁があれば奮って協力するつもりです。

 

画像は晴れても風が強いと雲が出てかすみがちになる富士山。

①が古滝境城(勝間田古城)から。②が相良漁港。③は滝境城(武田築城)を片浜海岸に降りてきた図。普通車では行かない方がいいですね。④軽のナンバーは「なむなむ」、長距離用のエクスは「なむ」です。