一晩280件 昼間で84件 フィッシングメールの嵐

日々世の人の心の優しさの中に生かされていることを感じながら過ごしている私ですが、これだけを見ていると「不特定多数」の輩の中にはロクでもないのが多数いるものだとあらためて思うものがあります。

 

それは数日前から突然、バクハツ的に私の携帯に着信しだしたフィッシングメールです。

どこかでアドレスが露出したか、適当に組み合わせたアドレスをがヒットしてしまったのかは知りませんが3日ほどから日増しにそれが増えて、昨日は一晩で280件。

朝、呆れ果ててすべて消去し、昼過ぎに見たら84件。

友人の携帯がハッキングされて個人情報が漏れた可能性もありますね。

 

お斉の時だけは音を出すようにしていますが、ひっきりなしに着信音が鳴っていました。

緊急用に音を出すようにしていますが、これではまったく無意味です。むしろイライラしてきます。

当初は一つ一つ「迷惑メール」リストに入れていましたがコレは全く効果なしです。

結局はアドレスを変更してバカバカしいイタチごっこから解放されました。

おそらくそのスジのネットワークにアドレス情報の売人がいて、いろいろな場所に拡散していったのでしょう。

 

メールの内容は手を変え品を変えで、バリエーションありますが、だいたいこういう感じ・・・

 

何かの事情でカネが有り余っているので「あなたに差し上げたい」的のもの。

標題には【大事なお知らせ】【緊急】【至急】【重要】という言葉とともに「振込準備完了」とか「振り込みました」、「あなたが選ばれました」、「特別に貴方様だけに」等々。

実在する携帯電話屋の名を羅列して今緊急対応に着手しないと危ういことになるくらいの雰囲気を醸し出しているものもあります。LINEだと若い女子の顔写真つきのメールが突如とやってきて「もしかして友達?」などと。

 

私はこの手のメールは絶対に開けることはありませんが、普段からPCやらLINEやらその手のメールで慣れてはいるものの、今回の大量送付には閉口しました。

そういう場合はメールのアドレスを削除するのが一番の対処法。ご丁寧に添付ファイルなどありますが問答無用で削除しています。

ネット世界では半分以上疑ってかかることは不可避ですね。

 

引っかかる気はさらさらないですが、これらが無くならないで続いているということは、「数打ちゃ当たる」でオレオレ詐欺と同様、どこかで引っかかっている善良な若者と年配者がいるのではないでしょうか。

「はっと」不安になって息子の携帯に「こういう阿呆なメール」が来たら無視して削除するようにと念を押しておきました。

 

「選ばれた」「あなたは特別」「当選しました」という言葉には人は弱いのでしょうね。

その言葉が廃れること無く、使用されていることからこれらがフィッシング誘引の常套句になっていることがわかります。

 

よーく考えてください。

そもそも「私」という人間がどれほどの能力があって人さまに承認され「何千万円」もの現金を「得る」ことができるというのでしょう。そんなワケあるはずないですね。

また、キレイな若い女子から今更メールが来るなど

「あるわけない」の一語です。

「自惚れ」「自分に御褒美」的な傾向の強い方は「なるほど」と思ってしまうのかも知れません。

ご注意あれ、ばかばかしいこの「選抜」こそ、その人をカモにしようとする不逞の輩どもの愚策なのです。

 

標題だけですが、ざっと眺めていると思わず苦笑したくなるような文章もあります。誘引のコピーですが多様です。

中には「こいつ日本語を知らないだろ?―日本人じゃないだろ?」を連想するものもあったりします。

変な場所に点が打ってあったり、法律用語の使用がヘンテコだったり、稚拙としかいいようのない文章も多いですね。

特に「訴訟関係に繋がる」ことを示唆するような文の使い方にはむしろ「こいつ、かなりのバカだろ」と面白がっている部分もありますね。→フィッシング110番

 

しかしこういう「バカメール」が減らないということは釣られてしまう善良な人々がいるということかも知れません。

とにもかくにも「友人ぶって」「親切ぶって」何かの提案をしてくる知らない人からのメールは即削除、おそらくそれが増え出したらもはや止めることはできませんので、アドレス変更しかありません。

 

ネット世界では「信じるな」は当たり前のことでした。

「不特定多数」の方向性というものは大抵がそんなものですね。本当は血の通う人間関係だけに傾注できればいいのですが。

 

③画像は先日いただいた福岡のお土産。空港の限定と記されていました。

色味がキレイで春らしい。ごちそうさまでした。