本年の京都大谷祖廟納骨バスツアーの算段

南岸低気圧の通過は事前の予報通り、かなり油断ならなかったものでした。

当地相良も夜になってから風雨が強くなり、一応は本堂内のパトロールは行いました。しかし、「矢来戸と閂」までは不要と判断して就寝。知らないうちに朝を迎えていました。

少々の風があって植木鉢は転がっていましたが、雨はあがっていました。

ところが「それほどでもないじゃないか」といいながら、テレビをつけてびっくり。

都心は冬景色、横浜の「奥の墓道氏」からも画像③が届いていました。彼の住むあそこあたりは坂がきついところばかりで、だいたいの難渋は推測できますね。

相良は一粒も雪は降らなかったはずですが、御殿場あたりの東名高速はほとんど終日チェーン規制。画像④は東名掛川I.C.の1600頃の図。①②はそんな混乱お構いなしの様子。①が息子平太(お腹がぺったんこだから)で②が父親梅王丸。

 

都内交通は相当の混乱があったよう。

たびたび放映されていた京王線千歳烏駅前の状況には恐れ入りました。

架線切断-間引き運転-駅構内入場規制がその理由だそうですが、本当に日本人のまじめさを表わしていたよう。

あの状況で電車を待ち続ける苦痛はいかばかりかと「自分だったらどうする」と考えさせられました。

昼ころ出社できたとして果たして意味があるのかというところもあります。

 

私もかつて都心近郊にて仕事をしていましたが、何度かドカ雪の経験はあります

インタビューに応えている方々、みなさん革靴で「中びしょびしょ・・・」とか。アレは大いに疑問ですね。

私は高校以来サッカーはもちろん、通勤にも山登りにもいつも同じアディダスのフットサルシューズしか履いたことがありませんが、ただ降雪の際には必ずマリンブーツ(長靴のちょいとカッコいいヤツ)に履き替えました。

スニーカーは別にリュックに詰めて、凍結の時用にスニーカーに装着する簡易スパイクを持参したものです。

 

マリンブーツはまさに水陸両用。ガンガン歩けますよ。

どこかで記したことがあったかと思いますが、十数年前に悪天候の奈良方面に出向いた時、東大寺境内をそれで歩いたのですが、他の客に寺の管理スタッフと間違えられたことがありました。

天候が回復するとかなり重荷になるのが欠点ですが、雪の日くらいは「革靴脱いだら・・・」と心配してしまいます。

なぜにそこまでこだわるの?本当にご苦労様でした。

本当に降雪が一切ない相良は「ナイスな地」としかいいようがありませんね。今はその緊急対応グッズは仕舞ったきりで出番は皆無といっていいですね。

 

さて、昨日は檀家さんで静鉄の現役ドライバーの方が来訪。

今年の京都方面のバスツアーについて、リクエストをうかがいました。最近の拙寺バスツアーはその方にバスガイド兼、添乗員兼、緊急サブドライバーとして参加していただいています。

その他参加者に元静鉄のバスメカニックの方がいますので完璧な体制でのツアーを催させていただいています。しかし昨今のバスに関わる事故事件のせいで、顧客のコストが上昇するというお達しを受けるようになりました。

 

私としてもできるだけ安価なツアーにして気軽さを出したいというところなのですが、徐々に「安価なバスツアー=危険」のイメージができあがって、そうも主張できなくなっています。

このような田舎でもバスツアー企画会社はいろいろあるようで格安ツアーを指定することもできましょう。そんな中でやはり一番の着目点は信用と安心です。それが静鉄です。

ただしコストは比較的割高になりますね。

 

今回会社側から注文を受けているのは、添乗員かバスガイドを一人つけるというものです。そもそも添乗員などそれを引き受ける人は前述の如くいらっしゃいますし、私の企画したツアーですので当然の如く私がガイド役を務めています。

そこへ来て一人余計につけなくてはならない規定は辛いところです。運転手と添乗員の宿泊代金をのせなくてはならないということですから。

 

ではどう対応するかですが、毎度恒例のホテル宴会場貸し切りカラオケ大会というものをカットするという算段です。

ワンパターンのアレ、「そろそろやめよう」思っていましたがいい機会です。

今回はフリーにして「勝手きままに京都の夜をお楽しみください」でいこうと思っています。

とにかく、今、観光バスは引く手あまた。

りあえず日にちを決めて大型バス1台の打診をしたところです。

 

そして当然にバスドライバーがいらしたとなれば、例の書生さんたちが大勢亡くなったスキーツアーの惨劇についての話となるのは時流のこと。

 

そのプロ現役ドライバーが話していたことを要約すれば

①全長9mのバスの運転しか経験の無い人が12mの大型バスに

 乗ってあの峠をるのは無謀 自分なら運転させない

②あの状況では時速100㎞までとはいわないが、それに近いス

 ピードが出ていたと思う 

③排気ブレーキの使用について熟知していたのか疑問

④おそらくバス会社はまともな保険に入っていない可能性あり

⑤シートベルトは各自装着するのは当たり前のこと

⑥よって運転手にそう促されなかったという反論はあたらない

 親切か不親切かの問題

⑦安かろう高かろう 亡くなった方には申し訳ないが「安いも

 のにはそれなりの理由がある」ということ

 

何事も上質なものを選択したいもの。

しかし、それにはコストがかかります。

特に私の場合はツアーをツアー会社に丸投げせず、すべてを私が決定していますのでまさにツアー会社と同様。檀家さんの命を預かっているという気概を持てば、コストアップは致し方ないというところで落ち着きます。

また、ありがちな坊さんの旅行代金まで含めるということは私はしていません。ちゃんと自分の旅費は自分で払っていますよ。

 

今のところ私は気が進みませんが、リクエストの本山参拝のあとは「伏見稲荷を見てみたい」に押されそう。海外から訪れるお客さんの一番人気のスポットですね。

そして桂離宮。あそこは予約が必要で人数制限がありますから微妙です。

嵐山フリータイムか南禅寺から銀閣というのも選択肢ですが、基本は自由にしたいですね。

初日の夜間からはフリーにして翌日も自由行動です

昨年同様少々苦労するでしょうが、どこかでうまいこと集合させる算段をしていこうと思います。