誘因の仕方色々 井伊谷から引佐  伊平の井平城

オバマさんがアメリカが備蓄している石油の放出を決めたそうですね。単純に考えれば価格調整の為の備蓄が満杯になったための苦肉の策とも解せますが、それほどわかりやすい解釈でイイのかはわかりません。また少々原油ついての放言。

 

ダブダブに世界に溢れかえっている現状、原油輸出額でいうサウジ-ロシア-UAEに次ぐ第4位のアメリカがドカンと油を放出するというニュースだけでも、素直に考えれば原油価格はさらに下落が加速するという連想がスジ。

それの輸入に頼る日本経済のデフレ圧力はいよいよ強まるので「クロ氏他」とりまきと政策関係者はピンチでしょう。

次のカードっていうものが限られているようですから。

今なお涼しい顔をしているところがイカサマ師の風。

まぁ日銀さんは腹の中を見透かされることはあってはならないのであくまでもポーカーフェイスは貫くのでしょうが。

 

ただしこのオバマ大統領の発言はサウジから「増産やめた」を誘因するためのいわゆる「追い出し」を掛ける逆療法ともとれるので何とも言えません。

その一言が出るだけで原油価格は上昇に転じることは間違いないので。

 

大企業はお仲間の東芝やシャープの不祥事大失態を目の当たりにしていますから、そう簡単に設備投資と給金上昇そして不正規正社員化推進等の「政府主催の祭り」には参加しにくいでしょうね。

儲けはガッポリ懐に入れて(内部留保)、イザという時に備えるという指向は不変です。笛吹けど踊らず、景気上昇は劇中劇の感。

とにかく素人・庶民でもわかりやすい価格構成を願いたいところです。

 

さて、新東名高速道路の「浜松いなさ」を出て右折、井伊谷方面はスグ。

先日記した伊平には井伊家七代目の井伊弥直(みつなお)から出た分家、井平四郎左衛門直時がこの地に城を建てて本家井伊谷を北から防衛する基点としたものだといいます。

ここは三河国境近く、旧鳳来寺街道(旧三河街道)上の重要拠点にあたります。

「浜松いなさ」を出て左折すれば、浜名湖に出るのと同じくらいの距離で新城のあの長篠城へ向かうことができる立地です。

 

この地にも人気化するであろう井伊谷を観光資源として生かすべくその「関連商品」の引き立てに動きだしています。

この地は井平城が戦国のキーワード(場所はここ)。

元亀二年辺りから三年(1572)の三方ケ原戦にかけて武田軍の侵攻に蹂躙されています。

特に元亀三年の家康軍散々の本戦では信玄軍の別働隊山県昌景引率の5000がこの狭い山間部になだれ込んでいるといいます。

 

この城址の特筆すべき点は本丸推定地が個人民家N家の所有地になっているということ。よって城の標識は庭の隅に建てられていますのでそれを拝見するということはズカズカと他人様の庭先に踏み込むこととなります。

N氏によればN家の庭を通って裏山にかけて古来の鳳来寺街道(三河街道)だったそうで、一応道が通っているとのこと。

 

公式かどうかは知りませんがハイキングのコースになっているようで山の方からハイカーがよく下ってきて「庭」ですれ違うそう。

さすがに下から上がって行くには勇気がいるかも知れません。

しかしお城の本丸址に住むというのも悪くないですね。

 

よってこの伊平が今セールスするのが井平城です。

地域ボランティアの皆さんが張切っています。

この城の大手道は現在の舗装された農道とは違っていて、現在そちらの大手道登攀路を整備していました。

 

道を左手に折れたところ、左側に小屋がありますが、その前のスペースを左に行って右に山方向に上る道がそれです(画像①)。

小さいお城ですので大した労力は必要いりませんが、途中スグ「関所址」なる看板が立てられました③(②は「関所前」過ぎて振り返ったところ)。

その表現には違和感がありますので、詳細を記していただく必要があるかと感じました。

その背後の小道に歩を進めれば左右段差のある平坦地がありましたのでいわゆる曲輪、馬出的施設を推測できます④⑤。

 

特に大河ドラマ前哨戦として来年春、毎年2月に行われる地元の祭り(いだいら観音の里まつり)の目玉にしようと張切っているとのこと。

また、N家敷地を通過しない旧街道の迂回路を工作造成するそうです。今まさに登攀の為の丸太の階段を作っていました。

伊平を売り出し観光客を誘因するチャンスです。気張ってください。